素敵な家に住む、ルシンダとジェインの二人の人形がある日、散歩に出かけます。
その留守に、2匹のねずみ(トム・サムとそのおかみさんハンカ・マンカ)が家に入り込み、料理に手をつけようとしますが…。
実在した人形の家をモデルに書かれたそうです。
人間の気配もそこここに出てきますが、あくまでトム・サム夫妻、そして二人の人形の目線で描かれたところが面白いです。
最後にちゃんとオチ?があり、笑みを誘います。
ポターの伝記を読んでみると、このお話を書いていた時期が、ポターにとってとても幸せなものだったことがわかります。
楽しく愉快なお話なのに、編集者ノーマン・ウォーンとの愛の行方を思う時、切なくなります…。
ゆりかごに赤ちゃんを寝かせて、残りの1匹の赤ちゃんを抱っこしているハンカ・マンカが、とっても可愛いです。
(ゆりかごは、人形の家から失敬してきたものなんですけどね…!)