新刊
はっけんずかんプラス 妖怪

はっけんずかんプラス 妖怪(Gakken)

しかけをめくると妖怪が登場!今大人気の本格子ども向け図鑑

  • 笑える
  • びっくり
話題
むげんことわざものがたり

むげんことわざものがたり(偕成社)

好評につき2刷!ことわざがつながって、ひとつの物語になったおもしろ絵本

  • 笑える
  • 全ページ
  • ためしよみ

おじいさんならできる」 ジュンイチさんの声

おじいさんならできる 作・絵:フィービ・ギルマン
訳:芦田 ルリ
出版社:福音館書店
税込価格:\1,430
発行日:1998年06月
ISBN:9784834015270
評価スコア 4.84
評価ランキング 125
みんなの声 総数 44
  • この絵本のレビューを書く
  • 物を大切にすることが理解できます

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 広島県
    • 男の子12歳、男の子6歳

    この作品は、イディッシュ語の「オーバーコートをもっていた」という歌が出典元。
    物を大切にするというユダヤ人文化の教えが、詰まっています。
    因みに、イディッシュ語とは、世界中で400万人のアシュケナージ系ユダヤ人によって使用されている言語のこと。

    この作品は、1992年ですが、2000年にシムズ・タバックが同じ出典元の作品「ヨセフのだいじなコート」を描き、コールデコット賞を受賞しています。
    タバックの作品の特徴は、仕掛け絵本になっていたこと。
    ヨゼフのコートに穴が開いているのですが、その穴の部分に凹凸をつけてあるのです。
    最初は、大事なコートなので、継ぎを当てていましたと始まるのですが、次のページでは、コートをジャケットに作り変えています。
    その繰り返しが、どんどん続くという物語なのですが、作り変える部分の生地が仕掛けになっているので、子供も釘付けにするはずです。
    また、絵も、水彩絵の具、グワッシュ、色鉛筆、インク、コラージュで製作しましたとあるように、作者が思いっきり楽しんでいるようで、見所満載でした。

    それに比すると、この作品は、絵が物語る作品と言えそうです。
    ストーリーは、同じく、おじいさんが作ったブランケットが古くなったので、おじいさんが次から次へと作り変えていく様を描いた物。
    ブランケット→ジャケット→ベスト→ネクタイ→ハンカチ→ボタンと作り直していくのですが、その描写が実に見事。
    二階建ての建物の断面を描く手法が取られているのですが、おじいさんばかりでなく、その人間模様も詳細に描かれているのです。
    生活様式が異なるのでちょっと難しいシーンもありますが、その生活感のある絵は、実に楽しい物です。
    しかも、地下にはネズミの一家も住んでいて、おじいさんのブランケットの切れ端で、服とかカーテンとかを作る様が描かれており、2度美味しいといった感じです。

    良く出来たエンディングも納得もので、何度読んでも新しい発見のあるオススメの作品です。
    個人的には、タバックの作品よりも楽しめました。

    投稿日:2012/02/05

    参考になりました
    感謝
    2

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

さらに「おじいさんならできる」のみんなの声を見る

「おじいさんならできる」にみんなの声を投稿された方は、こんな絵本にも投稿しています

きんぎょがにげた / しろくまちゃんのほっとけーき / はらぺこあおむし / もこ もこもこ / いないいないばあ / がたん ごとん がたん ごとん / おつきさまこんばんは / ぐりとぐら / じゃあじゃあびりびり / どうぞのいす

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ

  • なまえのないねこ
    なまえのないねこの試し読みができます!
    なまえのないねこ
    出版社:小峰書店 小峰書店の特集ページがあります!
    ぼくは ねこ。なまえのない ねこ。ひとりぼっちの猫が最後にみつけた「ほんとうに欲しかったもの」とは…


編集長・磯崎が新作絵本を推薦!【NEXTプラチナブック】

みんなの声(44人)

絵本の評価(4.84)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット