光吉夏弥さんの訳の本を探していて見つけた本です。
岩波子どもの本として出ていました。1954年発行、1953年に岩波子どもの本が出版されたということですので、戦後間もなくということになりますね。
インドにまだ水道がなかった時代、井戸や川から水をくんでいました。
日照りになれば地面は干上がるしかなかったわけです。
インドに住む少年・アルーンの目を通してインドの状況が語られています。
途中で「ナマステ」というインドの言葉が出てきて、息子は「小公女セーラで出てきた」と言いました。割と身近に感じたようです。
ダム建設に希望を感じ、時代が変わって行く予感を感じるアルーンの姿が印象に残りました。
少し状況は違うかもしれませんが、読みながら戦後の復興間もない時代の日本の子どもたちのことを思い浮かべました。
岩波子どもの本のラインナップの豊富さに驚きました。