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移動するものたち

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まほうのさんぽみち(評論社)

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おおきな木」 くろいうさぎをさがしていますさんの声

おおきな木 作・絵:シェル・シルヴァスタイン
訳:ほんだ きんいちろう
出版社:篠崎書林
税込価格:\1,218
発行日:1976年
ISBN:9784784101481
評価スコア 4.64
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みんなの声 総数 145
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  • 数年前に担任していた中学1年生のクラスに読み聞かせた時の事です。以前から私の大好きな本だったので、「何か」を感じて欲しくて、ちょっと難しいけど、あえてみんなで英語版に挑戦することになりました。

    この本のキーとも言える「木はうれしかった。だけどそれはほんとかな。」の所が、原文では「木はうれしかった。でもそれはほんとうに、というわけではなかった。」と、ややストレートな表現になっているのです。

    読んだ後で、「木がこの場面で初めて、心からうれしいと思えなかったのは、どうしてだと思う?」と問いかけてみました。

    予想された答えは「これまで坊やにいろいろしてあげたのに、幹まで切られて、ついに木も悲しくなった。」という見方。こう考えた生徒はクラスの半分くらい。ところが、その後、続々といろんな意見が出てきたのです!

    「木が悲しかったのは、幹がなくなったからじゃなくて、坊やが『舟が欲しい』と言ったから。舟ができれば、もう会えなくなると思ったから。」つまり、木は、自分を犠牲にしているという思いは全くなくて、ただ純粋に坊やと一緒にいたいだけなのだという見方です。

    「先生、絵をよく見て!坊やは幹を切るときに、いちばん下のハートの落書きは残しているでしょう。ちいさい時に木と遊んだ事は忘れていなかったんだよ。だから坊やはそんなに悪い人じゃないと思う。」

    確かに!これには目からウロコでした。(いちばん下の落書きのハートの中には、「ぼくと木」と書かれているのです)
    中1とはいえ、子どもってすごいですね!大人が何気なく見過ごしているところを、しっかりみているんですよね。

    生徒達のいろんな感想を聞いて、ますますこの本が好きになりました。いつか大人になった彼らが、この本を手にしたとき、今度はどんな感想を持つことになるのか?とっても楽しみです。

    投稿日:2005/10/10

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