もうすぐ高校受験を控えた女生徒が「あたし、この絵本すき」
なんだか、考えちゃうんだよね。悲しいっていうか、せつないっていうかさ」と、もらしてくれた一冊です。
「あやまるのよね、この木・・・・」と沈黙する彼女の
からだの中で、今なにがおきているのか、そっと覗いてみたくなりましたが、「そうだね」とうなずいて揺れている時間を共有しました。
言葉ではなく、彼女から流れ出る空気を、感じるだけで充分だと思ったからです。
人間の内面にゆさぶりをかけて、そのままほっといてくれる。
なんともいい時間をくれる絵本です。