スギヤマカナヨさんのやさしくあたたかいイラストと言葉に、心が癒される絵本です。
我が子が赤ちゃんの頃の子育てをとても懐かしく感じました。「こんな頃もあったんだな」と思うと、だんだん成長して親離れをしていく子供たちにさみしさを感じると共に、愛おしさを感じます。赤ちゃん時代に、五感を使って会話をしていた頃を思い出し、大きくなったわが子とも、もっと五感を使って育児を楽しみたいと思いました。学校から帰ってきたときの「ただいま〜」のひとことにも、その日の学校での出来事が反映されていると日々感じています。これから反抗期になり、子供たちとうまく会話できずに悩むこともあると思いますが、そんな時、この本を開くと、赤ちゃん時代の子どもの可愛さ、愛おしさを思い出し、ゆったりとあせらず向き合っていけると思います。
また、赤ちゃんが泣き止まず、思うようにならず、どうしたらいいのか分からず、イライラ疲れきっていた新米ママの頃、この本に出会えていたら、気持ちが軽くなったかなと思います。初めての育児に悩む新米ママさんに、ぜひ読んでもらいたい一冊です。「みんな同じなんだな。初めてでうまくできなくて当たり前」と思え安心できると思います。”毎日すこしずつ親子になっていく”この本は、そうやさしく語ってくれます。