大学生の時、大学の図書室で初めてこの本に出会いました。
あまりにも衝撃的で、手元に置きたいと思いましたが当時は絶版で、買うことはできませんでした。
当時、障がい児と健常児のかかわりあうキャンプをボランティアでしていた私。障害のある子への関わり方を、大人の側から子どもたちに押し付けていなかったか・・・と考え込んでしまいました。
子どもってこの主人公の「ぼく」のように
嫌悪感、疑問、同情、いたわり…いろんな感情をぐるぐる感じながら
障がいという抽象的なものではなく「はせがわくん」というひとりの子の存在を受け止めていくんだと思います。
主人公の「ぼく」の、自分の感情にふたをせず、うそをつかず、まっすぐに「はせがわくん」を見つめる目に、何度読んでも心を打たれます。
子どもにもいいと思いますが、私自身が戒めのために読みつづけたい絵本です。