鮮やかな色が印象的な表紙で、かなり前から意識していましたが、
読むまでには少し時間が開きました。
読むにつれて、ジワジワとこの絵本が好きになりました。
娘も同じように、ただ黙って、時々思い出したように本棚から抜き出しては
持ってきます。
厳しい生活や、火事という辛い体験にも関わらず、終始穏やかな空気が
流れているように感じるのは、女3人での支え合い、思いやっている生活が
見えるのと、親身な近所の人たちという環境があるからでしょうか。
目標に向かって、コツコツとお金を貯め、思い通りの椅子を手に入れた
この家族の、暖かで穏やかな時間を、自分のことのように嬉しく感じました。