狩る者と狩られる者の立場を越えた友情。
やはり「あらしのよるに」を思い浮かべます。あの量と同じテーマを
この絵本1冊で伝えられるのだろうか、と思いながら読んだら
文章の量は多くないのに、しっかりと伝えるべきことがつまっていて
安心しました。
オオカミクンの、相手の立場に立った時の衝撃。
ただ、嫌な事をしたということではなく、「自分が気づかなくても、相手を
傷つけることがある」とさらに深いことを言っているのがすごいです。
最後にうさぎのトムとオオカミクンは後ろ姿しか描かれていませんが、
二人ともとても幸せそうな顔をしているんだろうなあと想像して、
すごく温かい気持ちになりました。