ナマケモノのお話。
何を言っても答えず、ちっとも動かないナマケモノに動物達は「なんでそんなにゆっくりなの?」と聞きます。
始めは黙っていたナマケモノだけど、「なんで、なまけているんだ」とジャガーに言われて、いっぱい考えて、
「ぼくは、ゆっくりのんびりおっとりしている ぼんやりのそのそぐずぐずしている ・・(略)・・ぼくのなかには<ゆっくりがいっぱい>なまけているんじゃないんだよ」と言います。
そして「これがぼくのやりかたさ ゆっくりのんびりおっとりがすきなのさ」って。
のんびりやで、おかあさんから「はやくしないさい!!」っていつも言われている子って、たくさんいるんじゃないかな。
実は、私自身もそういう子どもでした。
この絵本にであってから、「これがわたしのやりかた。なまけているわけじゃない。」って、自信を持っていえれば、よかったかなあと思いました。
裏表紙のエリック・カールさんのあとがきも素敵です。
なんで いつも いそいでいるんだろう?
はやく はやく はやく!って
(略)
こんなんじゃともだちといっしょにゆうひをみたり
よぞらのほしをみあげたりーなんてするひまがないよ
ああーほんのすこしでもいいからー
ものしずかなナマケモノからなにかをかんじとってくれたらなあ・・・
のんびりやゆっくりは決して、悪い事じゃない。
自信を持って、そのままの自分でいいんだよと言ってくれる様な絵本です。