モモちゃんは生まれてまもなく「赤ちゃんの家」に預けられます。出版当時の社会はまだ女性の社会進出も今ほど受け入れられていないと思われるなか、この本の発表には大変な驚きと動揺が起こったのではないでしょうか。しかしながら、
このように、長きに渡り、愛され、読み継がれてきた理由は、内容のすばらしさもさることながら、読み聞かせる側の
親たちの大いなる共感を得たからに違いありません。働く親の、特に母親のこころを感じる作品だと思います。
私個人の大好きな章は、「モモちゃん、怒る」です。確か
こういう題だったと思います、、、。
仕事で帰りの遅くなったママに怒り、空に上る電車にモモちゃんは飛び乗ってしまいます。同様の理由で乗り合わせた他の子たちと遊びに興じますが、次第にママが恋しくなって、、、
何度読んでも涙がこみあげてきます。