二ひきのおおかみがいました。
一ぴきは、たろおおかみ。
もう一ぴきは、じろおおかみ。
二ひきは兄弟でした。
おおかみですから、動物をつかまえて、食べていました。
ところが、大好きなうさぎのみみこさんに、
「お友だちを、つかまえて食べるおおかみなんてきらい。」
て言われたものですから、ふたりは、思い切ったことを決めたのです。
いやはや、おおかみのこれまでのイメージをガラリと変えたりして、それはそれは、面白いほうへと話が進んでいきます。
大好きな人のためにがんばるおおかみの兄弟に、心から応援したくなります。
相手を思う気持ちを大切にして、決して、意地悪な人になってほしくないと思いました。
ほのぼのとした絵が、またお話の雰囲気をよくしてくれているようです。