なかなか眠れない夜、暗闇が気になってしまう気持ち、わかります。
冒頭で眠る準備をするフランシスに、「ああ、いいよ」「ええ、いいわ」と優しく答えるお父さんとお母さんに暖かい愛情を感じ、「眠れない…なんだか怖い」という気持ちも、安心して味わうことができます。
私も、こんな安心感で我が子を包みたいなと思いました。
最終的には、眠っているところを起こされたお父さんがついに苛立ちを見せますが、「たったいまねにいかなかったら どうなるかわかるかね?」「おしりをぶたれる?」「そのとおり!」とテンポのよいユーモアで苛立ちを抑えていて、そんなところもリアルな家族というか、人間味があってよかったです。
親としては、
「おおおとこが あたしを つかまえにくるの。ケーキたべてもいい?」
と、怖いと訴えながらもちゃっかりケーキをねだるフランシスに笑ってしまいました。