すごい!と、思いました。その構成といい、発想といい。
また、安野光雅さんのイラストが、ピッタリ合っていました。
絵本の本分以外に、キーとなるメインのドアの絵の前にも、しっかり「あけるな」とか、「あけるとたいへん」とか書いてあって、絵本を読んでいるのに、読み手自身が好奇心が抑えきれず、絵本の中のドアを開けていくような感覚になります。
幾つかのドアを抜けた後の不思議な空間。
その先へその先へ、続く世界が気になって仕方ありません。
最後の最後のページ、私には今イチ理解できなかったのですが、
読み手の目を借りて進んできたこの絵本の主人公は、いったい、
どこへたどり着いたのでしょうか?