5歳孫娘が笑っていちばん反応するのは、妹グローリアのたんじょう祝いに買ったはずのお菓子を、いつのまにフランシス自身が口にしてしまうところ。
実生活でも10ヶ月の弟を持った孫娘。
下の子に優しくしてやりたい気持ちもあるけど、自分自身を満足させたい気持ちが勝ってしまうその気持ち、「良く分かる!」のかもしれません。
このフランシスシリーズ、絵は挿絵の、葛藤しながら成長するこどものこころを投影する、童話に近い絵本と言ってもいいのではないかと思います。
特にフランシスのひとりごとのような「うた」は、口にはできない、(言ってしまうと「そんなこと言うものでないでしょ!」と怒られてしまうに違いない)、こどもの本音のこころを言い当てていいですね。
そういったことを、まるごと暖かく見守る絵本の中のお父さん、お母さん。(多分、作者自身が投影されている)。いいですね。