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しかけをめくると妖怪が登場!今大人気の本格子ども向け図鑑

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むげんことわざものがたり(偕成社)

好評につき2刷!ことわざがつながって、ひとつの物語になったおもしろ絵本

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かえるをのんだととさん」 ジュンイチさんの声

かえるをのんだととさん 作:日野 十成
絵:斉藤 隆夫
出版社:福音館書店
税込価格:\1,100
発行日:2008年01月
ISBN:9784834023053
評価スコア 4.84
評価ランキング 116
みんなの声 総数 139
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  • レベルの高い昔話

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 広島県
    • 男の子12歳、男の子6歳

    再話とあったので調べてみると、「まわりもちの運命」という昔話が出典のようです。
    これは、ぼうふらを飲んだ男が具合が悪くなり、金魚、鳥、鳥刺しと食べていくお話で、日本各地の伝承しているもの。
    今回のお話は、新潟県の「段々飲み」があらすじが同一です。
    また、1975年に「のみこみとっつぁ」文/寺村輝夫文、絵/梅田俊作であかね書房より出版されておりましたが、絶版のようです。

    昔話にはいろいろなパターンがありますが、これは笑える話の部類です。
    物語は、ある日、ととさんのお腹が痛くなり、かかさんにどうしたら良いか聞くシーンから始まります。
    ととさん=パパ、かかさん=ママ
    かかさんは、「お寺の和尚さんに聞いてみなさるといい」と言うので、ととさんは、相談に行きます。
    この時代、和尚さんというのが一番の身近な博学だったのでしょう。
    和尚さんは「腹の中に虫がおるせいじゃ。
    カエルを 飲むと いいぞ」
    とアドバイスします。
    確かに、その回答は正しい側面もありますが、腹の中という想定からすると?のもの。
    それから、どんどん話はエスカレート。
    虫→カエル→ヘビ→キジ→猟師と、食物連鎖を見るような展開です。
    最後は、鬼。
    ここまで来るとあり得ない話で、結末も、これが面白い。

    あり得ない話で、しかも、話の繰り返しというのは、子供が普遍的に好む物語なので、高い評価に繋がっているのでしょう。
    絵は実に味わい深いもので、それぞれのキャラクターの描き方が秀逸です。
    かかさんは、いつも働いているし、和尚は以外にひょうきんだし、ととさんなんて、まるでウワバミを彷彿させるもの。
    様々な側面から見ても、レベルが高い作品です。
    昔話は、それ程年齢を問わず楽しめるので、この作品も幼稚園〜小学校中学年あたりまでが、適齢かと思います。

    投稿日:2011/08/13

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