だれでも知っているおやゆびひめのお話ですが、作者がアンデルセンだということを知らない人も多いのではないでしょうか。子供の向けの絵本としては適当に割愛されたダイジェスト版が多いと思うのです。かくいう私も、原作に忠実なおやゆびひめをじっくり読むのは初めての気がします。
おやゆびひめが、生まれた家でどんなに優雅に暮らしていたか、ねずみのおばあさんの家にたどり着く前にどんな冒険があったか、ツバメに連れて行ってもらう花の国がどんなに優雅か、発見が沢山ありました。
おまけに、この本は絵がエルサ・ベスコフです。メルヘンの世界を満喫できました。自然の描写も生き生きとしています。
4歳の娘も、小学生の姉も、おとなの母も十二分の楽しめました。難点は長いこと、読むのに悠に30分はかかります。