お兄ちゃんになった男の子が、赤ちゃんを見て赤ちゃんだった頃を振り返っている。大人から見ると、ちょっと前のことだし、男の子はきっと覚えていないんだろうけれど、赤ちゃんを見ていると、「あかちゃんだったころは よくねたもんだ」などと追体験できることがよくわかる。
「きみもはやく大きくなりなさい」と男の子が赤ちゃんにエールをおくるのは、大人から見るとクスッと笑えてしまう。お兄ちゃんになって後輩ができた嬉しさがあるんだろうな、この男の子はと、短い本だから、いろいろな想像がふくらんで楽しかった。
子ども目線で赤ちゃんのことを観察している本は、今まで読んだことがなかったので、とても新鮮でした。