動物園を題材に扱う作品は、個々の動物の特徴を描いたものが多いように感じます。そういった点で、この本は斬新でした。
まず動物園が洪水になるという点。
発想・着想が面白いと思います。
次に、かばくんがノアの箱舟のように、動物の子供たちを助けるという点。
カバよりもゾウの方が大きいので、ゾウが動物たちを背中に乗せて助けてまわるイメージがあったけど、そこは水に強い「カバ」がその役を担う点は、「なるほど、そう来たか・・・」と私の方が感心してしまいました。娘は「大人の動物たちはどうしたのかなぁ(どうやって逃げたのかなぁ)?」と心配していましたけどね(笑)。
最後に、「かばくん」にも登場していた男の子が、この作品にもでてきている点。
食料を運んでくるこの男の子は、いったい何者なんだろう?! 動物園の職員には見えないけど、動物のお世話係なのかなぁ。