お話もマルチェリーノの初オリジナル作品ということで、マルチェリーノがやりたいことがこれだったかという、妙に納得させられる絵本でした。
ナポレオンに捕らえられて、エジプトからパリにやって来たワニのワーニー。
仕草はユーモラスでパフォーマンスたっぷりですがかなりしたたか、最後には文字通りひとを食ったワニでした。
アイロニーたっぷり、ブラック少々、さりげなく毒素とトゲがあるのがマルチェリーノ風だと思いました。
不気味な幕切れに、子どもに薦めるにはためらいも感じましたが、絵本の世界には不条理はあふれていますよね。