娘の大好きな「きつねのきっこちゃん」。表紙を見るなり、「わあ、これ、きっこちゃんだよねえ?」と喜び、ページをめくると、「ほんとにきっこちゃんだあ! 同じエプロンもちゃんとやってる!」(表紙の絵では、マントを着て、帽子をかぶり、マフラーを巻いているので、見えているのは、顔半分と、しっぽの先だけです。)、それから、「きっこちゃんにも、きつねのおばあちゃんがいたんだね。よかったね。」と、うれしがっていました。
でも、今回のお話はちょっとこわそう。いたちのちいとにいが、「おおさむ こさむ ゆきぼうず でてこい でてこい ゆきぼうず」と大きな声で歌う場面・・・娘は咄嗟に私の腕にしがみついてきました。そして、ゆきぼうずのおおさむとこさむが、冷たい風を吹きつけ、ちいとにいが、思わず「さむい」と言いそうになってしまったときには、「ええっ、こちこちの氷になっちゃうの〜?」と、本当に心配そうな顔で聞いていました。
読み終えると、即座に「もう1回!」と迷わず声が掛かったのですが、真夏であるにもかかわらず、「寒くなったから」と、私のひざの中にすっぽりと入り込んできたのには、思わず微笑んでしまいました。