韓国・朝鮮の昔話。
表紙からおどろおどろしいトッケビの姿にびくびくしながら読みました。
独り身になった若者が途方に暮れ、墓場で野宿していたら、
その墓の死人と間違えられて、おばけのトッケビと行動を共にするのですね。
たまたま持ち合わせた古い竹の杖と水入れひょうたんが、
若者を救ってくれます。
もちろん、若者の機転があってのこと。
だからこその、めでたしめでたしのラストには、妙に説得力すらあります。
命を取ってくるというトッケビの造形が、恐ろしくもあり、
その間抜けぶりも大らかでびっくりです。
お隣の国の風俗も感じてほしいですね。