アンデスの民話とあります。
表紙からほのぼのとした光景です。
山羊飼いの少年チャンゴは、ある日仲間から教えてもらった
山へ出かけます。
山羊たちのため、草や水を求めて険しい山へも進むチャンゴの
頑張りが伝わってきます。
無事に草地に着くも大嵐。
山羊たちを岩陰に避難させて、迷子の山羊を探す勇敢なチャンゴは、
黒いリャマの姿の守り神コケーナに出会います。
迷子の山羊への愛が率直かつ純粋でいとおしいです。
ちゃんと、おじいさんからの日頃の忠告も忘れません。
もちろん、コケーナへの感謝の気持ちも。
アンデス先住民の、自然への畏敬がしみじみと感じられる民話でした。
と同時に、誠実なチャンゴの姿に拍手したくなりました。