新刊
いろいろたべもの

いろいろたべもの(偕成社)

シルエットから食べものをあててね!『おせち』が大好評の作者の最新刊!

  • かわいい
  • ためしよみ
話題
あなたのからだをだいじにするほん

あなたのからだをだいじにするほん(Gakken)

SNSで話題、発売即重版! 入園・入学準備にもぴったりの一冊。

  • 学べる
  • 役立つ

魔術師アブドゥル・ガサツィの庭園」 アダム&デヴさんの声

魔術師アブドゥル・ガサツィの庭園 作・絵:クリス・ヴァン・オールズバーグ
訳:村上 春樹
出版社:あすなろ書房 あすなろ書房の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2005年09月
ISBN:9784751522806
評価スコア 4.3
評価ランキング 20,593
みんなの声 総数 22
「魔術師アブドゥル・ガサツィの庭園」は現在購入できません
  • この絵本のレビューを書く
  • オールズバーグさんの術中にはまっていた

     上手いな〜!
     表紙絵のトリミングされた庭木郡とタイトルの“魔術師”&“庭園”。
     ただ者の庭じゃない雰囲気が漂っています。
     
     絵はお馴染みのモノクロ。
     えもいわれぬ世界の入り口を感じさせてくれます。
     
     この作品は、絵のみならずお話の構成が良い。
     イライラさせられる躾のなっていないブルテリア犬フリッツ。
     読んでいて、この犬のお守りに最初から手こずらされそうな主人公アラン・ミッツ少年が心配でした。
     これが伏線となって、いよいよ昼寝後の散歩でアランが目にする“引退した魔術師アブドゥル・ガサツィ”の敷地入り口の立て札。
     ここから、どれだけ広い敷地に住んでいるのだろうと呆れます。
     と同時に、これだけの敷地の住人であると言うことは、相当の名だたる魔術師であったと、憶測を深めさせられます。
     見事にオールズバーグさんの術中にはまっていたのです。

     アランの制止を聞かずガサツィ氏の敷地に、入り込んでしまう分別の無いフリッツと責任感から焦るアランの対照的な様子。
     そして、ガサツィ邸正面の描かれたページの威圧感。
     迎い入れるガサツィ氏の存在感。
     子どものアランにおもねることもない計り知れぬ不気味さ。
     ひたひたと恐怖感が忍び寄ってきます。

     後半のアランの心情を思うと気の毒でなりません。
     そして、ラストでまたやられました。
     私は、魔術師の力を信じます。
     皆さんは如何でしょうか?

     このオールズバーグさんの作品も虚を衝かれるエンディングに、最終ページをなかなか閉じられませんでした。

    投稿日:2010/11/18

    参考になりました
    感謝
    1

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

さらに「魔術師アブドゥル・ガサツィの庭園」のみんなの声を見る

「魔術師アブドゥル・ガサツィの庭園」にみんなの声を投稿された方は、こんな絵本にも投稿しています

はらぺこあおむし / しろくまちゃんのほっとけーき / ぐりとぐら / おつきさまこんばんは / きんぎょがにげた / いないいないばあ / もこ もこもこ / ねないこ だれだ / がたん ごとん がたん ごとん / だるまさんが

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



【連載】絵本ナビ編集長イソザキの「あたらしい絵本大賞ってなに?」

みんなの声(22人)

絵本の評価(4.3)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット