『くまさんのまほうのえんぴつ』のシンプルバージョンといったところでしょうか。
散歩に出かけたくまさんをハンターたちが狙っているのですが、
危機一髪でくまさんは冷静に切り抜けます。
原題は『BEAR HUNT』ということで、表情はありませんが、ハンターの悔しさが印象的です。
スリリングな展開と対照的に、くまさんはいたって冷静です。
まほうのえんぴつに主眼を置いたさくまゆみこさんの訳出にも納得です。
私もその言葉に反応して、この本を取りましたからね。
いつもながら、シニカルな、独特のアンソニー・ブラウンワールドが健在です。
よおく見ると、絵の隅々まで摩訶不思議な絵が描きこまれていますよ。
ぜひそのあたりも楽しんでほしいです。