コラージュ風のイラストが可愛いなと、開いてみました。
表紙の女の子が、尋ねます。
「ねぇ、スキってなーに?」
その問いには答えずに、
女の子の手を握ったり、口を拭いたり、頭を洗ってあげるくまさん。
どうしてだろう。
なんだか泣きそうになってしまいました。
好きって、難しい。
言葉で「好き」
と言われれば それはもちろん嬉しいけれど、
どのくらい好きか、どんなふうに好きかなんて、
きっと誰にも分からない。し、正確には伝わらない。
物と違って、気持ちは計れません。
だから時に厄介で、時に驚くほど光るのだと思いました。
そして、「すごーく好きだよ!」
と言われるよりも、
布団をかけてくれたり、湯たんぽを入れてくれたり
そういうことで、好きを感じるんだよなあと納得してしまいました。
これは親子向けの絵本だと思いますが、
夫婦や恋人への贈り物としても、ぴったりだと思います。