家族でぼくだけ右のほっぺにえくぼができる…ちょっとうれしいぼくだけのこと。
と、ようたくんが自分で「ぼくだけと思うこと」を挙げると、次のページでは
家族や友だちの証言が…。
ちょっと残念な「ぼくだけのこと」もあるけれど、そういうところを出して
いるのもいいんです!
どんどん範囲が広がっていって、全部合わせると、もうこれは世界でも自分だけ。
大きなことでなくてもいい、ほんのちょっとの事を探して、世界で一人の自分を
確認できる素敵な絵本でした。
もちろん読み終えた後は、娘と自分だけのことを探しました。
「ようたくんと同じ右に片えくぼ」「髪の毛がこれぐらい」「工作が得意」
「ピアノとスイミングを習ってる」。
自分を認めることは他人を認めることでもあります。
全然押しつけがましくなく、サラリと描いているところもすごく良かったです。
型に押しつけられそうになって、窮屈な思いをしている子どもたちに読みたい、
と思いました。そうしてぼくだけのことをみんなで言い合えたら、素敵☆