ボルネオで野生のゾウを撮影していた作者は、意外な現実にぶつかりました。
自然がいっぱいに見えていた台地が、大規模なアブラヤシ農園に浸食されていたこと。
それがゾウの生活圏を奪っていたこと。
アブラヤシ自体は地球環境に優しく、植物性油として健康にも良いこと。
いつの間にか自分たちの生活を支える必需品になっていたこと。
なんだか大きな矛盾の中で、ゾウをはじめボルネオに生息する動物たちは、居場所を失われていたのです。
ときには、住民の家を襲うようになったゾウ。
それでも住民はゾウが好きだといいます。
子どもに対してのすごい問題提起。
子どもたちはどのように考えるのでしょうか。