中学生の朝読の本を選んでいて、パッと目に飛び込んできた作品でした。
普通の児童書に比べるとやや厚みのある本です(横幅約3センチ!!)。
手にして表紙を見たら、どこか印象的なライオンの彫刻が彫られている建物の上に、カラスのようなお面を付けた男の子が一人。
気になってページを開いてみたら…、《ドイツから届けられた冒険ファンタジー》と書いてあるじゃありませんか!
これはきっと、うちの子の好みだ〜!と確信し、子どもに届けたら、めっちゃ気に入って、一気に読んでしまいました。
作者は、今まで私は知りませんでしたが、ドイツでは最も有名な児童文学作家の1人だそうです。
この本の主人公は12歳くらいの少年たち。2人の少年の立場や目線で
物語は進んでいきます。
ここが、私は良くも悪くもも気になりました。
視点があちこちに動くところが多く、謎にしておいてほしかったシーンが、もう一人の主人公の方からあっけなくばれちゃっったりして。
物語の裏を想像する楽しみが、その度に奪われちゃった感はありました。
個人的には、どちらかの少年一人にスポットを当ててほしかったなぁ。
というのは大人の感想なので、
評価は子どもの評価を優先しました。
分厚い割に字が大きく、センテンスが短くわかれているので、大変読みやすい本でした。
内容は全く違いますが、作品の作り的なものは「ネバーエンディングストーリー」と似ています(と、私は感じました)。