話題
日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?

日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?(童心社)

テレビで話題!いま、かんがえてみませんか?

  • ためしよみ

しろうさぎとりんごの木」 夏の雨さんの声

しろうさぎとりんごの木 作:石井 睦美
絵:酒井 駒子
出版社:文溪堂 文溪堂の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2013年10月10日
ISBN:9784799900130
評価スコア 4.81
評価ランキング 299
みんなの声 総数 20
  • この絵本のレビューを書く
  •  ずっと昔、聞いたことがあります。
     「幼い子どもからは一生分のしあわせをもらっている。だから、その先、どんな悲しいことや苦しいことがあっても許さないといけない」って。
     そうかもしれない。
     子どもが生まれ、まだ歩くことも話すこともできない頃のかわいさ。
     パパって叫びながら抱きついてくるあたたかさ。
     ほっぺのやわらかさ。はえかけの歯の白さ。
     そんなこんなのしあわせをあの何年間でもらったのだなあ。
     それは一生分のしあわせなんだなあ。
     石井睦美さん文、酒井駒子さん絵による、この絵本を読んで、そんなしあわせを思い出しています。

     森の中の小さな家で生まれたしろうさぎは、まだ秋を知りません。
     春にうまれたばかりだからです。
     だから、玄関の脇にあるりんごの木が赤い実をつけたのを見たことがありません。
     ある日、おかあさんの作ったりんごジャムのおいしさにたまらず、りんごの木をかじればきっとおいしいはずだと思ってしまいます。
     そして、それをためしてみようと。
     そんな朝を楽しむ夜のしろうさぎの様子や、家を出るときのおかあさんとの会話のかわいらしさといったらどうでしょう。
     おかあさんに「どこにいくの?」ときかれて、「ほんとのことと うそっこのこと。おかあさんはどっちがききたい?」なんて、子どもと過ごすたくさんの時間をもったおかあさんならではの特権のような会話です。

     りんごの木にかじりついて、泣き出すしろうさぎ。びっくりして外にでてきたおかあさんといっしょに見つけた、「まだあおい ちいさなりんごの実」。
     そして、おかあさんがあかいクレヨンで描いてくれた、大きくて真赤なりんご。

     しろうさぎとの会話。しろうさぎの表情やしぐさ。
     そういえば、こういうしあわせな時間を子どもたちはくれたんだ。
     いや、こんなしあわせな時間を今も過ごしている若いおとうさんやおかあさんがいるんだ。
     そう思うだけで、しあわせになりそうです。

    投稿日:2014/02/02

    参考になりました
    感謝
    0

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

さらに「しろうさぎとりんごの木」のみんなの声を見る

「しろうさぎとりんごの木」にみんなの声を投稿された方は、こんな絵本にも投稿しています

きんぎょがにげた / しろくまちゃんのほっとけーき / はらぺこあおむし / もこ もこもこ / いないいないばあ / がたん ごとん がたん ごとん / ちいさなあなたへ / お月さまってどんなあじ? / おつきさまこんばんは / ぐりとぐら

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



いくつのえほん掲載絵本児童書一覧

みんなの声(20人)

絵本の評価(4.81)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット