アンデルセンのお話、もみの木が、パッチワークのような軽快なイラスト
とともに描かれています。
森の温かい太陽と周りの木々や生き物たちに囲まれて育ったモミの木は、ただ大きくなること、未来だけを夢みて、育ってゆきました。
自分の今の幸せを感じることもなく、未来にあるかもしれない素晴らしいことだけを夢見ていました。
ある日、切り倒され、クリスマスツリーとなったモミの木は、子供のいるお屋敷に行き、美しく飾り付けられました。
モミの木が、短い一生を終えるまでが描かれています。
ネズミたちに昔の森の話をしているときに、思い出した幸せだった頃のこと、切なくさみしいお話です。