子供たちのばあばからプレゼントされた絵本。
本を開いての第一印象は、とにかく「レトロ!!」でした。1926年に出版された本なら無理もないですよね。挿絵もそうですが、本文が手書きなのも味があってとても良いです。
メリーがおばさんのうちに招待され遊びに行くことに。大事なものを旅行かばんにつめていきますが、なかなかしっくりと入らない。もちろん、おりこうなお人形のビル デイビスも連れて行くつもりでした。時間が来て、おおいそぎでかばんをしめ出発します。
ところが!
なんと!!
よりによって!!!
かわいそうなビルは置いてきぼりに。けれどビルは、走ります。どこまでもどこまでもひたすら走って、ちょうどメリーが到着した駅に辿りつくというお話です。よかったね、ビル!!
古い本でも良いものは読み継がれていきます。この「おりこうなビル」も、波瀾万丈な展開もなければ、ハッと目を引く挿絵がある訳でもない。素朴なんだけどどこか不思議な魅力のある本です。