ゆっくりとした雪解けを描いたお話でした。
ベルナルさんの帽子が呼び込む、鳥たちとの心の通わせ合い。
いまいあやのさんの美しい絵が印象的で、
静かな中にも、木洩れ日のようなあたたかさを感じます。
ベルナルさんの帽子は、
彼の心の状態をあらわすよう。
時間とともに成長し、無数に開かれ、
カラフルに満たされていきます。
そして、彼にとって、そうでなくてはならないものになっていたのですね。
性格って、なかなか変わることが難しいと思います。
季節の流れと共にある、ゆるやかな心の変化は
読みながら入り込みやすく、感動しました。
ベルナルさんの帽子が起こす奇跡。
帽子は最後には思ってもみないものになります!
驚きと幸せな風景、
親子で大好きな絵本になりました。