1996年の韓国の絵本ですが、1969年にキリスト教児童文学賞受賞した韓国童話が出典になります。
その題名の通りいぬのうんちの物語。
しかも、そのうんちに姿形があって、汚いと言われて泣いてしまうのです。
ずっと、ひとりっきりで寂しくすごすのですが、うんちとはいえ切ない気持ちにさせられてしまいました。
最後には、タンポポとの運命的な出会いがあります。
自分がタンポポの役に立てると知った瞬間に、うんちが両手でタンポポを抱きしめるシーンは感動もの。
この世の中に、役にたたないものはないというメッセージが伝わってきます。
生きとし生けるものの、大切さも考えさせられる珠玉の一冊と言えると思います。
うんちという題名に惑わされないで、是非読んであげて下さい。
きっと豊かな気持ちになれますよ。