誰もが知っている「三びきのこぶた」。
色んな絵本が出ている中で、この本はまさに正統派と言えるのではないでしょうか。
まず、リアルな絵。
子どもウケするようなかわいい絵ではありませんが、細かく描きこまれていて、イギリスの民話らしい雰囲気が感じられます。
日本の絵描きさんによるものですが、私は外国の方が描かれたのかと思ったほどでした。
そして、物語の容赦ない展開。
兄さんぶたたちはおおかみに食べられてしまいますし、おおかみも最後には鍋でことこと煮られてしまいます。
こういった残酷ともとれる場面でも、淡々と書かれているとなんだか滑稽に感じられます。
案外子どもたちは普通に受け入れているようでした。
王道のお話ですが、繰り返し手に取りたくなる絵本だと思います。