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キャラメルの木」 ゆずきんかんさんの声

キャラメルの木 作:上条 さなえ
絵:小泉 るみ子
出版社:講談社 講談社の特集ページがあります!
税込価格:\1,676
発行日:2004年
ISBN:9784061322998
評価スコア 4.67
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みんなの声 総数 14
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  • 素敵な本に出会えました

    図書館で、2歳の娘が、知らないうちに借りる本に混ぜていた本です。
    家に帰って、なんだかかわいらしい題名の本ね、と軽い気持ちで読み始めました。

    お話は、一年生のしんのすけくんのおねしょの話から始まります。
    夏休み、お腹の大きいお母さんを置いて、おばあちゃんの家に一人で泊まりにいった日も、やはりおねしょをしてしまって・・・正直に言うしんのすけを誉めてから、おばあちゃんは、自分が戦争中に病気の弟についた一つの嘘について話し始めます。
    キャラメルが大好きな弟、でも、戦争中だからキャラメルは手に入らない。
    そこで嘘をついたのです。
    庭の木にはキャラメルがなる、もうすぐたくさんなるからね、と。
    その夜に弟は亡くなった、そんな悲しいお話でした。

    そして、秋になり、妹が生まれてすぐに、おばあちゃんが倒れました。
    「おばあちゃんは嘘をついたの」その言葉がしんのすけの耳に聞こえた気がしました。
    次の日、入院中のおばあちゃんのところへ、しんのすけが持っていったのは・・・。

    軽い気持ちで読み始めた私は、涙が止まらなくなりました。
    しんのすけくんは、子どもなりに、おばあちゃんが、過去の嘘に心を痛めていることが分かったのでしょうね。
    その嘘を嘘じゃないと安心させてあげたかったのでしょうね。

    最後はまた、しんのすけくんのおねしょ。
    おねしょの布団を干してから、そっとおばあちゃんの遺影にキャメルを一粒お供えします。

    おねしょなんかしたっていい!
    こんなに優しい心に育ってくれてるんですもの。
    おばあちゃんは、しんのすけくんのおかげで、きっと救われたような気持ちで天国にいけたと思います。
    そして天国で、弟さんにも、「気にしないで」って言ってもらっていることでしょう。

    こんな素敵な本に出会わせてくれた、娘に感謝です。

    投稿日:2006/04/12

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