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ゆびたこ

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みるなのくら」 ムースさんの声

みるなのくら 絵:赤羽 末吉
再話:小澤 俊夫
出版社:福音館書店
税込価格:\1,430
発行日:1989年
ISBN:9784834008319
評価スコア 4.36
評価ランキング 14,596
みんなの声 総数 35
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  • 四季の彩りに魅せられて

    • ムースさん
    • 40代
    • ママ
    • その他
    • 男の子12歳、女の子6歳

     鶯の美しい声に誘われ道に迷った若者がたどり着いた家には、十二の蔵がありました。そこに住む姉さまから留守番を頼まれた若者は、「一から十一までの蔵は開けてもいいが、十二の蔵は開けてはいけない」と言われます。一の蔵はお正月、二の蔵は節分、三の蔵は桃の節句……。若者が蔵の戸を開けるたび、そこには月折々の姿が現れました。
     春休みに一時帰国をした際、娘、母といっしょにこたつで丸くなって読んだ絵本です。描かれる四季の彩りが見事で、あらためて日本の季節の美しさを実感しました。赤羽末吉さんのイラストが、まるで屏風絵のようで風流さを醸しています。若者と蔵の戸の黒いシルエットが、情景をさらに際立たせていて効果的。子どもの頃にも、この民話の「月」ごとの祭事に随分魅せられました。自然といっしょに営む暮らしの豊かさに、とにかく感嘆です。
     さて、開けてはいけないと言われていた十二の蔵は……。一から十一までこれだけ美しい光景を目にするのですから、十二の蔵を開けたくなるのは人の情というもの。お話の最後、夢から現実に戻る儚いひとときが好きです。

    投稿日:2006/04/13

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