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絵本

パパ’s絵本プロジェクト


安藤パパ
安藤哲也


1962年東京生まれ。明治大学卒業後、出版社3社に勤務。書店営業で全国1500軒の書店を歩く。94年、書店員に鞍替え。96年、東京・千駄木の往来堂書店をプロデュース。初代店長を務める。00年にはオンライン書店bk1へ移籍。02年まで店長。03年、NTTドコモの電子書店M−stage bookへ。 
044月より楽天ブックス店長に就任。著書に『本屋はサイコー!』(新潮OH!文庫)がある。
★好きなもの ;A・ローベル、荒井良二、スティーリー・ダン、リチャード・ボナ、船戸与一、ラジオ、あんず、女性が本を読む姿、
Guitar、道草。
東京・文京区在住

安藤パパのおすすめ絵本リスト
 

安藤パパの育児日記 update 7/23                                                >>> この前の日記も読んでみて!(バックナンバー)

6月12日(土

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6時45分、起床。うー、頭いてえ。昨夜は飲み過ぎたかな。
6時57分、シャワーでスッキリ。BGMにスティーリー・ダンの『Everything Must Go』をかけて娘のテルノ(6歳・小学1年生)を起す。
「テル、朝だ。起きな。きょうは学校あるんだぞ」。そう今日は楽しみにしていた初の授業参観日だ。
「パパ来てくれるんだよね?ジュギョーサンカン」
「もちろんさー。算数の時間に行こうかな」
7時15分、NHKを観ながら食事。ニュースは先日、佐世保で起きた小6女児殺害事件の続報。何とも痛ましく、悩ましい事件だね、これは。学校ではこの事件について何かアクションを起しているのだろうか。でもカッターナイフは禁止にできないしなぁ。
「パパ、チャットってなあーに?」、ニュースの言葉を聞いて娘が効いてくる。
「ん?インターネットで会話することだよ」
「パソコン?ケータイ?」
「どっちでも出来るけどね。でもテルにはまだ早いかな」
「そうだね。あたしはいま交換日記やってるしね」。そう、娘は親友のYちゃんと最近、交換日記を始めたのだ。覚えた字を駆使して子ども達が書き綴ったノートをビニールのケースに入れ、毎朝親がお互いのポストに入れておく。ケースには太マジックで「ふたりいがい、ぜったいみてはいけません!」の文字。何だか楽しそうだ。交換日記ってなんか「ゆるく」ていいなぁ。書き文字だから味が出るし、相手の書いたことをゆっくり噛み締めてからこちらも文章を書けるところもいい。僕も小学生の頃、好きな女の子と「文通」していたが、もらってから家に持ちかえって開けるまでのドキドキ感や、すぐに返事したいけどいい言葉が浮かばない、そして書いてもなかなか渡せない、あの「モドカシサ」がチャットにはない「いい感じ」だったのかもしれない。

7時31分、ヒロシ(3歳10ヶ月)がやっと起きてくる。「ママ ガ イイ〜」。
7時42分、洗濯機を回していると、テルノ登校タイム。
「いってっらしゃい。クルマに気をつけるんだゾ」
「パパ、待ってるからね!」
「ラジャー」
8時45分、シンクに溜まった食器類を洗っていると、「じゃあ、あたし先に見てくるわ」とカミさん(36歳)が小学校へ。ヒロシを連れていくわけにも行かないので交替で見に行くことにしたのだ。
9時36分、カミさん帰宅。
「どうだった?」
「テルちゃん、ちゃんと答えてたわよ。でも椅子をカタカタさせてるから小声で叱っちゃった」
「しょうがない奴だな。じゃあ、ちょっくら観てくるか」
9時49分、チャリ全速力でB小着。玄関でスリッパに履き替え、1年生のクラスへ向う。
「えーと、何組だったっけ…あ、そうか一クラスしかないんだった」
9時50分、1年1組の部屋に入る。お、さすがにたくさんのギャラリーが来ているねえ。土曜だから父親の姿も多いぞ。えっと、テルは…いたいた。後ろから2番目か。いい位置取りだ。娘も僕を見つけ手を振る。
「じゃあ、次は36ページの問題をやってみてください(足し算4問)。できた人から手を挙げてね。全部出来た人から“よくできましたスタンプ”を押します」と女性担任のS先生。
9時52分、テルノ4番目で挙手。すぐ見に来てくれた先生にスタンプもらってご満悦。僕にVサインだ。
10時15分、2時間目終了。15分の休み時間だ。子供たちはものすごい勢いで我れ先にと校庭めがけて走っていく。僕もガキの頃、そうだったっけ。
10時16分、校庭に出る。「パパ、一輪車乗っているところ見てね!」と言われていたので、全校生徒の6割は一輪車で遊んでいる中で娘を探す。…いたいた。
「パパー!」と手を振る娘。
「走ってごらん!」
「いくよー」。お、まだ4〜5mくらいしか走れないけど、ずいぶんうまくなったじゃないか。テルノは負けず嫌いなので、すぐ高学年の子ぐらい乗れるようになるぞ。
10時29分、休み時間そろそろ終了。教室に引き揚げる娘に「じゃあ、パパ帰るからな」。「バイバ〜イ」。「しっかり学べよ」
10時38分、帰宅。
「どうだった?」
「ちゃんと全員が着席してたのには驚いたな。四六時中、飛び跳ねていた保育園から較べると格段の進歩だよ」
10時47分、一服ついてリビングと自室を掃除。BGMは、スティーブ・ミラー・バンドの「♪ジェット・エア・ライナー」。おっと、掃除機がギターに早替わりだ。
12時20分、洗濯物タタミも終わったので、カミさんがランチ作っている間、ヒロシと絵本。「パパ、コレー」と持ってきたのは、『でこちゃんとラスタくん』。「ラスタクン ッテ デコチャン ノ イトコ ダヨネ!」
12時45分、食事後、カミサンとヒロシは買い物に出掛ける。今夜、スタジオがあるので僕はギターの練習。

15時、外苑前。きょうは編集会議セミナー。エディター&ライターの卵120名を前に出版マーケティングの話を2時間する。分かったかなぁー。
18時10分、恵比寿の音楽STUDIO「音楽館」。遅刻して部屋に入ると、田中パパ(ds)、西村パパ(key)、井上ママ(b)はもう来ている。
「ごめんごめん。遅れちゃって。早速、演りましょう」。セッティング&チューニング。そう、今宵は最初で最後の「北軽井沢オーバーナイトジャンボリー」のバンド練習。曲はビートルズを6曲ほど。本番はいよいよ来週末だが、まあ何とかなるだろう。
22時、練習終了。「いやあ、やっぱバンドはいいなあ。いい汗かいたよ」。
22時10分、近所の居酒屋で打ち上げ。
「じゃあ、本番も頑張りましょう。カンパーイ!」
「うまい!これ、どんどん入っちゃうよ」とドラムで汗をかいた田中パパ。
「バンドのあとのビールは、絵本のときとは違う味わいだよねぇ」
23時04分、音楽話やバカ話で盛り上がるが、みんなトシなのでそろそろお開き。
「じゃあ、軽井沢で会いましょう!」と別れる。
24時02分、抜き足で帰宅。
24時25分、ひとり入浴後、子どもたちの寝顔を見にいく。
25時15分、夕刊チェック後、『武器としてのスキャンダル』を読んで就寝。
 

6月13日(日)

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午前中、娘とプール。ほぐれた〜。
「テル、クリームソーダ飲んで帰ろうか」
「パパはビールでしょ。ママには内緒ね」
 

6月14日(月)

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6時45分、起床。カミさんは既に起きてテルの弁当を作っている。そう、きょうは授業参観の振替でテルノは学校休みなのだ。かわいい寝顔なのでもうちょっと寝かせてやろう。
7時15分、ニュース見ながら保育園準備していると、ヒロシ起床。「さ、オシッコしたら着替えるぞ」
7時45分、カミさん、颯爽と出勤。「今日は帰るから夕飯よろしくー」
7時55分、テルノ起床。
「あれー、パパどこ行くの?」
「ヒロシと保育園。戻ってくるから、そしたら育成室(学童)行こう。ごはん食べて、着替えて待ってな」
8時01分、チャリのリアにヒロシをちょこんと乗せ、保育園へ。途中、「ドラえもん かぞえうた」合唱。擦れ違う女子高生に笑われる。
8時10分、保育園着。
「おはよーございまーす!」。ヒロシに連絡帳や手拭きタオルをセットさせて、僕はシーツかけ。3月までは毎週2人分やってたので、最近は一人分だと物足りない気がするなぁ。
8時18分、ヒロシとアクシュでバイバイバイ。「しっかり遊べよー!」
8時27分、帰宅。冷蔵庫から、サンドイッチの弁当と水筒を出して娘のリュックに詰める。
「さ、テル、行こうぜ」。チャリのリアにテルノ乗せ育成室へ向かう。途中、「シャボン玉の唄」合唱。
8時35分、育成室着。「パパ、ありがとー。バイバ〜イ!」
8時41分、帰宅。シャワーしてスーツに着替え。BGMはホール&オーツの『Do It For Love』。
8時50分、ゴミ捨てしてマンションを出る。スティーブ・ウィンウッドの『アーク・オブ・ア・ダイバー』を聴きながら駅に向かう。
9時29分、出社。なんとか間に合った(9時半から朝礼)。フー。

21時27分、ヒロシ、テルノと3人で入浴。湯船でそれぞれの一日を報告し合う。
「からだ洗うぞー。どっちからだ?」
「デンシャ アライ 二 シテー」。(※電車洗い=前後に二人を座らせ、一度に洗ってあげるやり方)
22時02分、子どもたちの爪切りと歯磨き。「テル、パパの腰に湿布貼ってくれ〜」
22時12分、ベッドで替りばんこに絵本を読む。ヒロシは『ぎょうざつくったの』をセレクト。
「よし、明日は早く帰ってパパが餃子焼くからな」。続いてテルノは『パパはジョニーっていうんだ』。
「これ読むと映画の『フルモンティ』を思い出すよ、パパは」
「それって面白いの?パパ」
「ああ、最高のコメディー映画さ。テルも中学生になったら見るといい」
「5年生じゃ、ダメぇ?」
22時39分、「ふわー…。パパ、電気消して」。パチッ。おやすみ、テル。
 

6月17日(木)

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6時50分、起床。きょうも暑くなりそうだ。週末の天気が気になるなぁ(←ジャンボリー!)。
7時42分、テルノ登校。「宿題もったかぁ?」(よく忘れるんだ、これが)
7時49分、カミさん出勤。「ケータイもったかぁ?」(よく忘れるんだ、これが)
8時12分、ヒロシと登園。「パパ、テーキケン モッタァ?」(よく忘れるんだ、これが)
8時38分、保育園着。汗200cc。
「ヒロシくん、パパ。おはよー」、とカワイイRちゃん(3歳)。
「おはよう。きょうも元気だねえ、Rちゃん。何して遊ぶの?ヒロシとも遊んであげてね」
8時45分、5歳児クラスのHちゃんママと、7月の夕涼み会について井戸端MTG。
9時25分、出社。ログイン。さ、皆の衆。きょうも本売るぞー!

18時05分、ケータイが鳴る。カミさんからだ。
「外食にしない?」
「いいよ、じゃあ、いつもの中華料理店に7時ね」

20時16分、夕食を終え帰宅。風呂を沸かしながら洗濯物を畳む。「テルも明日の支度しちゃいなー」。
20時50分、テルノと入浴。きょうの一日を報告し合う。
「あたしね、一輪車またうまくなったよ」と、日に焼けた顔でうれしそうに言う。
「そっかー。頑張ってるなぁ、テルは。偉いぞ。また見に行くからな」
「うん!でね、パパ。育成室では“まりつき”も始めたんだよ!」
22時10分、ヒロシと絵本。きょうは長谷川義史の新作『まんぷくでぇす』。外食する家族がテーマのくりかえし絵本だ。「ボク ハ コレ タベルー!」とページをめくるたびにヒロシが食べ物の絵を指差す。「えっと、あたしは…」。横でひとりマンガを読んでたテルノも加わって…ラストはみんなで「ホッ」。

23時05分、子どもたちが寝静まったので、焼酎ロック飲みながら夫婦で読書@リビングテーブル。
カミさんは群ようこの『きもの365日』(←ビジネス書だね)。僕は東直巳の『札幌刑務所4泊5日』(←今月のイチオシ・ノンフィクション)。BGMは、ジョン・レノンの『ダブル・ファンタジー』を薄くかける。
23時55分、3杯目で睡魔カミング。ベッドに戻るとテルノがオナカを出して寝ている。
「風邪ひくぞ」とタオルケットをかけ直して、ナイトライト消灯。チック・コリアの『星影のステラ』で夢の世界へ。おやすみなさ〜い。(つづく)
 

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表紙  作品名 コメント

イエロー・サブマリン
作・絵:
ビートルズ
訳: 山川真理
出版社: 河出書房新社
本体価格: \1,800
発行日: 2004年6月30日

ビートルズが素晴らしいのは、いつの時代にあってもその音楽が常に新鮮であるところです。
小学5年生で「♪Come Together」を初めて聴いたときのショックは今でも覚えているし、ジョンが暗殺された高校3年の冬は、「♪Let It be」が僕に「無常」を教えてくれました。そして人の親になったいま、「♪All You Need Is Love」は無益な争いから子どもたちを守るピース・ソングになったのです。
さて本書はビートルズ唯一のアニメーション映画『イエロー・サブマリン』の絵本版。先ごろ世界11ヶ月で同時発売されました。ジョン、ポール、ジョージ、リンゴの4人が潜水艦に乗り込み、リヴァプールから冒険の旅に出ます。ペパーランドを暴力で征服しようとする悪党たちに敢然と「音楽で」立ち向い、そして…。
映画が公開されたのは1968年ですが、混沌とする世界情勢を考えると、いまこそビートルズの「愛こそはすべて」というメッセージは大きな意味を持つのかも知れません。『リボルバー』を聴きながらこの絵本を子どもと読むたびに、大切な者を守り続ける勇気をもらっています。

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