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安藤パパ |
1962年東京生まれ。明治大学卒業後、出版社3社に勤務。書店営業で全国1500軒の書店を歩く。94年、書店員に鞍替え。96年、東京・千駄木の往来堂書店をプロデュース。初代店長を務める。00年にはオンライン書店bk1へ移籍。02年まで店長。03年、NTTドコモの電子書店M-stage bookへ。 04年4月より楽天ブックス店長に就任。著書に『本屋はサイコー!』(新潮OH!文庫)がある。 ★好きなもの ;A・ローベル、荒井良二、スティーリー・ダン、リチャード・ボナ、船戸与一、ラジオ、あんず、女性が本を読む姿、Guitar、道草。 東京・文京区在住
安藤パパの育児日記 |
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| 表紙 | 作品名 | コメント |
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「赤ちゃんのはなし」 |
「父親になるっ!」。最初の子を妻が身ごもったときは、相当入れ込んだものだった。毎日、妻のおなかを擦りながらまだ見ぬ娘(←なぜか女の子と決めつけていた)に語りかけていた。当時、僕は町の本屋で働いていたが、仕入れのときも「それ系の本」に目がいってしまうほど。そんなとき問屋で見つけたのがこの『赤ちゃんのはなし』だった。 |
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「すっぽんぽんのすけ」 |
「はやくパンツをはきなさーい」とおかあさんは言うけれど、おふろあがりは裸がいちばん!」。風呂上りの男の子は、母親の手をすり抜けて冒険の旅に出ます。名は「すっぽんぽんのすけ」。見た目も気持ちいいほどスッポンポンです。愉快な絵と痛快なセリフ、そしてこのブラブラな解放感は子どもに受けること間違いなし!読むなら風呂あがりですが、気持ちいいからってパンツはかせてからにしないと風邪ひくからご注意を。 |
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「にっぽんちず絵本」 |
「パパ、ココ ハ ドコ?」。4歳になったヒロシは最近、位置感覚が芽生えてきたようだ。家族旅行のときも行く先々で居場所の地名を聞いてくる。「ここは伊豆だよ」「ソウソウ、イズ ダヨネ!」とカーナビを指さして変に納得しているが、わかっているのかなぁ、こいつ。 |
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「およぐ」 |
小学1年生になったテルノは夏休みもプール三昧。もう一人で3.5メートルほど泳げるようになりました。またこの夏はオリンピックの競泳をみて俄然燃え、風呂でも「パパ、潜るよ!」と潜水を繰り返す始末です。そんんな姉の姿をみて、「ネーネー(お姉ちゃん)、ボクニモ オヨギ オシエテ!」とせがむヒロシに、風呂上りこの絵本を読んであげるときの娘はうれしそう。泳ぎの理論を科学的にひも解いた絵本なので娘も勉強になるようです。二人ともがんばれよー。パパは10歳で河童だったぜ。泳げるようになったら親子メドレーリレーやろうな!。 |
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「イエロー・サブマリン」 |
ビートルズが素晴らしいのは、いつの時代にあってもその音楽が常に新鮮であるところです。 |
「いやいやバスの3ばんくん」 |
バスキチ、ヒロシのお気に入り絵本。 |
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「ぼくをいじめるとねえちゃんくるぞ」 |
お姉ちゃんと保育園へ行くのが大好きだったヒロシ。この4月はちょっと淋しかったみたいで、保育園でもときどき集団遊びに加わらず一人で絵を描いてたりしてたそうな。 |
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「わたし」 |
この春、小学生になる娘に贈った一冊。 |
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「わゴムはどのくらいのびるのかしら?」 |
ある日、男の子は自分のベッドに輪ゴムを引っ掛け、それを持って家の外へ。 |
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「つきのぼうや」 |
「パパー、ミテミテ〜。オツキサマ!」。保育園のお迎えのとき、ヒロシは自転車の前カゴから空を見上げるのが好きだ。冬のこの時期、晴れた日の空は空気が澄み、月はクッキリと美しい。ペダルを漕ぐ足を止め、親子3人で見惚れるときもしばしばだ。 |
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「はなくそ」 |
これぞまさしくパパの絵本! |
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「いないいないばあ」 |
娘のテルノが生後3ヶ月くらいから毎晩のように読んでいた絵本。シンプルな展開だが、この繰り返しに彼女はすっかりハマリ、絵本と僕の顔を見比べ指差しては「バァバァ」言っていた。でも最初僕はこれがけっこう恥かしかった。娘とボクだけのときならいいが、傍にカミさんや他人がいたりすると、なんだかバカみたいで恥かしく本気で出来なかったのだ。でも子どもは正直。いいかげんにやっているとウケない。気合いを入れて「いないいない〜〜〜〜ばあ!」とやると、初めて娘は「きゃっきゃっ」と笑ってくれるのだ。実感したが、初めて子どもをもった男性にとってこの「いないいないばあ」を自然に出来るかどうかが、「親としての一歩」なのではないだろうか。 |
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「ふくろうくん」 |
ローベルの絵本には「雰囲気」がある。作家の三木卓が訳者なのも本好きにはうれしいことだ。 |
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「そんなことって、ある?」 |
お正月など家族が多勢揃ったときに読んであげたい一冊。 |
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「みみずのオッサン」 |
ある日、ペンキ工場が爆発。流れ出たピンクやオレンジのペンキで町中はドロドロ。みな困り顔だ。その時、みみずのオッサンは現れる。ドロドロベタベタを食べ尽くし、あっという間にそれを養分を含んだ土に還してしまうのだ。素晴らしい!そんなオッサンの勇姿に子どもたちは「大人」を感じるのだった。 |
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「ルルちゃんのくつした」 |
娘が2〜3歳のときハマッてた、せなけいこの絵本。好きだったわりには、娘がいま靴下を毎朝履くとき、必ずのように片いっぽうしかなくて困っているのはどうしたものか。 |
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「いぬはてんごくで…」 |
天国に行った犬の生活を素朴かつHumorに描いた絵本。
犬が主人公なのでペットを失った人のための絵本かもしれないが、我が子を亡くした人にも何か伝わるものがあるのではないだろうか。 |
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「おやすみなさいのほん」 |
「ねむたい○○たち」。子どもと繰り返すこのフレーズは夜のしじまに響き合い、深い眠りを誘う。まるで聖書をひもとくような感覚だが、神の存在は子どもたちにはまだ理解されないだろう。それでいい。「きみはいつもだれかに守られてるんだよ」ということが伝わればいいのだ。 「ものいえぬちいさなものたちをおまもりください」。この祈りのことばを僕の腕の中で聴く娘は今夜も安心顔で眠りにつく。静かで敬虔な絵本です。 |
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「老ピエロ レオ」 |
サーカスの人気者・道化師のレオは、ある日これまでにない疲れを感じサーカス団を 辞める決意を固めた…。人は誰でも老いる。仕事に引き際があるのも分かる。でもな んだか虚しい。そんな生きがいを失った道化師に輝きをよみがえらせたのは、 二匹の小さなねずみだった。現役を退く老ピエロの肉体的・精神的衰えを正直に描き ながらも、後進を育てることで新しいステージへ向かうモチベーションを獲得したレ オの喜びが胸に迫る絵本。核家族社会で老人とコミュニケーションの少ない現代の子 どもはもちろん、介護問題が間近に迫る僕らの世代にとっても、隅に置けない一冊だ。 (※このコメントは<サプリナ・絵本だいすき!'03年9月のおすすめ絵本>で紹介された内容の転載です。) |
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「おじいちゃんのいす」 |
おじいちゃんが焼却処分されそうな古い椅子をもらって帰るのを不思議に思う孫たち。帰宅したおじいちゃんは、その椅子をしげしげと眺め仕事場に向かう。さてさて一体なにが始まるのか…?古く壊れかけた椅子をひと晩かけて見事復元したおじいちゃん。そのマインドは「もったいない」という意識だけでなく、椅子を作った「腕のいい職人」へのオマージュだったのでは?!世は相変わらずの職人ブーム。そして最近は椅子が人気家具。暖かい画風の中、子どもに「モノを大事にする心」を伝えるとともに、手工芸的熟練パワーを発揮する年寄りに対するリスペクトと、子どもの「職人なりたい願望」を目覚めさせる一冊かもしれない。 (※このコメントは<サプリナ・絵本だいすき!'03年9月のおすすめ絵本>で紹介された内容の転載です。) |
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「おふろやさん」 |
銭湯が好きだ。むかし、一人暮らしの貧乏アパートには風呂がなく毎晩、近所の銭湯に通っていた。そこはコミュニティ。身分も年収も問われず、ただ汗と疲れを流しながら隣人と他愛ない会話を交わすだけの平和な世界。そして悩み多きダメな自分と裸で向き合える場所だった。 『はだかんぼうがふたり〜おとなっていいなあこどもっていいなあ』(サンリード刊) ↑ 残念ながら現在品切れ。版元さん!買うから重版よろしく哀愁。 |
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「よるくま」 |
「パパ、コレ、ヨンデ!」。3歳の息子がこの絵本を本棚からチョイスするのは決まってママが仕事で不在のときだ。「ママ、あのね・・・」。読み出すとヒロシはよるくまに感情移入、「おかあさんは?」と、よるくまが涙するシーンでは一緒に泣き出してしまうこともしばしばだ。 |
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「リサのこわいゆめ」 |
おばあちゃんの家でホラー映画を観てしまったリサは、それから毎晩、悪夢にうなされることに。今夜も「真っ黒なおばけオオカミが私を襲う
のかしら」と心配なリサだが、動物園で「白く優しそうな狼」に出会い仲良しになる。すると夢も・・・。 |
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「おばけだぞぉー!」 |
毎晩、夜中の12時に出てくるおばけのパコーム。廊下や部屋を徘徊し、皆を驚かせようとするが、鉢合せしたネズミに「キャッ!」。おばけのくせに案外、臆病なのです。 |
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「まり」 |
最近、僕のまわりで転職をする人が多い。 理由はいろいろある。「仕事がつまらなくなった」「給料が安すぎる」「バカの壁・上司に愛想が尽きた」「彼女に振られたから仕事も替える」など人生いろいろだ。転職歴7回の僕としては、それぞれに発破をかけて励ますとともに彼らにはこの絵本を薦めている。 本書はシンプルな絵と擬音語だけなので一見、乳幼児向けだが、読んでいると転がるまりの姿に、つまずいたり沈んだりしながらも懸命に生きる現代人の姿が思わずダブる意味深な絵本。『もけらもけら』のように子どもと遊んだあとは、自分の人生に思いを馳せ、ひとり静かに読んでみよう。打たれた人ほどグッと来るよ。 |
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「かみさまからのおくりもの」 |
「子どもの個性を大事にしよう」と言うのは簡単だが、大人たちは我が身を振り返ると途端に歯切れが悪くなったりするものだ。なぜか?それは僕ら大人の社会に出る杭は打たれる的な、歪んだ和の精神」がいまだに蔓延(はびこ)っているからだ。最悪な例が、学校や企業内でいつまで経っても治まることがない「いじめ」。他者が自分より目立つことを決して許さない人が幼い子どもに個性を語る資格はない。 さて本書は神様から5人の赤ちゃんに「それぞれの個性」が贈られるという話。僕の娘も大好きな一冊だ。「人にはそれぞれの個性・特徴があって、それはきみだけのことで、神様と親からもらったものだから大事にするんだよ。お友達もみな同じなんだからね」という思いを込めて、毎回子どもに読んでは、育児中の自分にも言い聞かせている。そう、繰り返しになるが「子どもの個性を大事に」と願うのなら、まず大人が自分の身の回り(家庭や職場)を「個人を大切にする社会」に変えていかなければならない。じゃないと、子どもに対して説得力ないでしょう? ★関連書籍 『ぼくだけのこと』(森 絵都・作、スギヤマカナヨ・絵/理論社) |
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「きんぎょがにげた」 |
2歳の息子にせがまれて夏祭りで金魚を買った。 家に帰り、ポンプもない鉢に水を張って金魚を入れパン屑をあげる。 日がな一日、息子は元気に泳ぎまわる金魚を飽きずに眺めていた。 …でも2週間後、ほんの1日だけエサを忘れたら金魚は死んでしまった。 「土に帰してあげようか」。まだ幼いせいか“生き物の死”を理解できず、さほど悲しむこともない息子と一緒に、金魚の亡骸を近所公園の植込みに埋葬した。「きんぎょさん・・・、バイバイ」。 『きんぎょがにげた』は、水槽から逃げ出した金魚が、家のあちこちに隠れているのを子どもと探す楽しい絵本。 でも読後必ず、「パパ、うちのきんぎょは公園に逃げたんだよね」と、息子は淋しそうに言う。ちょっとホロ苦い夏の思い出だ。 |
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「六にんの男たち〜なぜ戦争をするのか?」 |
ただ幸せに暮らしたいと願っていた貧しい6人の男たち。 彼らは努力し、やっと肥えた土地や立派な家を手にする。 しかし手にした途端、今度はそれを殖やす欲望に走り、兵隊を雇い近隣の村に侵攻。そして・・・。 領地、富、権力を追い求め、戦争を繰り返す愚かな人間(男たち)の姿を戯画タッチのペン画で描いた寓話絵本。シンプルだけど、不思議な迫力があり、子どもはもちろん大人もいろいろ考えさせられる一冊。 |
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「ラン・パン・パン」 |
「ランパンパン!」と鳴り響く太鼓の音は、闘いの烽火(のろし)。 愛しい女房を王様にさらわれ怒り狂うクロどりは、彼女を奪還すべく武装してひとり王宮へ向かう。 しかし一人では勝ち目がないことを知っている彼は、道中「桃太郎」のごとく、猫、蟻、木、川を味方につけ、そして…。 大切なものを汚(けが)され奪われようとするとき、人は闘わねばならない。この、当たり前だけど現代人が失いかけている道理を、本書は切々と僕らに訴える。そして、正邪をわきまえない巨悪に鉄槌をくらわすクロどりの姿に、「ブラボー!」と叫ばずにはいられないのだ。 この絵本は、「リベンジ・スピリット」を子どもに教えるにはもってこいの一冊。強烈なインド民話です。 |
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「カラス」 |
主人公は一羽のカラス。住んでいた森をゴルフ場建設のため奪われ、都会に飛来し公園に住み着く。そして先輩カラス同様、ゴミ袋を漁る楽な生活を覚え、日に日に荒(すさ)んでいくカラス。そんなある日、カラスはマンションに住む少女と出会う。そしてトラブルが・・・! 都会ではすっかり嫌われ者のカラス。でも飽食の時代を生きる僕ら現代人のライフスタイルがカラスの増加を招いた大きな原因と言われる。 そういえば僕の家でも先日「事件」があった。ベランダに置いてあった針金ハンガーをカラスがごっそり持ち逃げしたのだ。「カァーカァー」。飛び去るカラスの啼き声は、一瞬、人間をバカにしたもののように聴こえた。 でもそれが「巣づくり」のための仕業だと分かったとき、僕の脳裏に浮かんだのは童謡『七つの子』。 「♪烏、なぜ啼くの?」。あいつも父親なんだよなぁ。 |
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「とん ことり」 |
新しい町で、家族の新しい生活が始まる「春」を描いた清清しい一冊。 僕に転勤経験はないのでピンと来ないが、知らない町に赴くことは子どもにとって、さぞ淋しく心細いものなんだろう。たしか『千と千尋の神隠し』の冒頭シーンもそんな風だった。 本書ではそんな少女の「寄るべなさ」だけでなく、大人の「済まなさ」や「気遣い」をもキメ細かく描写。特に町の風景には、それらすべてを優しく受け入れる「温かみ」がある。「こんな町なら住んでみたいなあ」と読み手に感じさせ、さぞかし転勤族の 不安な気持ちを和らげてくれるのだろう。 ちなみに、うちの娘はかなえにスミレやタンポポをくれた女の子が大好き。 あの子の名前は何で、彼女も転勤組だったのかどうかが、この本を読んだあと、必ず僕と娘で議論になるテーマだ。 |
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「ぎょうざつくったの」 |
僕が母親と過ごした時間でいまでもよく覚えているのが、小学2年生の頃、一緒にギョーザを作ったときのことだ。 「ほら、こうして皮のなかにお肉を詰めて、淵にお水をつけて、キュッキュッキュッと包むのよ」。「うん、わかった!」。 なかなかうまくいかず不揃いなギョーザを前に嘆く僕を、ニコニコと見ていたオフクロの優しい笑顔はいまでも忘れられない。 子どもと料理するのって、絵本を読むのと同じくらいエキサイティングな営みなのだ。 よし、今度の日曜日は子どもたちと ギョーザを作って、ビールがんがんだぁ。 |
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「うんちしたのはだれよ!」 |
子育てビギナーの男性にとって「オムツ交換」はシンドイ作業。 特に「うんち」には最初、辟易とするものだ。しかし毎日愛する我が子の排泄物をみていると、「今日は体調よさそうだな」とか、 「わ、下痢してる。ミルク控えなきゃ」とか考えるようになるもの。 そう、うんちは「情報の塊」なのだ。 本書は、皆が忌み嫌うその「うんち」にスポットを当て、イメージの転覆を狙った天晴れな作品。また最近、小学校の男子トイレから小便器が消えているといった行き過ぎたデオドラント文化に対する警鐘にもなる一冊で、父親としてはこの絵本を通して、子どもが持つ「うんち」の固定概念を壊し、「排泄の重要性」をしっかり伝えたいものだ。 |
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「あめのひだいすき」 |
雨が降ると休日の子守りはつらい。「パパー、どこか連れて行ってよー」と、せがむ子どもをとりあえず近所の公園に連れていくわけに行かないからだ。かと言って部屋でビデオばかりじゃよくないし。 そんなとき使えるのが、この絵本。どしゃぶりの日に退屈モードの子うさぎたちと、家事で忙しいママうさぎが、あれこれ想像力を働かせて砂漠へ南極などにテレポーテーションするという、親子で楽しめる梅雨どき常備絵本だ。 それにしても子どもたちの中でいちばん勇気があってアイデアマンの子・ニッキーには将来ぜひ冒険家を目指して欲しい。僕が彼の父親だったら彼に「星野道夫」を読ませるけどな。 |
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「だるまちゃんとてんぐちゃん」 |
天狗の「うちわ」や「帽子」に憧れるだるまちゃんは家に帰ってパパにおねだり。でもパパだるまの即物的対応はニーズに合わず息子の信頼を失う。しかし「鼻」で一発逆転、父の威信を取り戻す達磨どん。 思うに彼の偉いところは、息子を盛り立てるその作業に家族全員を巻き込んだところ。現代家族には希薄な「協働の意識」を結集し、成功に導いた手腕は家長として見事。父親の本質的役割を思い知る一冊だ。 |
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「みんなびっくり」 作・絵: 長 新太 出版社: こぐま社 本体価格: \1,500 |
他愛もない悪戯だが、小猿の企画・構成力はたいしたものだ。自分の子どもにも、どうせ 悪戯やるならこれぐらいのインパクトを期待してしまう。 ヒップにフェイスを描かれ皆に恐れられるゾウはちょっと可哀相だが、最後は悪く思った猿が自ら騒動の尻拭いをして一件落着。おそらく今回の出来事は「楽しい思い出」として、二人の友情の中で語り継がれていくだろう。 |
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「ピン・ポン・バス」 作: 竹下 文子 絵: 鈴木 まもる 出版社: 偕成社 本体価格: \1,000 |
何気ない郊外(八王子あたりがモデルか?)の夕暮れ時を、路線バスをピンポイントに描いた秀作。バス停から乗り込む家路についた人たちの安堵の表情と、それを包む車内の緩んだムードがいい。 また、ベテラン運転手の手練な技術と自然なコミュニケーション能力が、車両空間の居住性向上にとっていかに大切かがこの絵本を読むと分かる。わが家の近所を走る路線バスの粗野なドライバーも 読んで見習って欲しいものだ。 |
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「きいろいでかでかタクシー」 作・絵: ケン・ウィルソン・マックス 訳: でんでんむし 出版社: JULA出版局 本体価格: \1,800 |
マイカーの無いわが家は雨の日などタクシーを利用することが多い。手を挙げて車を拾う、降りる時にレシートとお釣りをもらうのは子どもたちの仕事。そんな一連の行為が社会との繋がりに感じられて、タクシーは子どもたちにとってエキサイティングな乗り物なのだ。 でもヒロシぃ、黄色のタクシーが来るまでずっと待つのは勘弁してくれ。早く保育園行かないと、パパ会社、遅刻しちゃうよ。家に帰ったら、この仕掛け絵本で一緒に遊ぶからさぁ。 |
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「パパと10にんのこども」 作・絵: ベネディクト・ゲッティエール 訳: 那須田 淳 出版社: ひくまの出版 本体価格: \1,600 |
育児に疲れ悩んだとき、僕はこの本をそっと開く。 ストーリーは映画的だ。父子家庭にあって、仕事にも育児にも常に全力投球のパパにも、ささやかな夢があった。後にやっとの思いで夢を達成したパパだが、 同時に大切なものを失ったことに気がついて・・・。 理想と現実のジレンマに苦しむ男の気持ちが、パパの疲れた顔から 痛いほど読み取れる。人はギリギリの日常だけでは生きていけない。 時には休息が必要なのだ。でもそれは男も女も同じこと。ヒロシが産まれて間もない2年前の妻の誕生日に彼女はこう言った。「プレゼントは”物”じゃなくて、”ひとりの時間”が欲しいわ」。 |
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「はいっちゃ だめ!」 作: マイケル・ローゼン 絵: ボブ・グレアム 訳: 掛川 恭子 出版社: 岩波書店 本体価格: \1,300 |
この手のトラブルは子ども達の世界で頻繁によく起こる事だ。でも自分の城が出来るとそれを守りたがって、途端に排他的になるのは大人にもありがち。古今東西、それが原因の争いは数限りなく起きているのだ。 |
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「ぼくがすきで、ママがきらいなのは…
」 作: ブラミ 絵: ネウァニック 訳: とき ありえ 出版社: 文化出版局 本体価格: \1,500 |
子どもにとってはママと読みたくない本、No.1かもしれない。 |
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「おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん」 作・絵: 長谷川義史 出版社: BL出版 本体価格: \1,400 |
子どもの素朴なギモンから生れた何気ないテーマだが、ふと大人たちも、自分のルーツ、或いは「輪廻転生」を考えずにはいられなくなる哲学的な作品。 |
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「ぜったいたべないからね」 作・絵: ローレン・チャイルド 訳: 木坂 涼 出版社: フレーベル館 本体価格: \1,300 |
我が家もそうだが、幼児は食べ物の好き嫌いが激しいもの。
野菜類、特に人参、ピーマンなど、親は「体にいいんだから」などとあれこれ理由をつけて子に食べることを求めるが、一筋縄ではいかない。 |
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「もけらもけら」 作: 山下 洋輔 絵: 元永 定正 出版社: 福音館書店 本体価格: \1,200 |
この本はJAZZである。「ころ もこ めか」「しゃばだ ぱたさ」「もけけ け け け」などは、稀代のピアニスト・山下洋輔氏の立派な「ジャズ語」なのだ。 |
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「バムとケロのさむいあさ」 作・絵: 島田 ゆか 出版社: 文溪堂 本体価格: \1,500 |
ストーリーも断然面白いのだが、この本が子どもだけ出なく若い母親に支持される理由は、おそらくバムケロのスタイリッシュな生活スタイルにあるのだろう。部屋のインテリアや食器、道具などが全ていちいち素敵で色鮮やか。「 afternoon tea」や「東急ハンズ」が好きな女性たちには、たまらなくおシャレな住空間に映るのだろう。そしてもし各読者家庭においてこの絵本自体がインテリア化するのなら、それはパッケージデザインを手掛けてきたという著者の「思うツボ」。それに成功したとき、僕はあえてこの本を「雑貨的絵本」と呼ばせてもらおう。 しかしかく言う僕も最近は、「バムケロ人形」を絵本ナビShopで購入したり、この本に出てくるような「具合のよさそうなボディブラシ」をあちこちの雑貨店で探す日々。やれやれだ。 |
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