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パパ’s絵本プロジェクト


田中パパ
 


1962年生まれ。結婚は28歳の時。
絵本出版社グランまま社パルコ出版ノルドズッド・ジャパン(株)を経て、
現在、絵本編集、エディトリアルプロデューサー。
こどものとも0.1.2(福音館書店)』と信濃毎日新聞で育児コラム連載中。
★好きなもの ; バーニンガム、長新太、いとうひろし、フィリップ・K・ディック、キングクリムゾン、ラヴェル、たき火、ビールとばか話。
東京・世田谷区在住

田中パパのおすすめ絵本リスト

田中パパの育児日記 update 7/9            >>> この前の日記も読んでみて!(バックナンバー)

4月6日(火)

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8時 一人で起き出して外出。朝食は駅前の八兆蕎麦で春菊天そば。
10時半 神田三省堂2Fの喫茶店で産経新聞記者の取材受け。
11時半 近場の紅茶専門店TAKANOにて、安藤パパ、金柿パパと待ち合わせ。子育てパパが増えている、ということで「Baby−mo」の取材受け。この模様は5月15日発売の6月号に掲載されるらしい。この喫茶店は安藤パパのセッティングなんだけど、紅茶がとてもおいしかった。
13時半解散後、古書店を数軒回って、「いもや」でランチ。
渋谷市場で買い物をして18時帰宅。冷蔵庫に大きな白菜があったので、今晩の夕飯は鳥の水炊きにすることに。コータと妻は鍋よりも最後に入れるうどんを楽しみにしているみたいで、喰ってる最中から「うどんは、まだ?」とリクエスト。こっちはまだ酒飲んでるんだよ。もうちょっと待ってよ。
 

4月8日(木)

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晴れ。8時、春休みも残すところあと一日のコータを叩き起こし、「たまには、自分で予定を立てて生活しなさい!」とひとこえ。朝食は、パンと目玉焼き、レタスとソーセージ。ピーナッツバターは、もちろんスキッピィのスーパーチャンク。
アイクは、食欲の塊。人が食べているものを指差して欲しがる。もらうまで泣き続けるところは、なかなか自己主張が強い。さすがは次男坊。
11時 松蔭神社に自宅兼仕事場がある編集者吉原さんを訪ね、ミーティング。
14時 溜池山王の某テレビ制作会社にて打ち合わせ。
15時半 東京駅八重洲口の八重洲ブックセンターで通販会社フェリシモの村中氏と待ち合わせ、某制作会社を訪問。
18時 麹町のA/Z BOOK&CAFÉへ。今晩はNPP(NEXT PUBLISHER‘S PORT)という名称の出版同人の定例飲み会。
24時 ほろ酔い気分で帰宅。先日神田で100円で買った「ゴーリキーパーク」(マーティン・クルーズ・スミス/早川書房)を読み始め。25年前に出版された旧ロシアを舞台にしたサスペンス小説。これ、読みたかったんだ。ハードカバー本は、二段組で文字も7ポイントでぎっしり詰まっている。しばらく楽しめそうだ。
 

4月10日(土)

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晴れ。一年に一度来るこの日が最近、ますます嫌いになってきた。それも今回は42歳だ。42といえば、完全に「オジサン」だ。それは困る。どうにかして若作りを装いたいが、白髪がやたらに多いので、逆手をとって早めにナイスミドルを装えば、すこしはモテるようになるかも、などなど未練と愚痴で一杯の朝だ。
朝食は、鳥もも肉と浅葱が入った中華粥。ごま油の香りの特製ダレを好みでかける食べ方は我家のオリジナルだ。
9時半、土曜日の燃えるゴミ収集は、水曜日よりも少し遅いので、余裕の3つ出し。何しろアイクのオムツが取れるまでは、ゴミが多いし、ボクは仕事柄、大量にコピーやら原稿やら資料などを捨てるから、次の水曜まで持ち越すと悲惨なのだ。
10時、アイクを上町の皮膚科へ連れて行き、プロペトをもらう。あごの下と腕の関節部分は、特にかゆみがあるらしく、いつもボリボリと掻いている。爪が伸びていると、ひっかき傷になるので、爪切り役のボクとしては、気を使っているのだ。
12時 出立。今日は月一度のお話し会@立川のオリオン書房。駅前の八兆蕎麦で春菊天そばを食べ、登戸から南武線で立川へ。
13時過ぎ、立川着。HMVで、iam samのサウンドトラックとおまけにKISSのDOUBLE PLATINAMを衝動買い。ベスト盤を買うと安藤パパに叱られそうだけど、KISSだから、許してちょ。久々にFIREHOUSEとI WANT YOUが聞きたかったんだよ。
13時40分 10分の遅刻でオリオン書房に到着。安藤パパは、今回もテルノちゃん連れ。
まずは会場を見て、書店の白川氏、大木氏にご挨拶。絵本コーナー隣の喫茶室のテーブルを寄せた会場は、明るくてとても感じが良かった。第一部のママさんたちによる読み聞かせ会の後にボクラの出番という事で、ベビモ編集のYさんも同席で近場の喫茶店で待機することに。
14時半、お話し会スタート。おっ、産経新聞のK氏、小学館のT氏、すずき出版のS氏、ライター志望のOさんも来てくれている。感謝。トイレタイムを設けたら、収拾がつかなくなり、ホントは一番手を安藤パパが務めるはずだったのに、なりゆきでボクが「ねえ どれがいい?」をサワリだけ読むイレギュラーな進行になってしまった。ボクは「もっと おおきな たいほうを」をどうしても読んでみたかったんだけど、次回のお楽しみにとっておこう。レポートはここ
お話し会後は、ベビモ用の撮影と産経新聞の取材受け。今回は都合が折り合わず、ビールの乾杯はお預けに。
ボクは、一人吉祥寺で途中下車し、「いせや」で生ビール×2と砂肝、カシラ各2+煮込み。
一杯引っかけたことはおくびにも出さず、18時半帰宅。
コータがどこからか持ってきた(盗んでないだろうな?)筍を使って、ボクの大好物「筍ご飯」が湯気を立てている。「おお、これは旨そうだ」「ビールはたくさんあるかな〜」
歳をとるのは嫌だけど、大好物と家族の笑顔は、いつでも大歓迎だ。
 

4月12日(月)

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6時半起床。弁当を作る気で起きたものの、あまりの眠さに妻にバトンタッチ。
10時半、アイクを自転車に乗せて松蔭神社へ。ここには編集者の吉原さんの自宅兼仕事場があり、11時からミーティングなのだ。コータが2,3歳の頃はよくこうして打ち合わせに子連れで行ったものだ。以前は「子連れ編集者・拝一刀」を自称し、横浜や吉祥寺へ連れ回し、作家さんの原稿待ちや打ち合わせに付き合せた。今日は7年ぶりの拝一刀。
松蔭神社までは、自転車でゆっくり走っても20分ぐらい。吉原さんの家には、盲目の柴犬がいて、玄関を入ってすぐの場所で番犬をしていた。アイクは、持参したおもちゃや絵本で遊び、イイコにしていてくれたので、子連れ仕事一回目は、まずまずの成功。
13時、上町駅の踏み切りの手前で玉電のちんちん電車を二人して眺める。小田急線は高架になってしまったので、「デンチャ」を見るためにはここに来るしかない。
帰り道、ユニクロで靴下と白Tシャツを購入後、スーパーオオゼキにてアイクの大好物で最近やたらに安いブロッコリー、鮭の切り身、ヨーグルト、冷凍のとうもろこし等を買い物。店内でビールの試飲をやっていたので、何気なく近づき一杯戴く。アイクを指さして「この子にも、一杯くれるかな?」って言ったら、かわいいお姉さんがニコッと笑いながら「どうぞ〜」ともう一杯くれた。店内を一周してから、再び始めて来たような顔をして、更にもう一杯。うん、やっぱりビールは昼間に飲むに限る。
14時、昼飯はご飯と納豆、漬物、味噌汁の残り物。アイクはシラス干しとゴマのまぜご飯とバナナ、麦茶。簡素な飯だなぁ。
16時半、ミーティングのため、バイシクルで用賀へ。自費出版で「千の風」という本を出した鎌さんという人が打ち合わせの相手。「千の風」は新井満も訳してるけど、彼の訳はどうもヌルイ、ということで原詩の持つ言葉の響きやメッセージ性を損なわないように作ったのが鎌さん版「千の風」だ。飾り気のないピース紺の重厚な表紙が印象的な絵本スタイルのメッセージ本に仕上がっていた。鎌さんの出版への熱い志に打たれ、微力ながら流通面でのお手伝いをすることに。
18時半、馬事公園のサミットストアで発泡酒を買って帰宅。夕飯は皿うどん。中華のあんかけは、冷蔵庫整理にうってつけの料理なんだけど、さつま揚げのざく切りを入れると長崎風になる。
食後アイクに「ブルドーザとなかまたち」と「バナナです」を読み、風呂へ入ってから一緒に布団へ。
迂闊にもアイクのアルファ波に負けて、そのままディープな眠りに。
 

4月16日(金)

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前日、中学の先輩の家でビールをがぶ飲みし過ぎ、寝覚めた時は胃袋をカバと交換したような気分だった。でも、すっごく楽しい晩だったので、ま、いっか。
朝飯は、スライスチーズを乗せたトースト、ブロッコリー、コーヒー。
「コータ、父さん、今日学校へ行くぞ」
ぎょっとするコータに「親和会(学級懇談会)だから、な」と返事。
「なんで父さんが来るの? ママは?」
「担任の女の先生に会いたいから、父さんが行くんだよ」
「バカだね〜」と妻がアイクに話しかけている。
実は昨日、その先生には会ったのだ。学校を訪ねて。
コータが新学年早々、仲間と働いた悪事がばれ、クラスで問題化したのだ。小学生高学年の時、相当なワルだったボクから見れば全く大したことじゃないんだけど、5年生になってすぐのこのタイミングにきっちり対応したいと思ったのと、新担任が女性だと聞いていたことが重なったんだ。コータがギョッとしたのは、そうした伏線がある。
コータのプライドを大事にしたいので、その悪事はここでは書かないが、とにかくそれをボクと妻に隠すために彼がしたことは、大笑いだった。先生からかかってきた電話に出たコータは、「お母さんに代わってくれる?」という先生に対し「はい、わたしですけどぉ」と妻を装って応対し、妻に事件がバレないように偽装工作ををしたのだ。先生からの電話がかかってくるしばらく前から、電話の前でソワソワと挙動不審だったこと、ボクや妻の前で神妙に妻を演じる姿、ここ数年でも、指折りのヒットだった。ボクも妻も「ぐわっはっはっ!」と大笑い。オトコの子を育てるって、ホントに面白いよ。ホント、バカなんだから。

14時半から16時半親和会
17時 渋谷東急プラザ地下の渋谷市場にて、明日の食材、スペアリブ、鳥ももなど仕入れ。重たくて冷たい材料に苦しみながらJRに。
18時 池袋で飲み。途中リブロに立ち寄りコータに『真田十勇士』、ボクには「天使と悪魔(上)」。
今晩の飲み仲間は、bk1のB氏、TRCのS氏、安藤パパ。濃い顔のオッサン4人の話題は自然と出版業界ネタに。22時半お開き。おみやげに行列ができていた計り売りのポテトパイを購入。
24時帰宅。ビールをもう一杯引っかけて、明日のキャンプ用に荷造りスタート。
 

4月17日(土)

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7時 コータに起こされて起床。こういう日、彼は間違いなく早起きができるのだ。
今日明日は、パパ‘S1周年記念の北軽井沢オーバーナイトジャンボリーの下見なのだ。
コータはコーンフレーク、ボクはトーストとベーコンの朝食後、キャンプの用意。
「コータ、長袖のトレーナーとジャンパーと長ズボン、忘れるなよ」「暑いからいらないよ」「ばか、キャンプ場は寒いんだぞ〜」
10時 スーパーオオゼキで食材の仕入れ。「おやつは500円の予算。好きなものを選んでいいよ」
11時40分 ガソリンを満タンにして出発。
12時半 吉祥寺のパルコ前で金柿パパをピックアップ。安藤パパは、残念ながら急な都合で今回は不参加。「今日は暑いね〜」と言いつつ車のクーラースイッチオン。「あれ、全然効かないなぁ。この間クーラーガスを充填したばっかりなのになぁ」
渋滞の環八を抜けて関越に乗り、窓を全開のまま高速を飛ばす。「暑いなぁ。まいったなぁ」
17時「くりのきプラザ」内の書店「六四館」に福嶋嬢を訪ねる。彼女は今回のジャンボリーの運営スタッフなのだ。17時半北軽井沢スウィートグラス着。風がさわやかで気持ちいい。真正面の浅間山がくっきりと見える。コータは首輪が外れたイヌ状態で、緑の中へ駆け出す。
ボクと金柿パパは、荷物をほどいて、まずは敷地内を見学。想像していたよりも広いキャンプサイトだ。「これは、楽しめそうだね〜」
18時半、火起こし。19時BBQスタート。メニューは、ブタ肩ブロックのトンポーロー、タンドーリーチキン、ホットドックなどなど。タンドーリーチキンはジャンボリーで調理しようと思っていたので、その試作。それからスペアリブ。これもジャンボリーで出そうかな。
スウィートグラスのスタッフも招いて、大いに飲み食い。相当飲んだぞ〜。
かなり冷え込んできたので24時お開き。USログに移動。11時ごろに先に寝袋に入っていたコータがまだ起きていて「とうさん、『失われた世界』、読み終わっちゃったよ。読むものがないから退屈だよ」「えっ、でもそれ、朝から読み始めたばっかりだろ?もう読み終わったの?」「うん、ジュラシックパークみたいで面白かったよ」「ちがうよ、ジュラシックパークは、この本が出てから70年ぐらい後に書かれたんだよ。だから『失われた世界』の方が先ってわけ」「ふ〜ん。じゃ、ジュラシックパークを作った人は、この本をマネたのかな?」「それは、大いにありうるね」
コータは、二段ベットの上段、ボクは下の段、金柿パパは、セミダブルサイズのベットにて寝袋入り。
 

4月19日(日)

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6時、コータに起こされ、洗面後、カマドに火起こし。空気が澄んでいてとても清々しい。
朝飯は、昨夜の残り物。
食後、改めてキャンプ場施設を視察&デジカメ撮影。昨夜の後片付け後、くりのきプラザ内のSGオフィスでミーティングをして、東京に戻ることに。
このキャンプ場、特に子ども連れだととても楽しめる設備とイベントで一杯だ。アウトドアっていうと、どうしても身構えてしまうけど、ここならそんな体験が手ぶらで楽しめる。敷地内には、渓流もあり、アスレチックあり、インディアンティピあり、そして宿泊もログキャビンがあるので、テントがないファミリーも安心だ。
金柿パパを送ってから、21時ごろ、コータと銭湯へ。焚き火の煙りで、全身スモーク状態になっていたので、お互いに体をゴシゴシ洗いあう。
「コータ、楽しかったか?」
「うん、もう少し 居たかったなぁ」
「そうだな、でも明日、学校だしな」
 

田中パパの今週のおすすめ絵本 update 7/9   

表紙  作品名 コメント
 

七ひきのねずみ
作:
エド・ヤング
訳: 藤本 朝巳
出版社: 古今社
本体価格: \1,900
発行日: 1999年09月

 

 「群盲、象を撫ず」「木を見て、森を見ず」という諺、知ってるよね。
この絵本は、七匹のねずみが象の印象を語るんだけど、あるねずみは、鼻だけを見て「あれは、くねくねへびだよ」と言い、別のねずみは、足だけを見て「あれは、がっしりはしらだよ」と報告をする。
ねずみたちが見る部分によって、象は色んな姿に映るんだけど、誰一人として全体像を見ることに気がつかない。
 すべてバランスよく全体像を見渡すことだけが真理だとはボクは思わない。自分の目で見、感じたことを、自分なりに捉えることから独創性というものが生れると思うから。それに本当の意味で全体像とか真理を正確に捉えることなんか、できっこないと思うから。
 ボクがツマラン!と思った絵本も、他の人にはすごく面白い、と思える場合があるし、ボクが大嫌いな人も、違う人から愛されているわけで、人それぞれの見方が異なることで「君はそう考えるかもしれないが、オレはこう思う」が生まれ、コミュニケートがスタートするってことがあるはずだから。
 この絵本は、そんなことを考えるいいキッカケになってくれた。
 エド・ヤング(ED YOUNG)は、日本での出版点数は少ないけれど、コルデコット賞を受賞したアメリカを代表する絵本作家。息を呑むほど美しい色彩、切り絵などを取り入れたダイナミックな手法が、まさに独自の完成された世界を形作っている。未訳だけど、「Whale Song」や「Voices of the Haert」などは、ぜひ翻訳出版を待ちたいものだ。

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