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こんにちは。絵本ナビ事務局長のカナガキです。
先日、パパ's絵本プロジェクトの絵本ジャンボリーに参加したときのこと。
僕が持っていった絵本の中で、
なぜか子ども達がやたらと反応する作品がありました。
おはなし会では読まなかったのに、
並べておいたら子ども達が寄ってきてめくってる。
↓イソザキ編集長が読み始めると食い入るように見入る子ども達
(と、その様子をカメラに収めようとするNHKさん)

心温まる人情物語?食育絵本?キワモノ?マンガっぽい?
既存の絵本の枠にはまらないこの作品を、あなたはどう見るでしょうか?
子ども達はそのインパクトに釘付けです。
出版社さんのご協力で、立ち読みOKにしてもらいました。
↓まずはご覧ください。
>>> その作品はこちらから
さて、今号のコンテンツは・・・
11ぴきのねこ大特集 シリーズ生誕40周年記念!
イソザキ編集長がハリキリすぎて長めの内容になってしまいましたが、どうぞ最後までお付き合い下さい。
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エネルギッシュで欲張りで、ちょっとずるくて、でもどこか間が抜けていて・・・なんてちょっと散々な紹介の仕方をされているのはとらねこ大将と仲間達「11ぴきのねこ」。
そんな彼らが巻き起こす騒動はいつも想像の枠をはるかに超えて抱腹絶倒大爆笑!もちろん子供達の人気者です。
ほのぼの、教訓、道徳観なんてどこふく風。それでも気がつけば愛され続けて40年。親子二代に渡ってのファンも多いのです。その人気の秘密を少し探っちゃいましょう!
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「11ぴきのねこ」誕生! |
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1967年当時、売れっ子漫画家として活躍されていた馬場のぼる先生。(ネコの漫画ばっかり描いて『ねこ馬場』と言われていた・・・なんて御本人のお話も!)
一方、1966年にこぐま社を立ち上げられたばかりの佐藤英和さん(こぐま社代表の方です)。
そのおふた方が「絵でお話を語る絵本を」と意欲的に取り組まれ、出来上がったのが「11ぴきのねこ」。馬場先生、こぐま社での絵本第1作です。
この時代、日本でつくられていた絵本では、勧善懲悪という考え方をもとにしているもの、良い子を主人公にしたものが多かったのです。ですから何も悪い事をしていない大きな魚が散々な目に遭う、という勧善懲悪や教訓めいたものとは無縁のこのお話が、果たしてお母さん達に受け入れられるだろうか・・・という心配をなさったそうです。
でも「とにかく、お腹の空いたねこたちが大好物をたくさん食べて大満足!」ねこが嬉しければ子供達は喜ぶに違いない、というお二人の読みの通りすぐに人気の絵本となりました。
お母さん達も喜んだようです。
ちなみにどうして11ぴきになったかというと。「11ぴきという強い破裂音のような響きが気に入っていた」とか、「11と言う数字には再出発という意味もある」・・とか。そんな秘密も隠されていたんですね。
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シリーズ全6作完成まで約30年! |
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大傑作となった「11ぴきのねこ」の続編をつくろう、早速、馬場先生も佐藤さん(こぐま社)も張り切られるのですが・・・。2作目「11ぴきのねことあほうどり」が出来上がるまでには予想外の紆余曲折、ようやく完成したのは5年後でした。(コロッケやさんを始めるこの話、私は一番大好き!さらっと出来上がった訳ではないのですね。)
「子どもたちの期待を裏切りたくない」と以降もじっくり創るペースは続き・・・(勿論、間には他の絵本も制作してますよ!)
↓
1967年 「11ぴきのねこ」
1972年 「11ぴきのねことあほうどり」
1976年 「11ぴきのねことぶた」
1982年 「11ぴきのねこふくろのなか」
1989年 「11ぴきのねことへんなねこ」
1992年 「絵巻えほん 11ぴきのねこマラソン大会」
1996年 「11ぴきのねこどろんこ」
練りに練られて、約30年!うーん、何だかスゴイ。その間にとらねこ大将とねこ達は旅に出たり、商売をはじめたり、家を構えたり・・・でも最終的(11ぴきのねこどろんこ)には大団円。どうやらねこ達も、この30年という月日を経て、さすがに少しずつ成長しているようですね。読者の皆さんはどうでしょう!?
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「絵巻えほん 11ぴきのねこのマラソン大会」 |
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人気者の「11ぴきのねこ」達がなんとマラソン大会をする!?そんな設定でファンにはたまらない番外編の様な1冊がこれ、「絵巻えほん 11ぴきのねこマラソン大会」。
絵巻物のような長い長い画面は、全部伸ばすと2メートル80センチ!!参加メンバーはご存知11ぴきのねこの他に10ぴき加えられて21ぴきです。山あり谷あり迷路あり、というへんなコースを選手は走らされます。マラソンのレース展開を追っていくのも楽しいのですが、背景の町にも、村にも、原っぱにも砂漠(!)にも、ねこたちの生活が描きこまれていて、まさに人生の縮図のような絵巻です。
馬場先生、どんどん描きたいアイデアが湧いてきて、結果出来上がった見所、仕掛けがたっぷりつまったこの大作。豪華だなぁ・・・。一体どんな物語が転がっているのかは実際にじっくり見てみましょう。
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馬場のぼる先生のことば |
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「まじめなものをおかしさの中にくるんで表現するからこそ逆に心に残る」と語る馬場先生。チャップリンが演じる喜劇のような絵本が目標だったそうです。そんな先生が「11ぴきのねこ」シリーズに寄せる想いとは・・・。
『11ぴきはけっして優等生ではない。意地悪もするし、悪知恵を働かせて、ひとのよい動物たちをおとし入れようとたくらみもする。コロッケが好きで、ちゃっかりひとの食べものを奪ったりもする。のん気でひょうきんで威勢がよい時もある。いろんな性格・行動パターンをもちながらも、とにかく根本的にはみんないいねこなのだ。ねこを見ているとなにかしらほっと心がなごむのだ。11ぴきのねこたちがかたぶつの優等生、正義の味方ばかりであったら、こんな安心感はないだろう。』
チャップリンをめざしていた馬場先生は、11ぴきのねこたちにチャップリンを演じさせようとしていたのかもしれません。
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「11ぴきのねこ」ぬいぐるみ、新作登場! |
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「11ぴきのねこ」シリーズを読んですっかりファンになってしまった方、次は「ねこ」を手もとに置いておきたい!と思ってしまいませんか?(私は置いてます!)
可愛い「ねこ」ぬいぐるみ、新作が登場しましたよ。コアなファンの方ならご存知かもしれませんが今までもいくつか色々な「ねこ」ぬいぐるみが出ていました。でも、売り切ってしまうと販売終了になってしまう事が多いのですよね。・・・という訳で今回の新作もしっかりチェックしておくことをオススメします!
では少しだけレポートを。大きさは22cm×15cmで手の中でぎゅっとにぎるのに丁度良いサイズですね。特徴はなんといってもその手触り!ふわふわでくたくた、毛並みとってもよろしいです。間違いなくすりすりしたくなります。
今回は残念ながらとらねこ大将はいませんが、ブルーとパープルの2バージョンあります。
ちょっと小さめのこの子達を11ぴき揃えちゃう、なんていう方がいたら羨ましい限りです。
 >>>詳しくは絵本ナビShopで!
>>>絵本ナビShopメルマガでも紹介しています
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最後に・・・。 |
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今回、改めて絵本全作読み直して大爆笑してしまいました。何より感動してしまうのは、シリーズ中どのお話もいずれ劣らぬおかしさ、そのパワーと愛嬌たるや長い年月を経ている最近作でも衰えるなんて言葉と全く縁遠い!!なかなか出来ることじゃないですよね。馬場先生は6年前に亡くなっていらっしゃるのに、今でも、「もっと11ぴきのねこのつづきをかいてください」と子ども達から手紙がくるそうです。なんだかうなずけます。
このテンポの良さとユーモア感覚を愛してやまないファンの一人として、「11ぴきのねこ」シリーズを皆様にお薦めします。

資料提供:こぐま社
※今回特集を作るにあたり、こぐま社さんにご協力頂きました! ありがとうございます。
「11ぴきのねこ」シリーズの他にも馬場のぼるさんの愛すべき作品を何点も出されて
いますよ。 →こぐま社さんのホームページはこちら
>>>「11ぴきのねこ」シリーズはこちら
>>>馬場のぼる作品はこちら
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編集後記 |
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僕は子どもの頃、絵本を読んだ記憶があまりないのですが、
それでも強烈に覚えている絵本が、
「11ぴきのねことあほうどり」です。
ねこたちが作るコロッケがなぜかやたらと美味しそうで、
「美味しそうなコロッケとねこの本」として記憶に残っているのです。
今改めて読んでみると・・・ああ!やっぱりコロッケが美味しそう!
今日のランチはコロッケ!コロッケ!
いやーねこたちもいい味だしてます。
手元の本は、なんと110刷り。
わが娘(6歳)もこのコロッケのとりこになるのでしょうか。
今週末はこの本で楽しみたいと思います。
あ、中面画像掲載中でした。
↓このコロッケです!
>>> 35年たっても美味しそうなコロッケ
それでは、また次号でお会いしましょう。
最後まで読んでいただいてありがとうございました! |
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