(1) 特集1・・・ ダヤン誕生30周年!新キャラクター『だいすき ベベダヤン』の登場です。
池田あきこさんが描いてきたダヤン。誕生してからなんと今年で30周年を迎えられるそうです。
絵本、長編物語、しかけ絵本…さまざまな形で表現されてきた「ダヤン」の世界ですが、今度の作品は明らかに雰囲気が違う!?
新しいキャラクター「ベベダヤン」が主人公となった絵本が登場しました。
驚くほど可愛らしい絵本、一体どんな内容となったのでしょう?
◆『だいすき ベベダヤン』ってどんな絵本?

大きくてつりあがった金色の瞳。見覚えがあるようで、でも初めて見る顔。
そう、表紙のこの子は「猫のダヤン」にそっくりなぬいぐるみなんです。
「ダヤン」のファンには、ちょっとびっくりするくらい可愛らしい雰囲気ですよね。
名前は「ベベダヤン」。明るいピンクの色がとっても似合っています。
べべはある日、こっそり家を抜け出して、庭の向こうの小さな家にいた、たくさんのおもちゃたちに出会います。
そこでは女の子のお人形が「わるい子がきて、私のドレスをやぶいちゃったの」と泣いています。
他のみんなも、ケガをするところだったと口々に言い立てます。
「そんなにわるい子がいるの?」
べべはちょっと怖くなります。ところが、本棚の下からはいだしてきた当のわるい子は…。
べべの無心の勇気と優しさが、みんなの心をとかし、世界を少し変えてくれます。
「ベベダヤン」は、「ダヤン」誕生30周年を記念して作者の池田あきこさんが生み出された新キャラクター。
ダヤンをよく知る読者は、「ベベの持ち主はリーマちゃんかな」「べべもダヤンの世界に旅することがあるのかな」
なんて、色々想像をめぐらしてしまいますが、この作品には詳しい説明も設定も登場しません。
ダヤンが初めて、小さな子どもが楽しめる絵本になったのです。
何も知らなくたって、べべの世界に入りこむことができるし、べべの勇気を感じることもできるのです。
そして、持ち主の女の子ってどんな子かな…って続きのお話を待つ子がいるかもしれません。
池田さんにとっても大きなチャレンジ。そう思うと、この新しい世界のスタート。本当にワクワクします。
ベベダヤンを読んだ子が、いつかダヤンの絵本や物語の世界に入っていくこともあるのかな。
この愛らしいべべの物語、小さな新しい読者に贈ってみたくなりますね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
◆作者の池田あきこさんにインタビューしました!
「ベベダヤン」ってどんなキャラクターなの?どうしてぬいぐるみの子が主人公になったの?
今までの作品と雰囲気が違うのはどうして?
…もう、色々なことが聞きたくなってしまいますよね。伺ってきましたよ!!
3月にスタートする初の原画展を控えて、大忙しの池田さんのアトリエにお邪魔してきました。

>>>
インタビュー記事はこちら
★特集を記念して、作者の池田あきこさんが直筆サイン本を描いてくださいました!
★絵本ナビのために素敵な直筆メッセージも描いてくださいました!!
 |
取材の後、その場であっという間に
こんな可愛いイラスト入りのメッセージを描いてくださいました。
嬉しいですね!! |

※ねこのダヤンと不思議の国 「ダヤン誕生30年 池田あきこ原画展」の詳細はこちらから
>>>
◆ダヤン誕生30周年記念出版作品は他にもあります!
まずはこちらも初めて!ダヤンのめいろ絵本の登場です。

大人気「ダヤン」シリーズに、初めてのめいろ絵本登場です!
魔女を誕生パーティに招かなかった腹いせに、毎年誕生日になると、魔女にあかちゃんにされてしまうダヤン。
今年こそはあかちゃんにしないでほしいと頼んだところ、魔女は答えます。
「おまえが、めいろのなぞをひとつとくたびに としをひとつずつかえしてやろう」
ボーズロドバーズロ ドロバーズロ ゴー!・・・
あぁ、やっぱりあかちゃんにされちゃったダヤン。ダヤンの年を取り戻すため、10個の迷路に挑みましょう!
・・・とはいえ、絵本キャラクターの迷路だと侮ってはいけませんよ。
「1度通った道は2度と通っちゃだめだよ」
「ゴールが3つあるから、だまされないようにしないとね」
「しりとりで買いものをするんだよ」
魔女の出す条件はどれも、ダヤンをそう簡単にはゴールに導いてくれません。
さらに絵の隅々に魔女グッズが隠れていたり、だまし絵や隠し絵が潜んでいたり・・・。
気がついた時には、読者もすっかり魔女の魔法にかけられてる!(続きはこちら
>>>)
次に登場するのはこちら…あれ?すごく小さい!?
 |
←左側が「ダヤンのコレクションブック」シリーズより、
通常版の絵本『ダヤンのたんじょうび』。
右側にあるのが…
ダヤン誕生30周年を記念して作られた、
『ダヤンの豆本セレクション 全7巻』の中の1冊です。
これは小さいですよね!! |

中を開けば… |

オリジナルと同じ。ちゃんと絵本になっています! |
 |
「ダヤンの豆本セレクション 全7巻」
作: 池田 あきこ
出版社:ほるぷ出版
税込価格:¥3,990
(本体価格:¥3,800)
2013年はダヤンの30周年アニバーサリーの年。
それを記念して、ダヤンのコレクションブックから人気の7冊をセレクトして、手のひらサイズの豆本になりました!
いつまでも大切にとっておきたいかわいいセットです。 |
そのほか池田あきこさんの作品一覧はこちら >>>
◆「ダヤン誕生30年 池田あきこ原画展」開催記念!レビュー大募集のお知らせです。
2013年は猫のダヤン誕生からちょうど30年。その区切りの年を記念して、松屋銀座を皮切りに池田あきこさんの原画展が開催されます。そこで絵本ナビでは、新作も含め、原画展でも展示されている作品のレビューを大募集します。

>>>
賞品も豪華です!!レビューコンテストの詳細はこちらから
★レビューコンテスト対象作品をご紹介します!
原画展には3つのメインテーマがあります。「30年の軌跡」「森の音」「わちふぃーるどのラビリンス」。
池田あきこさんが初めて訪れた時から不思議な縁を感じているのがボルネオの森。
そのボルネオの森をテーマに描かれた作品2作は、レビューコンテストの対象作品でもあります。
全ページためしよみも公開中です。読んでみて、ぜひ感想をお寄せください!

誕生日の朝。ダヤンのもとに、アルス(地球)生まれの風の精・シルフが仲良しのバニラと共にやってきました。
お誕生日のお祝いにアルスの森に招待してくれると言うのです。
気がつけばそこは見た事のない場所。森のヒト、オランウータンやテングザルが手をふっています。
「やあ、ちびちゃんたち。ボルネオの熱帯雨林へようこそ」
おしりの下にいたイリエワニが話しかけてきます。
ウークウーク、ホウィウィ、コカカカ…
ボルネオの森はにぎやかな音であふれています。
ぐるっと曲がりくねった大きな木の圧倒的な存在感、たたきつけるような雨の音でいっぱいになる森、木のてっぺんにすみついている木や草、そして動物たち。たくさんの生命が息づいている豊かな森が、ダヤンとバニラを迎えてくれます。(続きはこちら
>>>)

騒がしい鳥の鳴き声でダヤンが目を覚ますと、そこはボルネオの森!
うるさく鳴いていたのはイチヂクの実を食べているサイチョウでした。
まだまだ眠いダヤンは、聞いてみます。
「きみのねどこはどこ?」
でもダヤンのねどこにするのは無理みたい。がっかりしていると、次に出会ったのは木の上で気持ち良さそうに寝ているビントロング。ところがねぞうの悪いダヤンは落っこちて…!?
ダヤンは森の中でたくさんの動物たちに出会いながら、自分の「ねどこ」を探します。そのうちお日さまが沈んできて、真夜中に。それでもまだ見つけられないダヤン。ちゃんと気持ちのいい眠りにつくことができるのでしょうか。
この絵本が面白いのは、ダヤン以外はみんな写真ってこと!「ダヤンと森の写真絵本」です。
美しいボルネオの森や眠りにつく動物たちの様子を鮮明に写し出しているのは、カメラマンの横塚眞己人さん。この珍しいコラボレーションが生まれるきっかけとなったのは、池田あきこさんと横塚さんが仕事で一緒にボルネオ島へ旅をされたこと…(続きはこちら
>>>)
※上記2冊に『ダヤンのめいろ』を加えた3冊がレビューコンテストの対象作品になります。
(2) 特集2・・・ 「3.11 あの日のこと」を思う絵本
2011年3月11日。東日本大震災発生から2年が経とうとしています。
今もたくさんの大人と子どもが、その悲しみを乗り越えようと懸命に生きています。
その悲しみを少しでも癒すため、希望を持って生きていくため。
あの日の教訓を忘れないため。
様々な思いから「3.11」をテーマにした絵本が出版されています。
その中から「残された遺族の心のケアを改めて見つめ直した」というこんな作品をご紹介します。

えなはもう、海なんか見たくありません。えなのうちも、おかあちゃんも連れていってしまった海。
なのに、懐かしくてたまらなくなる時があります。そんな時、えなはばあちゃんちの裏山に登って空を見上げるのでした。
ある日、裏山で出会った不思議な少年がえなに「月の貝」を手渡します。
眠るときにそれをにぎっていると、手の中で細い光がきらめきます。その光は毎日形を変えていき、どんどん丸くなって、とうとう満月に。
その晩、えなは不思議な夢を見たのです。そこにいたのは、残してきた大事な人を心配する、たくさんの人たち。
えなの前にも…。
東日本大震災発生から2年が経ちました。失われた多くの命、そして残された遺族の方たち。
今も悲しみを前に、心の葛藤を繰り返しながら、懸命に生きているその人たちの心に少しでも寄り添うことができたら。
作者の名木田恵子さんの想いから生まれたのがこの作品です。
主人公のえなはまだ6歳の少女。そんな小さな心にも、自分が何もできなかったことを悔やんだり、生き残ったことを後悔したり、容赦ない胸の痛みが襲ってきます。でも、先にいってしまった母親も同じようにえなを思い、自分らしく前に歩んでいってほしいと願っているのでは…。思いを伝えるために託されたのが、強く握りしめた手の中から浮かんだ小さな希望の光「月の貝」。
こみねゆらさんの幻想的な世界は叙情的で美しく、何度読んでも心が落ち着いてきます。きっと、えなの心情やえなを取り囲む周りの人たちの心情を丁寧に繊細に描き出しているからなのでしょう。
「えなちゃん、もう悲しまないで。」
幸せだったゴンの言葉がたくさんの人の心に染み込んでいきますように…。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
★特集を記念して、絵を描かれているこみねゆらさんが直筆サイン本を描いてくださいました。
★「3.11あの日のこと」をテーマにした作品です。
そのほか作品一覧はこちら >>>
(3) 特集3・・・ 書籍PickUP
【PickUP】長谷川義史さん初翻訳!大阪弁でくりひろげられる、ユーモア・ミステリー

大人気絵本作家、長谷川義史さん翻訳の大阪弁絵本『どこいったん』『ちがうねん』はもうお読みになりましたか?どちらも「ぼうし」をめぐるお話、ちょっとドキッとする結末が話題です。昨年は『どこいったん』が第5回MOE絵本屋さん大賞第2位、『ちがうねん』が2013年コルデコット大賞を受賞するなど、国内外で注目されています。
実はこの絵本、読者の感想が大きくわかれるのをご存じですか?
「おもしろい!」という方もいれば「どういうこと!?」と困惑する人も。(詳しくは「ママの声」
をご参照ください。)大人と子どもでも異なるようです。ちいさいお子さんほど「よかったね〜」と素直に喜ぶのに比べ、大人は「これって…。」文字にはない、行間まで深読みする様子。
絵やお話を楽しむだけではなく、みんなで読んで、お互いの反応をみる。気に入った場面や、結末について話をする。『どこいったん』『ちがうねん』を通じて生まれる、会話やひとときこそが、
楽しそうだなあ。と、ママたちのレビューをみて感じました。
「この本読んでよかったな。」できれば、本を読んだあとには幸せな気持ちになってほしいものです。でもこわかったり悲しかったり、結末にえっ?!となったり。たまにはそんな感覚を絵本で味わってみるのも、素敵かもしれません。ご家族やお友だち、みんなで夢中になれるしかけが、この『どこいったん』『ちがうねん』にはつまっています。

>>>
長谷川義史さんへのインタビュー記事はこちら

(4) まなびナビ 今週の一冊・・・子どもに学ぶ楽しさ、お届けします。
【5歳〜小学校低学年のお子さんに】
可愛いだけじゃないんです!日本の四季を楽しく学べるしばわんこのドリル
 |
「しばわんこドリル
〜はる なつ あき ふゆ〜」
絵:川浦良枝
出版社:白泉社 発行日:2013年03月04日
おちゃめな柴犬のしばわんこと、いたずら好きのみけにゃんこのコンビが、季節の風習や伝統行事を通して和の心を伝えてくれる「しばわんこ」シリーズ。今回はなんと、幼児向けのドリルが登場です!
「きせつをたのしくおけいこしよう」というコンセプトに合わせて、中身は春夏秋冬で構成されています。
設問の中に季節の風物詩や遊び・食べ物などが盛り込まれ、随所に「きせつのおはなし」といった豆知識も載っていて、問題にチャレンジしながら、自然と日本の四季や風習に親しんでいきます。
子ども一人ではなく、親子やおじいちゃん・おばあちゃんと一緒に楽しめる心遣いもステキです。
問題を解くのがこんなに楽しくて、大好きなしばわんことみけにゃんこに癒されて、そして最後はやっぱり日本の四季って良いものだなとしみじみ感じられる。
温かで柔らかな学習の時間は、お子さんにとってまるで絵本を読んでいるように楽しいひとときになることでしょう。
|


(5) 今週の「できるナビ」・・・みんなでつくる子育て百科
冬のコートやマフラーをはずす日も増えてきました。いよいよ・・・春の足音が聞こえてきたかな!
それでも三寒四温のこの季節。油断をせずに親子で体調管理、していきたいですね。
-------------------------------------------------
【おススメ!コンテンツ】 今週の「編集部イチオシ!レシピ」
-------------------------------------------------
【編集部より】実際に被災された方からのアドバイスです。家、庭、外出先・・・どこにいる時でも「安全な場所」を子ども達に伝えておくと、いざという時に落ち着いて行動することができるんですね。
【編集部より】新生活や職場復帰など、卒乳の節目を迎える方が多い春。子どもの泣く声を聞くと気持ちが揺れますが・・・ここは耐えて耐えて、乗り切りましょう!
できるレシピは 2142
件。あなたにぴったりの「コツ」を見つけてください!
みんなのレシピを見る >>>
あなたの「できるレシピ」をお寄せください!
募集中のテーマは全530件。レシピのご投稿はこちら
>>>
----------------------------------------------------------------------
【アンケート】
3.11後、地震・災害のための防災対策をしている?していない?〜みんなの投票 あなたはどっち?〜
----------------------------------------------------------------------
子育てのコツ、毎日配信!「できるナビ」ツイッター @DekiruNavi
今週も親子でたくさんのこと、できるようになりますように!

(6) 絵本クイズ・・・クイズに答えてポイントゲット!!
前回のクイズは『だっこ だっこ』からの出題でした。
ふかふか…「だっこ」の相手は・・・
・・・Dの、「おおきなからだの くまさん」でした。
ポイント獲得当選者はこちらの方々です。
☆1等(1名様)☆ 500ポイント進呈
「まとりょーしか」さん
☆2等(20名様)☆ 50ポイント進呈
「JS」さん、「イカリサンカク」さん、「おおぞう」さん、「おひさまとおつきさま☆」さん、「お見通しめがね」さん、
「ケイチッチリン」さん、「こっこっこ」さん、「さくらんぼ♪」さん、「サマーアッコ」さん、「たらぽん」さん、
「にーか」さん、「ニャンコ」さん、「ひろママchan」さん、「ぷぷくま」さん、「ベンジー」さん、
「まちこと」さん、「みそね」さん、「みゃんみゃ」さん、「ゆひ」さん、「桜アリス」さん
今週も絵本クイズを行います。
ただいまレビュー大募集中のやぎたみこさん最新作『まんまる ハオちゃん』からの出題です。
正解者の中から抽選で
1名様に絵本ナビポイント500ポイントプレゼント
20名様に絵本ナビポイント50ポイントプレゼント
しちゃいます!!ふるってご参加くださいね。
【問題】 (難易度★☆☆☆☆ )
山奥の一番高い岩山で生まれた龍の子、まんまるハオちゃん。
生まれた時から太ってまんまるで、なかなか飛ぶことも、雲をつくることもできません…
そこでお兄ちゃんたちは飛べるようにと、ハオちゃんに何をしてあげたでしょう?
(ヒント:全ページためしよみを見てね)
(7) 編集後記
|