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いたい。いたい。いたい。いたい。
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投稿日:2013/05/14 |
タイトルから、「ちょうつがいが、どうしたんだろう?」という思いに
駆られつつ、読み始めました。
全体的に暗い印象、その中で注目される、ちょうつがい。
暗い部屋の中で、「きい きい」と聞こえる、高い音。
そして、なぜか見えてくる、音の正体!?
あんな音やこんな音の正体が、よく見たらあんなものだったら・・・!
見方によっては、笑えるものだったり、グロく見えて、目を反らしたくなったり。
読む人にとっては、賛否両論、感想が真っ二つに分かれる絵本かもしれませんが、
個人的には視点がとても新鮮で、良かったと思います。
なんといっても、怖い絵の雰囲気が、より異様な雰囲気を演出してます。
個人的に、ブランコのシーンがおススメ。そしてそのページから数ページ進んだところの、
母娘の絵が怖い。お母さんの手が透けて、娘の目がうっすら見えてる!!
日常生活の音に敏感になってしまったら、あなたにも見えるかもしれませんよ(笑)
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副詞が主役!
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投稿日:2013/04/22 |
アルファベット・ブックを得意としているゴーリーにとって、これは5番目の作品なのですが、
他の作品では、名詞をABC順に使っているのに対し、この作品ではなんと
副詞を使っているのが特徴なんです。
「あてどなく」「きもそぞろに」「ねちねちと」などといった、副詞が主役の文が、
独特の絵とともに出てきて、それがまたなんのこっちゃわからない、意味不明の
状況だったりするので、思わず「プッ」と吹き出してしまうのです。
日常生活ではあまり使わないような副詞や、個人的に聞いたことの無い
副詞も出てきたので、そういう副詞を使った文を読むことがなんだか凄く
新鮮に感じられ、ゴーリーらしい言語感覚を垣間見た気がしました。
ちなみに、本のタイトル「華々しき鼻血」は、本の内容とは全く関係が無いようです(笑)
是非、副詞に注目して読んでみて下さい。
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面白すぎる(笑)
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投稿日:2013/04/16 |
これは前作「かまきりのカマーくんといなごのオヤツちゃん」の続きのお話になります。
前作の終わりで川に流されたカマーくんですが、今回は、その川のシーンから
始まっていて、「え?本当に続きなんだ!」とびっくりしました。
同じキャラクターの別のお話ではなく、本当に前作のお話の続きなんです(笑)
マイペースなオヤツちゃん。そして、自信過剰気味なカマーくん。
知らず知らずのうちにピンチに遭遇するカマーくんを、今回は
マイペースなオヤツちゃんが助けます。しかも、全てが偶然の賜物(笑)
オヤツちゃんの偶然の賜物が、たまたま偶然、他の動物たちのお腹を
満たすこととなり、オヤツちゃんが動物たちに感謝されるシーンも。
ところがこの出来事が、後半、カマーくんとオヤツちゃんの再会の
妨げになろうとは!!
2匹がすんなり会えないところが笑えるし、わくわくもするし、続きが
気になる作品です。
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力強さ
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投稿日:2013/04/16 |
自分を捕食する生き物たちに怯えながら、びくびくする生活を送っていたバッタ。
このバッタが、そういう生活を打破すべく、一大決心をします。
この決心したバッタの姿が、とっても力強く描かれていて、見ていて
目を見張るほどでした。
勢いに任せて上れるところまで上りきったバッタは、今度は下へ下へと
落ちていきます。
その最中、自分自身が持っていた、「あるもの」に初めて気付くのです。
それはきっと、一大決心しなかったら一生気付かなかったのかもしれません。
このバッタの勇気ある行動を見ていたら、私自身も勇気をもらえたような気がしました。
自分から動き出さなくては、何も始まらないってこと。
そして、自分の中には自分でも気が付いていない才能が気付かれずに
眠っているかもしれないってこと。
そしてそれはきっと、必要になった時にパッと表れるのかもしれません。
あらゆる可能性を信じて。勇気を出して行動する素晴らしさをこの作品から
教えてもらったような気がします。
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カマーくんの心変わりに注目
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投稿日:2013/04/16 |
まず、ネーミングが素晴らしい(笑)
かまきりのカマーくんは、お散歩中に出会ったイナゴに名前を付け、
とっても自然にこう呼び始めます。 「オヤツちゃん」
今はお腹がいっぱいだから、後でおやつにして食べよう、と
こういう名前を付けたのですが、どうもこのオヤツちゃん、
警戒心が弱いのか、カマーくんのおやつになる前に、いろんな
ピンチに見舞われ、カマーくんの手を煩わせてくれるんです。
そんなこんなで、オヤツちゃんの危機を救っているうちに、
なんだか、別の感情が芽生えてきたカマーくん。
それは正義感なの?友情なの?
本来の目的とは違う感情に揺さぶられながら、カマーくんが
我が身を犠牲にしてまでオヤツちゃんを救おうとする姿に、
思わず応援したい気持ちになりました。
自分がオヤツとして見られている、ということを感じさせない
いなごのオヤツちゃんの振舞いは、なんだか間が抜けた感じで
とても滑稽だし、カマーくんの心変わりしていく様も見どころかな
と思います。
カマーくんとオヤツちゃんは、また会えるかしら?
続きが気になる作品です。
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マジで怖い
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投稿日:2013/04/13 |
レビューで「怖い絵本」と書かれていて、気になっていたので読んでみました。
古い家に住むおばあさんと一緒に暮らすことになった、ぼく。
高い天井のはりの上の暗がりが、とても気になるんです。
古い家の中がメインなだけあって、全体的に暗いトーンで
まとめてあります。それがまた怖さを増強している感じ。
そして貧弱そうなぼくの、その表情。
「みないから いるか いないか わからないよ」
「みなければ いないのと おんなじだ」
とは、おばあさんの見解。けれど、気になるぼくは、ついつい・・・
絵本を読んで、寒気がしたのはこれが初めての経験でした。
なんですか、これ。マジで怖いんですけど。
おばあさんとぼくとの少ない会話と、ぼくの心の声が文になっています。
そして、それ以上に語りかけてくるのが独特なタッチの絵。
最後のページ、怖すぎです。
怖がりな子には読ませないように、要注意。
こういうジャンルの絵本もありなんだ!と思った異色の作品でした。
インパクト大です。
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淡々としたリズムある作品
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投稿日:2013/04/13 |
「うろんな」という言葉自体を初めて知りました。
「怪しい」「いかがわしい」という意味の言葉なんだそうです。
そもそも、このやってきた客、私の知っている動物に当てはまることもなく、
まさに「うろんな」感じ(笑)
英文のことはよくわかりませんが、とにかくこの英文を
「五・七・五・七・七」という短歌訳にしたのが、とても
良かったのかなと思います。
この短歌を読みながら添えてある絵を見ると、思わず
「ププッ」と笑ってしまいます。意味不明な行動が多いんですよね。
そして、そのまま十七年も居座っているという、ありえないうろんな客。
思わず、「子どもも大きくなっちゃったんじゃないの?」と見返してみたら、
ちゃんと最後のページで大きく成長した姿で描かれていました。
あとがきを読んでみればわかりますが、うろんな客とは、あるものの比喩
なんだそうで、なるほどと頷いてしまいました。
英文の散文バージョンもあとがきに書いてあるので、是非、最後まで
目を通すことをお勧めします。
私の中ではお気に入りの一冊となりました。
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ボルネオの写真絵本
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投稿日:2013/03/25 |
「森の音を聞いてごらん」の後に読んだからでしょうか。
写真の場所がボルネオの森だと知った時、思わず「おぉ!」と
声が出てしまいました。
濃い緑色の世界、たくさんの生き物が生息している森。
写真だと、リアルに伝わってきますね。
「森の音を聞いてごらん」を読んだ時のイメージと、寸分たがわぬ
ボルネオの森の世界がそこにはありました。
ダヤンが「ねどこどこ?」をキーワードに、いろんな生き物の寝床を
訪ねることで、その生き物の生態を、ちょっとずつ知ることも出来ます。
写真絵本なので、ダヤンがどんな風に写真の世界に登場してくるのかと
思っていたのですが、とっても自然に写真の世界に溶け込んでいたので、
正直、びっくりしました。ダヤンが本当にその場に居合わせたみたいに、
違和感が無く、生き生きとしたダヤンの姿を見られるのもいいですね。
巻末に、ボルネオについての解説や、本に出てきた動物たちの説明、
この本が生まれるまでのいきさつが書いてあることで、よりボルネオの
自然豊かな森について、興味を持つきっかけになったように思います。
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怖い、怖い。
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投稿日:2013/03/25 |
怖いです。
それは、モノクロの絵だから、という理由だけではありません。
与えられている情報、それは西棟(ウエスト・ウイニング)だということだけ。
文字はありません。
30枚のペン画からなる絵は、それぞれが独立していて共通点は見当たらず、
そこは西棟(ウエスト・ウイニング)なんだろうと感じることしかできません。
生活感も無く、突如として現れる人。物。そして、気配。
なんらかの共通点は無いか?それを知る術はないか?
そんなものは無いと思いつつ、ついつい何度も見返してしまうのは、
きっとこの絵から何かを想像したいと願う、見る者のエゴなのかもしれません。
見れば見るほど、なぜこの絵が描かれたのか?と想像したくなる、
途方も無く怖い作品です。ああ、怖い、怖い。
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ありえない面白さ
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投稿日:2013/03/25 |
タイトルからは想像できなかったのですが、節分の話だったんですね。
お腹が痛くなった、ととさん。
かかさんに言うと、「おしょうさまに きいてみなさると いい」という。
その後が、面白い。一難去ってはまた一難。腹痛が起きるたびに、
「かかさんやぁ」 「おしょうさまに ききなされ」
というワードが、待ってましたとばかりにリズミカルに続きます。
しかも、この和尚のアドバイスがまた、ナンセンス。
とりあえずの対処法しか教えてくれないものですから、腹痛の原因が
どんどん大きくなってしまって!?
最後の最後、ようやく和尚は、ととさんの腹痛を解決するわけですが。
そこまでの経緯が、普通ではありえないレベルで、突っ込みどころが満載。
村はずれに行ったら、鬼がいたからって、飲みますか?普通(笑)
ありえない面白さが、まさに日本の昔話っていう感じで楽しく読ませてもらいました。
読み聞かせで、ウケること間違いない一冊だと思います。
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