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正しいことは何か
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投稿日:2007/03/22 |
夏休みに遊びに行った小学生の兄弟が、フサおばあちゃんの家で真っ黒に塗られた古い教科書を見つけ出したことから話は始まります。
おばあちゃんは孫達に、戦前は天皇が神様であったこと、戦争でたくさんの人が犠牲になったことを話します。そして昨日まで『正しい』と教えられて来たことを『ここは間違っています。墨をぬりましょう』という先生の言葉に、小学生だったおばあちゃんは何も信じられなくなってしまったこと。それから戦後に生まれた新しい平和憲法のこと。
この説明的な部分が子供にもわかりやすくきちんと説明されていて好感がもてました。私の母が(作者と一つしか年が違わないのですが)、戦時中の話を始めると、自分が体験したことを感情に任せて語るだけなので、どうしても子供にはその背景がわかりにくく『戦争は怖い、よくない』という気持ちしか伝わらないのです。今回このお話を読んだ小学3年生の娘は、当時の天皇が神格化されていたことや自分と同じ年頃の子供たちが受けた教育のことを知り少なからずショックだったようです。
お話の最後に子供のフサちゃんが二人の兄弟の前に現れ、自分は教科書に墨を塗らなかった、なぜなら墨を塗ったところで心は簡単に納得できないからだ、ということを語るのですが、このあたりはまだ理解できていないかもしれません。フサちゃんと同じ5年生になったときの感想を楽しみにしておきます。
何が本当に正しくて何が間違いなのか、これからは自分で考えなくてはいけないと心に誓うフサちゃんに、大人の私の方がいろいろと考えさせられるお話でした。
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こういうセンス大好き!
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投稿日:2007/03/17 |
まず表紙の絵が好きです。服がやぶれて困ったような情けないような、はたまた自分は関係ないわ、というようなヤマアラシの表情がたまりません。
なぜ動物に服を着せてはいけないかという理由がシンプルに語られていくのですが、風刺に満ちていながらも声高に動物愛護を叫ぶのではないという、とても私好みの絵本です。
子供たちの反応は、『うちのノラ(犬です)に洋服着せたら気が狂ってくるくる走り回っちゃうかもね〜、がはは』でした。犬やネコなどの身近な動物だったら、作者のお二人がどのような痛快な理由をつけてくれるのか知りたいところです。
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うんちの本は人気者
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投稿日:2007/03/17 |
うんち・おしっこの本というだけでどうしてこんなに子供は喜ぶんでしょうね〜。うちの下の子は、やっとトイレトレーニング終了したところなので丁度「はまりネタ」でした。
いろいろな動物のうんちが、きたやまようこさんらしいテンポのよい言葉で次々と登場します。最後には赤ちゃんやぼくのうんちの様子が結構リアルに表現されていて、『じゃあ〜』とトイレに流れて行く場面ですっきりとおしまい。
ただ、ちょっとひっかかるのが絵の印刷なんですが....。パソコンで描かれたものを印刷したと見受けられるのですが、なんだか解像度が低くみえる(性能の悪いデジカメ写真を無理に引伸したような感じ)のはわざとそういう効果を狙っているのでしょうか、なんだかもやんとしていてちょっとストレスがたまりました。
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パン屋さんになろうかな
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投稿日:2007/02/27 |
くまさん好きで「パン屋さんかケーキ屋さんになりたい」上の子がこのタイトルにとびついてきて、妹に読んで聞かせていました。
朝起きてから夜寝るまでのくまさんの一日が淡々と押し付けがましくなく語られています。テンポと歯切れのよい簡潔な文章のおかげで、ぽんぽんっと調子良く読めました。
3才の娘は自分勝手にお話を作りながらごにょごにょ読んでいたりします。シンプルな絵とストーリーなので、自分のなかでイメージを膨らませやすいのかもしれません。ドラマチックな場面がないだけに、長い間飽きずに楽しめる絵本だと思います。
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親の方も泣けちゃいました
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投稿日:2007/02/22 |
タイトルからすでに想像ついてしまうけれど、どの子供にもそれぞれの「もうふ」がありますよね。
もちろん我家の子供たちにも。上の子は子供用のタオルケットほどもある大きなバスタオル、下の子は私のたぷたぷのやわらかいお腹....。
子供たちがある程度の年齢になったら読んでほしいと思っていたこの本、上の子に『読んでみる?』って渡したら一人で大騒ぎしながら読んでいました。『これって私の話だよ!どうしてバレたの?えーはずかしい!』ですって。
とにかく一日中これを手放すことのできなかった赤ちゃん時代。保育園にも毎日持参。海外旅行に行く時も機内持ち込み...。もちろん9歳になる今でも愛用し、タオルは日々崩壊進行中。
このお話の結末に、自分がタオルを手放す時のことをちょっと想像してみたようです。でも想像するととても寂しくなって泣いちゃうんだそうです。実は母ちゃんも泣けちゃいました。
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既読の方も大型本でもう一度!
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投稿日:2007/02/22 |
図書館で借りようと思ったら貸出中。係の方が『これならあるんですけど....』と遠慮がちに出して下さったのが縦50cm横40cmの大型本。もちろん借りて来ました。大きな絵本ってだけでもわくわくするけれど、開いた時の迫力がたまりません!
子供たちも大喜びで、いろんなパンが並ぶ場面ではみんなで『わ〜〜〜〜おいしそうっ!!』と声をあげてしまいました。シンプルなタッチのように見えて、香ばしい香りがたちのぼってくるようなパンの絵には本当に目が釘付けです。
それから、これでもかというほど大勢のからすが登場しますが、それぞれの表情が一羽一羽全部ちがうんですね。一羽一羽のストーリーを想像してみたくなるほどです。
あとがきに『個々の生きた人物描写と全体への総合化の大事なことを、わたしはノイセーエフから学び、さて、からすの一羽一羽に試みてみたのがこの作品です。』とあるのを読んで、なるほどと思った次第です。かこさんの絵本の魅力はこのあたりからうまれるのかもしれませんね。
すでに読んだことがある方も、新たな感動があるかもしれませんよ〜。
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だからおさんぽはやめられない?
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投稿日:2007/02/22 |
ふたりの子供たちがお気に入りのいとうひろしさん。
下の子が図書館ですかさず見つけて来ました。字はまだ読めないので背表紙のイラストで選んでくるんですよね。
「あかちゃんがおさんぽをしていたら」で始まる短いストーリが四つ。
あかちゃんが一人で歩いて散歩をしているっていうのも笑っちゃうけど、途中でねこの落書きをほめてあげたり、木からおちたサルが口止めに木の実をくれたりっていうのが楽しい。どこといっておかしくはない気がするけどなにかズレている感じとクールな文体が相まって私の笑いのツボにぴったりはまるんです。選んだ3歳の本人にはいまひとつだったようですが、上の子にはたいそうウケていました。
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小さくなって自分の子供と友達になりたい!
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投稿日:2007/02/05 |
このお話の最初の場面は、童心に帰って子供たちと遊んでやることの出来ない私には痛烈でした。プラモデルを一緒に作っているのに『どうして大人は遊べないの?』と息子にきかれてしまうパパ。大人は遊んでいるつもりでも子供にとってはプラモデルを組み立てる作業を一緒にしているだけで遊んでるのとは違う。息子のひとことにはっとさせられたパパが星につぶやいた願い事がかなって.....。私もこのパパのように一日だけでいいから子供になって自分の子供と遊んでみたい。公園でブランコに乗り、遊園地でホットドッグをかじりながら観覧車に乗って、なんて楽しいことでしょう!。夜になり家に帰らなくてはいけないのに『かえりたくない!』と泣き出すちいさいパパを息子のトーマスがやさしく慰める場面にはほろりとさせられました。
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ルラルさんと楽しい仲間たち!
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投稿日:2007/02/05 |
子供たちの大好きなルラルさん。1作目ではパチンコでおいはらっていた動物たちとも今ではずいぶんと仲良しになったんですね。『ほんをよんでください』といってルラルさんの部屋にやってきたくせに、お話の途中で外へルラルさんをつれだしてしまう動物たち。最初はしぶしぶだったルラルさんもいつのまにか夢中になって穴の探検に。夕方になってもまだ家に帰りたくないルラルさんに動物たちが『ほんのつづきをよんでほしいんですよ。』と催促して家路につくラストがあったかくて好きです。
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こどものお気に入りです
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投稿日:2007/02/05 |
くまちゃんの一日を描くことで、身の回りのいろいろな物の名前を覚えるといった趣向の絵本です。初版1975年発行ということで、今では目にしないダイヤル式の黒電話やマッチなどが登場します。私にとってはなつかしい〜!子供にとってはちょっと不思議な場面が登場するのが楽しいです。
図書館で除籍になったボロボロのものを頂いて来たのですが、3才の娘は毎晩布団の中に持ち込み楽しそうに読んでいます。
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