新刊
世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!

話題
まほうのさんぽみち

まほうのさんぽみち(評論社)

絵本が大好きな女の子とパパの、幸せであたたかいお話。

振袖柳

その他の方・60代・埼玉県

  • Line
自己紹介
 絵本の、「読み聞かせボランティア」をしています。
 「読み聞かせ」と、「ボランティア」って似てるんです。読み手と聞き手、する側と受ける側、この両者が存在しなければ、成立しません。
 する側、又は、読み手が、理念を正しく理解していなかったり、経験不足で技術が未熟。自己満足で独り善がり……等。こんな場合、相手は、喜びや感謝の気持ちを抱くどころか、不快感を持ったり、迷惑に思ったりします。傷ついたり、被害を被る事さえあります。
 「障害者のボランティア拒否」や「読み聞かせによる本嫌い」など、善意の暴走が、悪影響を及ぼしてしまう様な、問題も起こります。
 
読み手は、学校や保育園などの依頼者以上に、子供たちを理解し、尊重し、対等に、誠実な姿勢で、相手が求とめているものを、提供しなければなりません。
 子供達は、我々の錆ついた感性では、到底敵わないような、鋭い感性の持ち主です。
 読み聞かせの目的は、「子供たちが、本を好きになる。」事で、私たちの役目は、子供たちに、本を手渡す手助けです。国語の勉強になるなど、一般的な教育的効果は、含まれてはいません。ですから、道徳的な本はあまり選びませんし、感想等は一切求めません。
 おはなし会が終わって、子供たちが、が満足感を感じ、「また、読んでほしい。」「読んでもらった本を、自分も読みたい。」と、思うような、充実した、楽しいひと時の提供に努めています。
 
 読み手は、絵本の世界に入り、聞き手を先導して、おはなしの世界に呼び込んゆく「絵本の水先案内人」です。
 善き「絵本の水先案内人」になる為、日々修行中です。
好きなもの
 絵本を読む。その行為自体が好きです。「素敵だな!」「楽しいな!」と、感じた絵本を、誰かに共感してもらいたくて、何度も、何度も、読みこむ事。それが楽しい。
 読み手が楽しくなければ、聞き手が楽しいはずがない。読み手は、まず、「この本が好き。」「この本、楽しいよ。」と、いう気持ちを、持っていかなくてはなりません。
 また、コンサートや舞台演劇を、テレビやDVDで見ても、なんか伝わってきませんよね。やはり「生」「ライブ」でなければ、迫力や、感動は味わえません。
 同じように、読み聞かせも、ライブでしか成立しません。
 読み聞かせは、絵本を介して、読み手が聞き手に想像させる共同作業です。読み手と聞き手は、どちらも同じくらい、重要な存在です。聞き手は、受け身な存在ではなく、たいせつな参加者です。
 「私が読んであげるから、静かに聞いていれば良い!」では、聞き手はうんざりですし、もう、ボランティアじゃありません。
 読み手が、集中力を高めて、先に絵本の世界に入り、聞き手を先導して、聞き手を、おはなしの世界に呼び込んでいきます。
 まさに、「絵本の水先案内人」です。読み手と聞き手は、現実とは別次元の場で、身体の制約を逃れ、その精神が、自由に活動します。読み聞かせとは一種の、集団共有幻想遊戯です。
 本を介して、読み手と聞き手が、絵本の世界にトリップする。すると、読み手が発したエネルギーが、聞き手に伝わり、それを受け取った聞き手から、何倍ものエネルギーが還ってくる。
 絵本の力と、聞き手のエネルギーによって訪れる、自分でも制御できない、至福の瞬間。
 この至福の瞬間なために、「絵本の水先案内人」は、山のような絵本を読み、七転八倒しながら、絵本と向き合っているのです。
ひとこと
 字が読めるようになった子供でも、絵本の、あの暗号のような、ひらがなの羅列の内容を理解し、自らの想像力で、絵本の世界観を楽しむ事は、まず不可能です。
 絵本は元々、読んでもらうようにできているのです。
 読み手は、あの暗号の羅列のようなひらがなを、言葉にかえ、物語に編み、耳に心地よい肉声で、その絵本の世界観を、正確に、聞き手の心に届けます。
 しかし、不用意に声色を使ったり、大げさな表現はしません。読み手の不必要な陶酔は、子供の自由な想像の世界の邪魔をし、しらけさせるだけです。
 読み手が、絵本の世界観を、よく理解したうえで、正確に、淡々と語る事で、聞き手は、絵本の世界観を楽しむ事が出来ます。
 しかし、棒読みでは、聞き手も共感しませんし、感情移入も出来ません。まず、一音一音を、はっきりと発音し、一つ一つの言葉を、ゆっくり、的確に、聞き手の耳に届けます。よい絵本の作者は、読み手に、その絵本の世界観を表現する、たくさんのヒントを、絵本の中で与えています。
 子供の前に立つときと同じように、何度も何度も、注意深く、覚えてしまうぐらい、読み込んでいくうちに、その絵本の世界観にあった、スピードやリズムが自然に身に就いてくるはずです。
 ただし、絵が重要な役割を果たすもの、ユーモアのあるものは、工夫が必要となる事が多い。が、これは各自、絵本と真剣に向き合う以外に、方法はありません。
 また、最後に「落ち」の一言などがある場合は、苦戦が強いられます。「落ち」の部分を、成功させるには、その部分を、全体の中で、最も楽に読めるように、逆算して、読み始めの音量や、リズムを決めていきます。
 でも、技術より数倍大切なのは、「この本、イイんだよ〜。」と、いう気持ちです。「為になる本だから、読んであげる。」では、誰だってお断りですよね。
 最も大切な事は、読み手自身が共感できる本を、その絵本の世界観に、どっぷりと浸り、楽しみながら、読めるようになる事。と、思います。

振袖柳さんの声

19件中 11 〜 19件目最初のページ 前の10件 1 2 次の10件 最後のページ
自信を持っておすすめしたい ラスト。子供たちは口をポカン…、と。  投稿日:2013/03/16
おだんごぱん
おだんごぱん 作: (ロシア民話)
絵: 脇田 和
訳: 瀬田 貞二

出版社: 福音館書店
ロシアの民話を基に、日本でも同じようなストーリーの絵本が、何冊か出版されています。
脇田和さんの、素朴で簡素な絵と、瀬田貞二さんの、すっきりと無駄のない訳、この絵本が、一番、親しみを感じます。
軽快な言葉遊び・楽しい歌の繰り返しと、民話の単純なストーリーに、子供はどんどん引き込まれていきます。
リズミカルに、声に出して読んでもらうから面白い。読み終わると、子供たちの、ポカン、と、口を開けて呆気にとられている顔が、読み手にはたまらない1冊です。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 日本の昔話絵本の最高傑作。  投稿日:2013/03/16
だいくとおにろく
だいくとおにろく 再話: 松居 直
画: 赤羽 末吉

出版社: 福音館書店
日本の昔話の絵本の中で、最も素晴らしい傑作、と、言っても過言ではない一冊。
赤羽末吉さんの絵は素晴らしく、躍動感があり、ストーリーの展開と見事に一致しています。
また、松井直さんの再話は、誰もが、作品の世界観を再現できるよう、緻密に計算されつくしています。
短いお話ですが、しっかり読み込めば、一瞬のうちに、子供たちと時空を超えて、日本の昔話の世界に、一緒に旅する事が出来る、極上の一冊です。
参考になりました。 0人

なかなかよいと思う パリジェンヌ気分で…。  投稿日:2012/12/25
げんきなマドレーヌ
げんきなマドレーヌ 作・絵: ルドウィッヒ・ベーメルマンス
訳: 瀬田 貞二

出版社: 福音館書店
まるで、パリの街を散歩している。そんな気分にさせてくれる、ベーメルマンスの絵が、本当におしゃれで素敵な1冊。
小学生の女の子の中には、好きになってシリーズを読破。と、いう子もいるようです。大人のファンも多いです。
主人公のマドレーヌのかわいらしさも、もちろんです。が、個人的には、ミスクラベルのユニークなキャラが気に入ってます。

「2れつになって…。」の繰り返しは、3歳ぐらいの、小さな子も大好きで、とても楽しんでくれます。が、ラスト近く、寝室で、子供たちみんなが泣いているページ以降は、小学校中学年位にならないと、なかなか理解できないようです。
おはなし会などで、女の子が多い時は、歓迎されます。が、ラストが少し難しいので、この絵本の次には、小さな子供でも解りやすい、しっかりしたストーリーの絵本を、もってきた方がよいと思います。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 草原の風の音が聴こえる・・・。  投稿日:2012/12/25
スーホの白い馬
スーホの白い馬 作: 大塚 勇三
絵: 赤羽 末吉

出版社: 福音館書店
小学校2年生の教科書(一部地域で)にも載っている、誰もが知っている名作!です。が、
教科書で出会ったために大嫌い(?)になった人も多いはず、私もその一人でした。
読み聞かせの勉強会で、他の方が読んでくださった時。
「教科書に載っていたせいで、私は数十年、なんて損をしていたんだ。」と、怒りを感じるほど…、感動しました。

悲しいお話です。が、スーホと白馬の、兄弟のような深い深い愛情。遊牧民の厳しい生活や、横暴な権力に翻弄されても、家畜と共に力強く生きる人々が、よく描かれています。
赤羽末吉さんの絵が、家畜の息使いや、モンゴルのはてしない草原を吹き抜けるの風の音を、聞き手の耳に届けてくれます。

本来、小学校高学年位で読みたい、重厚なお話です。が、2年生のクラスで、チャンスがあれば、必ず読みます。どの子も、息をひそめ、目を見開いて、熱心に聞き入ってくれます。
これからも、たくさんの素敵な本に出会って、心豊かに成長してほしいなぁ、と、いう気分になります。

参考になりました。 0人

なかなかよいと思う さむい日に読みたい。  投稿日:2012/12/18
ゆき
ゆき 作・絵: ユリ・シュルヴィッツ
訳: さくま ゆみこ

出版社: あすなろ書房
美しい欧州の街並みに、ちょっとクラッシックで、ユーモラスな、おしゃれな人々。圧倒的に、絵を楽しむ絵本。大人のファンも多い事と思います。
小学生全般で読みますが、じっくり読み聞かせる絵本ではないので、グイグイと引き込まれるような、長い昔話の後、美しい絵に、ゆったりと心を委ねて、クールダウンしてほしい時に読みます。
もちろん、今にも雪の降りそうな、雲の垂れこめた、さむいさむい日に…。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 雨の日に読みたい。  投稿日:2012/12/18
あめのひ
あめのひ 作: ユリ・シュルヴィッツ
訳: 矢川 澄子
画: ユリ・シュルヴィッツ

出版社: 福音館書店
少女の部屋の窓の、雨音から、雨降る町の静けさ。
小川が、大自然の美しい風景とともに、大河となり、雄大な海へ。
そしてまた、恵みの雨に…。

大自然の営みが、私たちの日常と、密接に繋がっている様子が、美しく繊細な絵や、迫力たっぷりの絵と、詩情溢れる言葉で、綴られています。
矢川澄子の訳が、絵の雰囲気とマッチしていて、変化があるので、読み手も楽しくなります。

表紙が地味なので、子供は手に取りにくいようですが、小学生全般、読み聞かせでは、食い入るように集中してくれます。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 読んでもらう為の本。  投稿日:2012/12/17
よあけ
よあけ 作・絵: ユリ・シュルヴィッツ
訳: 瀬田 貞二

出版社: 福音館書店
東洋文化にも造詣の深い、ユリー・シュルヴィッツが、唐の詩人「柳宗元」の漢詩「漁翁」を、モチーフにしただけあり、洋の東西を問わず、誰もが感動する逸品。
ユリー・シュルヴィッツの見事な絵を、瀬田貞二の美しい日本語訳が、みごとにひきたてています。
未就学の子供たちには、やはり、「ちょっと怖い…。(?)」かな。

「しずまりかえって、………うごくものがない。」静の世界観。
行間を、しっかり読んであげたい作品です。
親子で読むには良い本だけど、読み聞かせには、ちょっと…。
と、いう本も多い中、小学生から大人まで、誰かに読んでもらう事で、よりその魅力を発揮する、素晴らしい本です。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 子供たちは大好きです。  投稿日:2012/12/14
まっくろネリノ
まっくろネリノ 作: ヘルガ・ガルラー
訳: 矢川 澄子

出版社: 偕成社
ガルラーのモダンで美しい絵が、大人でも魅せられてしまいます。
道徳的、差別的、と、感じる方も多いようです。が、
読みはじめると、子供たちは、すぐにネリノになり切ったように、絵本に集中します。きっと、共感できるんでしょうね。
ハッピーエンドに、子供たちの表情が柔らかくなります。

小さい子供向けの絵本のように思われます。が、2歳児から小学校中学年の子供たちまで、幅広く熱中してくれます。
3〜4分と短いので、お話し会で少し時間が余ってしまった時の為に、よく持参します。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 参加型の絵本。盛り上がります。  投稿日:2012/12/12
ママ、ママ、おなかがいたいよ
ママ、ママ、おなかがいたいよ 作: レミイ・シャーリップ バートン・サプリー
絵: レミイ・シャーリップ
訳: 坪井 郁美

出版社: 福音館書店
クラッシックで、おしゃれな表紙。
リズミカルな文章がとても楽しく、とにかくナンセンスで面白い。
影絵のような絵が、想像力をかきたてます。

読み聞かせの、「もう1冊」で、重宝させて頂いています。
4歳から小学校高学年まで、子供たちは皆、声をあげて参加。盛り上がります。
子供たちが興奮して、収拾がつかなくなる事もあるので、プログラムのラストに、お勧めします。
参考になりました。 0人

19件中 11 〜 19件目最初のページ 前の10件 1 2 次の10件 最後のページ

ディズニー映画『アナと雪の女王』10周年 本の世界に踏み出そう

出版社おすすめ


全ページためしよみ
年齢別絵本セット