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大切な人の死の軽々しい描写
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投稿日:2015/10/08 |
できれば自分の子どもには読ませたくない本だと思いました。
死を扱う絵本はたくさんありますが、この絵本はどこか「なんか感じ悪いよね」という違和感を覚えます。
大切な人がいなくなる、ということの重大さをあまりにも軽々しく描きすぎているからでしょうか。
ママがおばけにならなくても、子どもを大切に思う気持ちは伝えられるのでは。
いたずらにママがいなくなることの恐怖心をあおって、ママはどこにも行かないで、という気持ちを子どもに植え付けてしまうような気がします。
本当に、ママが子どものことを大切に思い、子どもにとって伝えなければいけない何かがあっておばけになるとすれば、それは「さよなら」という言葉ではないでしょうか。
突然訪れる死が、不幸にも現実のものとなってしまった子も世の中にはたくさんいます。
もう会えないことが信じられない、もっと一緒にいたかった、楽しかったときの思い出がめぐり、けんかしたり悪いことをしたことを後悔し、いろんな気持ちが湧いてきて整理がつかない、受け止められない。
そうした子どもたちのやりきれない思いは、ここでは全く掬い取られていないように思います。
ここで扱われている「死」は、あまりにも軽く、その軽さが大切な人の死や、そのさなかにめぐる様々な思いを軽んじているような気がします。
24時間テレビにあるようなただ感動を誘うだけの演出のような既視感を感じ、同時に不快感を拭いきれませんでした。
それが感動のポピュリズムだとすれば、そういうものなのかもしれませんが。
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同じ死を扱う絵本なら・・・
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投稿日:2015/10/08 |
少し文章が長く、年長〜小学校低学年向けかな、という絵本ですが、優しい絵の雰囲気と言葉遣いは十分心に響くのでは、と思います。
「ママがおばけになっちゃった!」という絵本が人気を博しているなか、この絵本を手に取ってみて、こちらはとても腑に落ちる物語でした。
とても真正面に子どもの気持ちをとらえています。
そしておじいさんの優しさに胸をうたれ、おばけになったおじいさんとの対話をとおして成長したこどもの様子がとても印象的で誇らしくなるような物語です。
子どもにとって、死んだら人はおばけになる、というのは分かりやすい描写かもしれませんが、その分かりやすさがとても効果的に大切なものを子どもに伝えている良い絵本だと思います。
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異文化の体験
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投稿日:2015/07/23 |
不思議な絵本です。
独特の視点から町を眺めた絵。
街をぐるっとまわるうちに世界を旅している。いろいろな世界の人が住んでいる、ニューヨークの街。
その街で出会った人の背景にある文化。
そういうものに触れる機会のなかなかない日本では、この本にあるような異文化の体験をもっと子どもに伝えられたら、と思う。
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そっくりな二人のナンセンス絵本
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投稿日:2015/06/16 |
たぶん、子どもに読み聞かせてもあまり意味が分からないかもしれません。
大人が読んでいても、あまり意味は分かっていません。
水やりのバラランサは、同じアパートに住むそっくりなふたりのことを気にしています。あおいめのシシーとちゃいろめのスースー。
二人はやることなすことそっくりさん。
かける言葉もかぶっているぼうしもほとんどおんなじ。
(文中では青文字で書かれているのがシシーの言葉、茶文字で書かれているのがスースーの言葉)
ぶたをゆでようと出してきた大鍋。
おっこちたおちびさんの一人はなぜかすーすーのところからシシーのところへ。
シシーが鍋を覗き込むと、スースーの部屋に顔を出します。
描写も細かく、細部をいろいろと眺めているととても楽しいです。
お話もナンセンス絵本として楽しめますが、子ども向けではありません。
西岡兄妹の作品が好きなら、ぜひ。
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知ろうとすること
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投稿日:2015/06/16 |
普通にいつもの生活を送るシランさん。
ある日、突然逮捕されてしまいます。
理由は、傘をささなかったから。みんなと違う「考え」をしているから。
このような不当な逮捕や、人権侵害によって、罪もない人々が苦しめられている現状が、いまもどこかの国で起きています。
この絵本で描かれているのは、その一例で、国際的な人権団体の活動を紹介する本でもあります。
本当にこわいのは、こうしたことが起きているのに、無関心でいること、いつもシランさんと仲良くしていたみんなも、シランさんがいなくなっても何も変わらない生活をしていること。
こうした出来事は知ろうとすることがなければ、なかなか知ることができません。
でも、実際に世界中のいろいろな国で、不当な人権侵害がいまだに存在しています。
こうした事実があるということ、そしてこうした不遇の人々を助けようとする人もまた存在するということを、子どもにも伝えていきたいと思います。
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先立たれた悲しみに
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投稿日:2015/06/16 |
Your Lone Journeyという歌にゴフスタインが絵をつけ、絵本にした作品。
夫に先立たれ、一人残されたおばあさんの悲しみを歌う。
やさしくやわらかい絵につつまれながら、悲しみの大きさが伝わってくる。
その悲しみは、それまでの幸せが長かったからこそ、生まれるものなのだと思う。
描かれたやさしい絵を見ると、それまでの幸せもまた、十分に伝わってくる。
悲嘆にくれながらも、なお愛し続ける夫婦の思いが込められた大人向けの作品です。
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やさしいひきとめかた
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投稿日:2015/06/16 |
おかあさんにおこられて、家出する!って決意したふたごのきいちゃん。
もうひとりのふたごのうたちゃんは、ずーっといっしょにいたきいちゃんがいなくなるのが嫌で、なんとかしなきゃと思います。
ちょっとずつ、ちょっとずつ、いろんなことでひきとめて、だんだんときいちゃんの顔がやわらいでいくのが分かります。
そうして、いつのまにかまたいっしょに眠りについています。
ひとつひとつのきいちゃんの好きなものたちと、きいちゃんがそれに引き寄せられてとどまる姿が実にうまく表現されていて、ほのぼのとしたストーリーのなかに、ふたりとおとうとのなかよしな日常が伝わってきます。
やさしい絵で描かれた素敵な絵本でした。
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ひとそれぞれに大切な日を
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投稿日:2015/06/16 |
荒井良二さんの独特のタッチでとても幻想的に描かれた絵本です。
とても簡単な言葉で、しずかに小さな灯に込められた祈りを読んでいます。
「きょうというひ」は、読む人にとってさまざまに受けとることができます。
それは、だれかにとって大切な日でもあり、なにか平和を祈るような特別な日でもあるのだと思います。
ろうそくに灯りをともすときは、何か特別な思いをそこに込めるときだと思います。
それは、生まれてきたことへの喜びや感謝、平和への祈り、亡くなった方への哀悼、さまざまな「思い」があると思います。
そうした特別な思いを込めた「きょうというひ」を描いているのだと思います。
特別な日を、大切にしていきたいと、改めて感じた一冊です。
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おもちゃばこの夢
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投稿日:2015/06/16 |
夜明け前に、目が覚めると、怪獣があらわれます。
その怪獣にせなかにのって「ぼく」は、みんなのいろところへ集まります。
それは、ふだん遊んでいるおもちゃたち。
ビー玉でできた川をおもちゃの橋でわたって、おもちゃ箱のあるところへたどりつきます。
そしたら、もう朝が来る、
ふだん、遊んでいるおもちゃに愛着があるからこそ、夢の中でおもちゃの世界へ案内してくれてるんだな、と思います。
普段遊んでいるおもちゃを、大切にしてほしい、という思いを子どもに伝えて一緒にこの本を楽しみたいと思います。
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あめのひの風景
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投稿日:2015/06/16 |
あめのふるさまざまな自然や町の風景描写がとてもきれいで、シンプルに雨に親しんでもらえるような絵本だと思いました。
雨の日、カッパを着ると子どもは大喜び。水たまりをみつけてうれしそうにしている子どもをみると、雨は子どもにとってはとても楽しいものでもあるのだと思います。
なにげない描写のなかに、はっと子どもの雨の楽しみ方が描かれているようで、とても素敵な絵本です。
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