十二支のおもちつき 十二支のおもちつき
作: すとう あさえ 絵: 早川 純子  出版社: 童心社 童心社の特集ページがあります!
来年も福がいっぱいの一年になりますように。

恵里生(えりお)さんの公開ページ

恵里生(えりお)さんのプロフィール

その他の方・30代・東京都

自己紹介
アートや本が大好きで、子どもの頃よりも、今、絵本を楽しんでいます。

膠原病患者です。
(混合性結合組織病、関節リウマチ、シェーグレン症候群)
その他、間質性肺炎、甲状腺機能低下症があります。

読書は安全に楽しめる趣味の一つです。
好きなもの
演芸(落語、講談、浪曲、手品、お笑い、大道芸など)
読書(いろいろな本を読みます)
図工(絵画制作、手芸なども)
アートセラピー
東京の街歩き、下町や銭湯巡り、昔風の建物見学
喫茶店・カフェ
料理教室に参加する(世界の料理を作る)
ひとこと
大人も楽しめる絵本を探しています。
図書館内のカフェや自宅でゆっくり、絵本を楽しみます。
絵本は誰でも楽しめるアートで、ちょっとした異空間に安全に旅行できます。
年齢に関係なく、いろいろな本を楽しむ事をおすすめします。

恵里生(えりお)さんの声

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自信を持っておすすめしたい 問答無用で地獄行きな、ワガママ小僧。  掲載日:2017/4/27
カレー地獄旅行
カレー地獄旅行 作: ひげラク商店
出版社: パイインターナショナル
【あらすじ】
好き嫌いの激しいワガママな少年は、妹のカレーの肉を勝手に食べ、自分のカレーの野菜を捨てて、親に怒られても全然こたえない。そんな少年は地獄域になり、カレーに吸い込まれる。やってきた地獄では野菜と一緒に切り刻まれ、鉄鍋で炒められ、釜茹でになり、激辛カレー責めにあい…あらゆる拷問をうける羽目に。はたして少年は悔い改めることができるのだろうか?

【感想】
好き嫌いの多いワガママな子どもに、是非とも読ませたい一冊。
主人公の少年に同情の余地はなく、もっとしっかり反省するまで長々とカレー地獄に居て欲しいと、心の底から思いました。
たぶん、個人的な経験として、兄弟から「勝手に自分の好きな食べ物を食べられた」という思い出があって、いまだに許せないからでしょうか。食べ物の恨みは怖いものですな。
さておき、今時めずらしい、古風な、昭和レトロな作風は、子どもというよりも大人に受けそうな予感。地獄の風景も、江戸時代のような昔よりも、ちょっと昔の昭和の方がリアルな感じがしていいのかもしれません。作者のセンスの良さが光ります。
世の親たちの苦労が察せられます。好き嫌いやワガママ、身勝手な態度など、何度も堪忍袋を爆発させていることでしょう。絵本ですら、私はこんな子どもの嫌な態度に我慢できません。子育てをしている人が、観音様に見えてきました。

ちなみに、自分の子どもの時は好き嫌いを言ったら最後、「食べなくてよい」とご飯が終了でした。泣いてもわめいても情状酌量はナシ。おなかをすかせたまま、その辺をうろうろしていました。古い時代の話ですが、甘やかしすぎるよりはよかったのかと、今では思います。実家の親たちは、地獄の鬼より恐ろしかったことを思い出しました。
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自信を持っておすすめしたい ダンゴムシ熱烈愛好家、急増必至  掲載日:2017/4/27
ダンゴムシの親子 まるちゃん、たびにでる
ダンゴムシの親子 まるちゃん、たびにでる 作: 麻生かづこ
写真: 新開 孝

出版社: 旺文社
【あらすじ】
ダンゴムシのお母さんから、こどものダンゴムシが生まれる。兄弟は50匹。そのひとり、まるちゃんが脱皮をし、葉っぱを食べ、アリと出会い、あちこち冒険をしてすくすく育つ過程を観察する。

【感想】
昆虫の写真を、どやって撮影したか不思議。素敵な写真が多くて、ダンゴムシがすっかり大好きになってしまいました。知り合いのお嬢さんも、子どもの頃からダンゴムシファンだとか。ダンゴムシは年齢や性別を超えて、みんなに愛される存在なのでしょう。

初めてのおつかいのように、ちょっとした冒険のようになっているので、ダンゴムシの感情移入しながら読み進められます。ダンゴムシなのに、下町の長屋の子だくさんの家庭の物語みたいな感じがして、たのしく、温かな気持ちになれる作品です。文章もかわいらしく、物語になっているので、しぜんに生き物に親しみを持てる仕組みになっていますね。ほほえましい物語です。

昆虫があまり好きではない人でも、ダンゴムシだけは大丈夫になれそう?!
ダンゴムシは、いたって平和な昆虫で、葉っぱや動物の死骸などを食べ、適当にのんびり暮らしているようです。本当はもっと厳しい現実があるのかもしれないのですが、これを見ていると、ガツガツとよその生き物を殺して食べている様子もなく、平和で温かい環境で、仲良く暮らす事の幸せさが伝わってきます。

子どもの頃に、どこかの石をひっくりかえしてダンゴムシを見つけたことや、宮崎駿のアニメ「風の谷のナウシカ」を思い出したり、いろいろな思い出がよみがえってきました。大人になってこんなにほっこりする時間がすごせるとは…素敵です。
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なかなかよいと思う おんなじって、本当にいいものなのかな?  掲載日:2017/4/26
おんなじ おんなじ おんなじね
おんなじ おんなじ おんなじね 作: 苅田 澄子
絵: つちだのぶこ

出版社: 学研
【あらすじ】
みいちゃん(5才より下だと思われる)が、自分の身体やしぐさの、いろいろな部分を、家族と見比べて、おなじだと気が付ついていく。
おなじだということを、楽しむ絵本。

【感想】
家族の仲が良いことを前提とした作品。
そのため、幼少期に家庭が崩壊していた私は、個人的にはあまり好きにはなれない作品でした。それは、常に、「この家から出る」「この一族と関わり合いにならないで生きる」「なるべくここから遠くにいく」ということを目標にして生きてきたからです。

同じ、ということは、私にとっては、家代々の因縁や嫌な「遺産」を強制的に負わせられるという、恐怖感を連想させます。個人的には怖い絵本。悪夢。

…個人の事情はさておき、幼児向けの絵本としては、いいものなのではないでしょうか。
子どもに絵本を買い与えられる家庭環境、人間関係、経済状況であるなら、まず無難な作品だと思います。特にややこしい人間関係の問題が相手方になければ、プレゼントにしても喜ばれそうです。

絵が面白い。子どもや家庭の生温かい体温が伝わってきそうです。
鼻息までこちらにかかってきそうだし、話し声が聞こえてきそう。実に生き生きしていいます。
今、祖父母と両親と兄弟とペットという一家は、「大家族」で「珍しい」ということになるのかしら?自分の周りは核家族ばかりなので、このような雰囲気は久しく見ていないので、懐かしい感じがしました。ちょっと昭和っぽい雰囲気がグーです。
(グーって、わかるかな?昭和っぽい言葉ですね)
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自信を持っておすすめしたい 思いがけない展開  掲載日:2017/4/25
ゆめみるダンゴムシ
ゆめみるダンゴムシ 作: 阿部 夏丸
絵: 山口達也

出版社: 佼成出版社
【あらすじ】
公園のベンチの下で出会った、ダンゴムシと一年以上放置してカチカチになったタコ焼きの親分。親分は強引にダンゴムシに自信をつけさせようとして、夢の押し売りをする。仕方ないので、ダンゴムシは野球をやるのが夢だと打ち明ける。そして二人は夢を叶えるべく、野球の特訓を開始するが…
夢を叶え、自信をつける熱い青春物語。

【感想】
意外な展開が愉快で、あっという間に読み切ってしまった。ジェットコースターのような作品。話の展開がどこに行くのかわからない。
昔のスポコン漫画の主人公と、今の軽くやる気のない少年の取り合わせ、といった感じもあり、つっこみどころ満載。コントのようでもある。全然努力の結果が実っていないのに、最終的にはハッピーエンド。その辺も、時代が変わったなあ〜と感じる。

昔のスポコン漫画は、艱難辛苦を乗り越えて、ようやく花を咲かせるようなものが多かった。努力は報われると思いたいが、現実はよくわからない力で夢が叶ってしまう場合もある。いろいろあっていいのだとわかりました。
作品中にも「楽しみ方は、それぞれ違っていいんです」とあった。個性が尊重される世界に生まれて、良かったな、ダンゴムシ。そして、自分たち。

作者のコメントもふるっている。夢はかなわなくてもいいし、忘れちゃってもいいんですよ、だって。(夢は世界征服だとか。何せ子どもの時ですから)
そのくらい軽快に生きるのも、悪くないなあ。
このお話を見ていると、いろいろな生き方があって、明るく楽しい気分になってくる。将来に希望と可能性が感じられて、素敵。
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自信を持っておすすめしたい 不思議なお客さんが春夏秋冬、12組。  掲載日:2017/4/25
ゆうすげ村の小さな旅館
ゆうすげ村の小さな旅館 作: 茂市 久美子
絵: 菊池 恭子

出版社: 講談社
【あらすじ】
ゆうすげ村にある小さな旅館は、年を取ったおかみさんが一人で切り盛りしています。この旅館には実にいろいろなお客様がお泊りになります。中には人間ではないお役様もたびたび訪れまして…
ひとつひとつ大切に描かれた旅館の物語、12話を収録。

【感想】
こんな旅館があったら、是非とも行って、泊まってみたい!
長年、いろんな体験をしているおかみさんは、さすがに人間以外のお客様にも動じることなく、普通に接しています。接客業の鑑。年をとっても元気で、好奇心がいっぱいで、キラキラ輝いているような、そんな素敵な熟女です。こういう風に楽しく年をとりたいものです。

現代のおとぎ話。ちょっと懐かしい、昭和の匂いがする旅館にほっと一息つきながら、上質のファンタジーを楽しめる作品。一つ一つが昔話のようだけど、最後にはしっかり現実に戻してくれる安全な旅行が楽しめる。
私は旅行はしないのですが、この本を読むと、旅行に行ったような気分になってきます。春夏秋冬、一年間の楽しい旅行を、旅館のおばさんと一緒に楽しんだ気持ちになります。日本にはこういう素敵な伝統や、行事があったなあと、ほのぼのします。

中でも一番好きな話は「帽子をとらないお客様」。鬼のお客様のお話。
節分の時期に鬼がどういう気持ちになっているか、いろいろな空想ができて楽しい。そしてちょっともの悲しいお話。鬼をテーマにしているのに、妙にはかない雰囲気があり、不思議な感じがいたします。
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なかなかよいと思う 超・弩級のおバカさん。リアルなピノッキオを是非!  掲載日:2017/4/25
岩波少年文庫 1016 ピノッキオの冒険
岩波少年文庫 1016 ピノッキオの冒険 出版社: 岩波書店
【あらすじ】
おちゃめで元気な変な木切れは、ゼッペットじいさんによって操り人形に生まれ変わる。ピノッキオと名付けられたこの人形は、勉強や労働が大嫌い。全然いい子にしていないで、イタズラばっかり。ある日、ゼッペットじいさんの家を飛び出して…
あちこちで騒動を巻き起こす、問題児ピノッキオの一代記。

【感想】
ディズニーのアニメなどでお馴染のお話の原作です。
このお話は1881年に書かれた(足掛け三年)ので、当時のイタリアの世相や時代を反映しているようです。いろんな差別用語が出て来たり、今なら放送できない内容も…
さておき、100年以上も読み継がれている話だけあって、お話自体の面白さはぴか一。話がずんずんあらぬ方向に進んでいき、最終的にどこに到着するのかさっぱりわからないジェットコースターに乗っているような感じです。
登場人物も個性がキツイ。それぞれが勝手にそれぞれの物語を生きているような、不協和音のようでもあり、終始変な雰囲気。個性の国、といった趣です。
挿絵も古い外国の絵で、今の感覚と全く違った面白さがあり、全然かわいくないところが、ピノッキオのお話の生々しさや愚かさを強調していて、素敵です。

最近のアニメーションなどで美化されているほど、ピノッキオはかわいくはありません。ずるくて、ダメ男で、愚かで、ハンサムでもないし、元気だけが取り柄のどうしようもない人形でした。しかし、物語としては、かわいくて正直で頭が良いキャラクターでは面白くなりません。このくらい破天荒だと、なにがあっても不思議ではなく、タイトル通りの「冒険」がさせられます。全然同情しなくてOK。このバカならこのくらいやるだろう〜と気軽に見ていられます。
読んでいて、心から「バカだねえ〜」と、一体何回つぶやいたでしょうか。愚かさを教えてくれるお話です。教訓的?
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自信を持っておすすめしたい 生きる世界が違う二人。別れは必然  掲載日:2017/4/25
とびきりのおくりもの
とびきりのおくりもの 作・絵: 仁科 幸子
出版社: 佼成出版社
【あらすじ】
ウサギのピモとティッキは、いつか別れなければならない。ピモは地元に残り、ティッキは新天地を求めて冒険に出る。ピモは親友に何かとびきりの贈り物をしたくて、それを探しに行くが、なかなかよいものが見つからない。そして、二人の別れの時は近づいてくるが…

【感想】
二羽のウサギは、野ウサギと耳長ウサギと、種類も違う。体の大きさも、生き方も違う。小さい頃は一緒に暮らせても、いずれそれぞれに合った暮らしを求めて行かねばならない…これは、学校を卒業して、仲の良い友達と別れてそれぞれの進路を進みだすお話ではないかと思った。

地元に残るピモは、何をやってもダメで、いいところが一つもないような愚鈍な感じだった。それでも何かを成し遂げようと一生懸命にやっている姿が感動的。このウサギを見ていると、昔、小学校の頃にいた似たような人を連想する。あの人は、今頃どうしているのだろう?あんなに泣き虫で、だらしなくて、ダメ人間でやっていけるのか?…余計なお世話である。

ピモが贈り物を探す時、カタツムリとカエルと小鳥に尋ねる場面は、民話のような、繰り返しのパターンが効果的。この問答を通して、読者も「本当に大事な友達」のことや、「大事な人にあげる贈り物」についてあれこれ考えさせられる。
小鳥が一番、現実的で残酷な答えを出すところが、パンチが効いている。ハッとするというか、正気に戻るというか、感傷的になりすぎて軽く夢見心地だった自分を反省してしまう。
現実の厳しさを、容赦なく描いている。絵が優しい感じだけど、内容は結構ハード。
それにしても、この二匹はその後、どうなるのだろう?気になる…
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自信を持っておすすめしたい 何度読んでも、なんだかわかなない。そこがいい。  掲載日:2017/4/22
キャベツくん
キャベツくん 作・絵: 長 新太
出版社: 文研出版
【あらすじ】
キャベツ君が道をあるいていると、向こうからブタヤマさんが着ました。お腹をすかせているブタヤマさんは、キャベツ君を食べようとしますが、キャベツ君を食べるとキャベツになるというので、驚きます。ブタヤマさんとキャベツ君は問答をしながら、道をずんずん歩いていきますが…

二人の珍妙な会話と、キャベツを食べた動物たちの空想をお楽しみください。

【感想】
絵本のまえがきに、作者のことばがありますが、そこも読んでみて、ようやく一つの作品になると思いました。広い場所にいると、いろんなものが見えてくるそうで、私もそんな体験をしてみたいものです。

この絵本は、二人の会話もどんどん進むけど、背景もどんどん変わって行きます。歩きながらしゃべっている様子が、二人の問答がどんどん深くなっていく様子を表しているような気がします。
しかし、単に、どうでもいい会話をしているような気もします。どっちでもいいような気がして、その気軽さと禅問答のような深みを感じさせる部分が同時に味わえる、奇妙な作品です。読者が突っ込もうと思えば、いくらでもつっこんで深くなっていくし、適当に表面を眺めるだけの読み方でも全く構わない。これが、名人芸というものでしょうか?

ブタヤマさんが突然キレたり、恥ずかしさを誤魔化したり、いろいろやっていますが、あれは自分にもある部分だなあ、と思います。いくらなんでも、お腹がすいているから目の前の人を食べたりはしませんが、人は、危機に陥ると何をしでかすかわかりません。私もお腹がすいている時は、人に八つ当たりしないように、素直に普通のものを食べようと思いました。
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自信を持っておすすめしたい 偏食万歳!経験あり!!  掲載日:2017/4/22
ふりかけの神さま
ふりかけの神さま 作: 令丈 ヒロ子
絵: わたなべ あや

出版社: 佼成出版社
【あらすじ】
極端な偏食の少女は、母親が作った朝ごはんが食べられない。大好きなのはふりかけだけだが、ふりかけごはんは栄養がとれないという理由で母親に禁止される。そんな絶望の中、通学路にある神社でお祈りしてみると、ふりかけの神様があらわれ、「神様ふりかけ」を授けられる。一生ふりかけが楽しめるが、その代り条件があって…

【感想】
ふりかけばっかり食べている子ども。
よくぞこの題材を見つけたと感心する。自分も小学生1〜2年生のころ、やはりふりかけにはまって、他のおかずはどうでもよくなった時期があった。やはり、絵本の中のお母さんと同じく、ふりかけご飯は栄養不足と怒られた。懐かしい思い出がよみがえりました。
今では好みが変わってしまったのでふりかけを食べる事はめったにありません。もし、自分もふりかけの神様に、「一生、ふりかけが一番おいしいと思っていなくてはならない」と言われたら、難行苦行の日々だと思います。でも、子どもの時は、目の前の苦しみから逃れたいことだけで、「一生のお願い!」とか「一生、約束する」とか、安易に飛びついてしまう。そんな子ども心も、しっかり観察しているなあ、と感心しました。

世界一おいしいふりかけを食べる場面の、描写が秀逸。小学生の少女の、素晴らしい感性が光る一瞬です。そして、その逆の、お母さんの作った朝食のまずさの描写も卓越している。味噌汁を飲むたびに悪夢が蘇りそうな、容赦ない酷評。
食べ物を表現する力の、卓越した作者です。

個人的には、こんな旅館の朝食のような素敵な料理ができるお母さんは、国民栄誉賞をもらって欲しいと思います。ありがとう、おかあさん。
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自信を持っておすすめしたい 思いがけず、重い。  掲載日:2017/4/22
ぼくがラーメンたべてるとき
ぼくがラーメンたべてるとき 作・絵: 長谷川 義史
出版社: 教育画劇
【あらすじ】
ぼくがラーメンを食べている時、となりのミケは。となりのみっちゃんは、そのとなりのたいちゃんは…ぼくがラーメンを食べている時に、同じ地球の上ではいったい何が起きているのだろうか。となりの、となりの…と辿っていく。

【感想】
タイトルは気軽な感じなのに、内容が予想以上に重たくて驚きました。
読み終わった後、頭がグルグルしてしまいます。哲学的な絵本です。
子どもが見ても勿論いいけども、年齢を問わずいろんな人に見てもらいたい。
これは、絵本という形をとった、哲学書というか、何か大事な事を伝えてくれているもののように感じられました。

同じ地球の上に生きているけど、私の近くの人、隣町の人、隣の国の人…と辿っていくと、同じ時間に全然別のことを体験しています。そして、この一瞬に思うことも全く違います。それぞれの人生を生きていることが、この絵本ではっきりとわかりました。
「あなたが、ワガママをして、ご飯を残したり、洋服を選り好みしている時に、アフリカでは飢餓でたくさんの人が死んでいるのよ」
という、どこかの親の言葉は、子ども時代の私には、全く空々しく響きました。
それは、「ワガママをしている子どもを黙らせる」ためだけに発せられた言葉であると、子ども心にしっかりとわかっていたからでしょう。
また、「いろいろな立場の人が、この世の中に、同時に存在している」ということを、実感できなかった私の幼さのためでもありましょう。
しかし、この絵本は、本当に直接的に、「同じ時間に、違う体験をしている人がある」ということが、実感としてわかりました。それは絵本の力もあり、また、人生経験を積んだためとも言えましょう。
大人こそ、絵本を読む時間を持ったほうがいいと、本気で思った作品です。
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