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やなせたかし おとうとものがたり

やなせたかし おとうとものがたり(フレーベル館)

アンパンマンの作者やなせたかしが弟・千尋との思い出を綴った幼物語。

  • 泣ける

みいつけた

ママ・30代・東京都、女の子4歳

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自己紹介
図書館と絵本が大好きなママです。
週に一度の娘との図書館に行く時間をいつも楽しみにしています。
好きなもの
レビューを書いたり、読んだりしていると絵本が生む穏やかで柔らかい空気を感じることができて、絵本をもっと好きになるなと思う今日この頃です。
ジャンルを問わずなんでも読みますが、私自身は小さい頃から安野光雅さんの絵本が好きです。
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みいつけたさんの声

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自信を持っておすすめしたい ぼくときみの関係。   投稿日:2025/05/19
ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集
ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集 著: 斉藤 倫
絵: 高野 文子

出版社: 福音館書店
ぼくの語りで話は進む。
ぼくの家にはきみがやって来る。
ぼくはおじさん、きみは幼いこども。
しかし、ぼくときみの関係は何?

章が進むごとに少しずつ明かされる、
ぼくときみの関係。

きみを見つめるぼくの眼差しは、
紛れもなくぼくなのだが、
ちがうような気もした。

そして、同じように。
ぼくが見つめるきみも。
きみでないようだ。

詩とことばが泳ぎながら、
ページはどんどん進んでいく。

時に、詩もことばも
聞くことは辛く、胸も苦しく、
奥深く、海の森へ迷い込む。

でも、突然羽が生えたように。
軽やかに水面にあがり、
その煌めきを瞳に映す。

そのうち、
煌めきが、
ことばを持たずに頬を伝う。

詩のようなリズムが、
ことばを運び、書こうと言った。

すてきな本。
どうぞ開いて。
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なかなかよいと思う 間に合うの?間に合わないの?ドキドキがとまらない   投稿日:2025/05/12
がっこうに まにあわない
がっこうに まにあわない 作: ザ・キャビンカンパニー
出版社: あかね書房
タイトルに惹かれて読んで!とリクエストされる絵本です。
まだ学校に行く年齢ではない娘は、学校を保育園に変えて想像したり、トイレに間に合わなかったらどうしよう?など、絵本を開く前からわくわくドキドキ。

開いてみると、臨場感あふれながらも異世界の絵に引き込まれて絵の細かなところまで目を凝らして見ているようでした。
間に合うの?間に合わないの?と親子ともどもドキドキ。
最後の展開は、4才の娘にはわからない現象ではありましたが、そこに至るまでの過程が十分楽しめる絵本でした。
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自信を持っておすすめしたい 女の子が話しているかのような楽しい雰囲気の児童書   投稿日:2025/04/21
なぞなぞのすきな女の子 新装版
なぞなぞのすきな女の子 新装版 著: 松岡 享子
絵: 大社 玲子

出版社: Gakken
なぞなぞにも興味が出てきたお年頃の娘と読みました。

なぞなぞのすきな女の子が森へ行くと、
出くわしてしまったのは、オオカミ。
お腹を空かせたオオカミは女の子が大の好物。

女の子が食べられてしまうのではないか、
というハラハラに息をのみながらも、
テンポの良い文章にページを進めて、
最後まで一気に読みました。

児童書にはまだ少し早い年ごろの4才の娘も、
展開がどうなるのか気になってしょうがない様子で、
最後まで夢中になっていました。

松岡享子さんの軽やかな文章が、
このストーリーの爽やかさと
まるで命ある女の子が話しているかのような
楽しげな雰囲気を生んでいるように思います。

同じ松岡さんと大杜さんのタッグの、
「じゃんけんのすきな女の子」も気になります!
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なかなかよいと思う 喜びと哀しみが隣り合う、現実世界を描き抜いた名作   投稿日:2025/04/21
チリンのすず
チリンのすず 作: やなせ たかし
出版社: フレーベル館
4才の娘が涙をこらえて読んだ絵本です。

こちらの「チリンのすず」は、
やなせさんの「わたしが正義について語るなら」
という本で語られていて、
ずっと読んでみたいと思っていました。

「わたしが正義について語るなら」では、
戦争を体験したやなせさんは、
喜びと哀しみの感情や、複雑な社会のできごとに、
心を揺さぶられながら、
当時を生き、作品作りをされていたことが書かれていました。

実際に「チリンのすず」を読むと、
胸をつかまされる哀しいお話です。
表紙からは想像できない、
おそろしいけだものになるチリン。

いっしょに読んだ娘も、
涙を留めた目をして、
「どっちが先に死んじゃったの?」
「だれが死なせたの?」
「かなしいおはなし。」
自分の持っている言葉の中から、
感じたことやわからなかったことを、
声に出そうと言葉を探していました。

「こう感じてほしい」、
「こんな正義感をもってほしい」、
そんな親の雑念を横に置いて、
現実世界にある、喜びと哀しみが隣り合う状況を、
描き抜いた名作に、心が打たれます。

ところで、こちらの作品、
軽くおすすめできる作品ではないかもしれません。
なぜなら、うっかり読んでしまうと
哀しさに打ちひしがれてしまうかもしれない
と思うからです。

でも、「アンパンマン」以外のやなせさん作品を知ってから出会う「アンパンマン」は、
これまでとは違う「アンパンマン」だと思います。

アンパンマンとの再びの出会いに、ぜひ。
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自信を持っておすすめしたい 絵本をきっかけに遊びにつながっています   投稿日:2025/04/14
にぎりめし ごろごろ
にぎりめし ごろごろ 作: 小林 輝子
絵: 赤羽 末吉

出版社: 福音館書店
「こけこっこー、あさですよー♪」
この場面がとても印象に残ったようで、読み終わっても、ずっと楽しそうに言っている娘。

それに対して「いちばんどりだ」と言うと、
もっと鳴いて、我が家では20番鳥くらいまで掛け合いが続くことが多いです。

こんな掛け合いや遊びも、絵本をきっかけに生まれて楽しいし、絵本は我が家に絵本を読んでいる時間以外にもこうした遊びの時間や思い出を与えてくれるので、やっぱり良いなと思います。

大きくなっても「こけこっこー、あさですよー」
を覚えているかな?
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自信を持っておすすめしたい 空想の美しさや喜びを伝えてくれる豊かな絵本   投稿日:2025/04/14
ミリーのすてきなぼうし
ミリーのすてきなぼうし 作: きたむら さとし
出版社: BL出版
おしゃれが大好きな娘と一緒に読みました。

帽子屋さんに行ったミリーはお金を持っていません。それでもとても素敵な帽子がほしいミリー。そこで、帽子屋さんの店長さんは機転を利かせて、美しい空想の帽子をプレゼントします。
(この場面では、その様子をパントマイムのように受け渡しする絵がとても愛らしくて素敵です。)

ミリーは受け取った帽子を被り、様々な帽子に姿を変えていきます。
花や噴水、歌も。そして、辺りを見回すと周囲の人々も同じように想像の帽子があることに気付き、自分の帽子から相手へ分け与えることも。

空想の美しさや喜び、周囲へ分け与える温かさを教えてくれる、豊かな絵本だと思いました。
娘もミリーへの憧れを抱きつつ、読んでと持ってきます。
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自信を持っておすすめしたい 元気な絵とリズムの良い言葉が魅力   投稿日:2025/04/14
てのひらむかしばなし ももたろう
てのひらむかしばなし ももたろう 作: 長谷川 摂子
絵: はた こうしろう

出版社: 岩波書店
てのひらむかしばなしシリーズが気に入って、何冊か読んでいるうちの一冊です。

はたこうしろうさんの突き抜けるような明るさと元気なももたろうの絵と、長谷川摂子さんのリズム感の良い、昔話独特の言葉の言い回しが楽しい一冊です。

ももたろうを何冊か読み比べていて、言葉の言い回しも絵の表現もそれぞれの魅力があって、楽しいなと感じています。
他のももたろうを読んだことがある方も一度このももたろうを読んでもらいたいなと思います。

てのひらむかしばなしシリーズは本当に手のひらサイズでこどもにも扱いやすいので、小学生などひとり読みできるようになってからもぱっと手に取って読みやすくておすすめです。
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自信を持っておすすめしたい 展開が気になるストーリーの楽しい昔話   投稿日:2025/04/14
てのひらむかしばなし うろこだま
てのひらむかしばなし うろこだま 作: 長谷川 摂子
絵: 下田昌克

出版社: 岩波書店
最近昔話が気になっている娘と一緒に読みました。
中でも、タイトルもこれまで聞いたことがなく、表紙を見てもどんなお話なのか想像がつかなかったこちらを図書館で借りて読んでみることに。

読んでみると、どうなるの?どうなってしまうの?と気になるストーリーでどんどん読み進めてしまいました。

長谷川摂子さんの再話の昔話は、昔の言葉でありながらも情景が良く浮かぶ言葉が使われている印象で、テンポ良く読めるのも読み聞かせをしていて気持ち良く。これまでも他の長谷川さんの作品を読んできて、娘にヒットすることも多かったので、タイトルは知らないにがらもきっと間違いないだろうと思って、借りてみて正解でした!
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なかなかよいと思う 大人びた麗しい言葉と気迫あふれる絵が魅力   投稿日:2025/04/09
まんげつのよるに 大型版 あらしのよるにシリーズ(7)
まんげつのよるに 大型版 あらしのよるにシリーズ(7) 作: きむら ゆういち
絵: あべ 弘士

出版社: 講談社
絵本好きの娘は、「長いのがいい」と、絵本から幼年童話へ楽しみを広げている真っ最中。そこで誘いかけをしたのがこちらでした。児童書のような大人びた麗しい言葉が並び、きっとわからない表現もあったでしょう。しかし、最後までじっくり聞き切りました。ゆっくり口にした感想は、「やぎさんがたべられるかと思って、ドキドキした」とその緊張が伝わってくるようでした。いつも以上に静かだったのは、危機迫る状況に息を殺していたのかもしれません。幼心にメイの身を案じ、友情の再起を願う心に、娘の成長を感じました。
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自信を持っておすすめしたい 「もじ」と「あそび」ながら読みました!   投稿日:2025/04/01
もじあそび
もじあそび 絵: 安野 光雅
出版社: 福音館書店
文字の敏感期のこどもと一緒に読もうと思い、
図書館で借りてきました。

ぱっと見て読める文字もあれば、
似た形の文字にはまだ迷いもある、
そんな状況の娘と、
タイトル通り「もじ」と「あそび」ながら読みました。

最初は、
「一音一文字(単語を構成する一音が一文字を表していること)」を楽しみます。
「と・ら」の「と」など頭の文字はなんとなくわかっていても、
「ひ・よ・こ」に「よ」が使われていて、2番目に音を発することは、普段無意識に話しているはずなので、こどもとしては、意外性や不思議を味わう楽しみがあるかもしれません。

娘が気に入ったのは、その次のパート。
五十音の中から、たて・よこ・ななめ・さかさまに読んで、
ことばを探していきます。
「かき」「きく」など絵をヒントに見つけていきます。

この本の最後には、
クロスワードが描かれています。
ちょうど我が家では、移動五十音を用意していたので、
それを使って並べていくのも良かったです。

娘はよく、知っている文字や数字が並んでいても、
「どっちから読むの?」とたずねてきます。
縦書きも横書きも混ざるクロスワードを通して、
こっちから読むんだな、
という気づきにもなっていたら良いかも。

左右はその時わかっても、
しばらくすると、どうしてもわからなくなってしまうように見ていて感じて、
くり返しの気づきでつかんでいくものかな、
なんて親としては捉えています。

左右の意味では、同じ安野さんの作品で、
「ひだりとみぎ」も遊びながら娘と楽しみました。
良かったら合わせて読んでみてくださいね!
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