長新太さんの作品展覧会が大丸ミュージアムKYOTOで行われます。
「ありがとう!チョーさん 長新太展 ナノヨ」
2005年に惜しくも77歳で亡くなられた長さん。彼の400冊にのぼる絵本の中から
選りすぐった約120点もの絵本原画や漫画原画、グラフィック作品に加え漫画同人誌
やスケッチブックなどの資料が展示されます。
ナンセンス絵本の王さま『長新太の魅力とその人間像』をたっぷり堪能できそうですね。
展覧会名 :ありがとう!チョーさん
長新太展 ナノヨ
会 期 :2007年8月15日(水)~27日(月)
*会期中無休
入場時間 :午前10時~午後7時30分(午後8時閉場)
*最終日は午後4時30分まで(午後5時閉場)
会 場 :大丸ミュージアムKYOTO[大丸京都店6階]
主 催 :朝日新聞社
後 援 :(社)日本国際児童図書評議会、日本児童図書出版協会、
(社)全国学校図書協議会、絵本学会
協 力 :ちひろ美術館
入 場 料 :一般800円(600円)、大高生600円(400円)
中学生以下無料。いずれも税込み。
*()はご優待料金です。前売り及び10名様以上の団体、DAIMARU CARD、
大丸ポイント・エクセルカード、大丸友の会カード、ブライダルサークル会員証
をお持ちの方。
お問合わせ先 :TEL 075-211-8111(代表)
〒600-8511 京都市下京区四条高倉 (株)大丸京都店
6月24日(日) 深夜1時頃~17時頃
上記期間、システム障害によりサイトが正常に利用できませんでしたが、 現在は復旧しております。
ご利用の皆さまには、ご不便とご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます。
絵本ナビShopでは、6月22日のメルマガ配信後から6月25日まで、3日間限定で下記のキャンペーンを実施します。大変オトクな大サービス、普段はなかなか手が出ない名作洋書絵本をゲットしましょう!
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人気絵本「どろんこハリー」の英語版ハードカバー版です。
リビングに飾ってもいい、素敵な宝物絵本です。
※日本で出版されている「どろんこハリー」と少し違いますね・・・
そう、色がついているんです。これまで3色刷りだったどろんこハリーですが、2002年に絵の作者マーガレット・ブロイ・グレアムが新たな色付けをしました。旧版とは一味違ったカラフルなハリーをお楽しみください。
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絵封筒って一体なんだろう?そう思いながらも、何だか面白そうな予感がしたので訪れてみることにしました!
会場はていぱーく(逓信総合博物館)です。
ちらりと覗くと絵がびっしり描き込まれている切手のついた封筒がずらり・・・うんうん、これは面白そうな世界だぞ。会場にいらしている方々も同じ様に感じているのでしょう、皆さん熱心に見入っています。
まず最初に並ぶかなり完成度の高い絵封筒の数々。カラフルなもの、洒落た絵、ユーモアたっぷりの絵、細かく描き込まれた絵。コラージュしてあるのもあります。(貼ってある切手を利用しているものも!)住所の書き方も自由気まま、絵の一部になっていたり。
これらは全部「ぞうのエルマー」シリーズで人気の絵本作家デビッド・マッキーのもの。どうやら彼がキーパーソンらしい・・・。「これは一体誰に向けて描いているの?誰がこんな素敵な封筒を受け取っているの??」
抑えられない好奇心を胸に進んでいくと、「この絵は見たことあるぞ。」なんて有名な絵本作家達の作品もたくさん並んでいます。スーザン・バーレイ、エリック・ヒル、ベルジュイスetc・・・。
次にはイギリスを拠点にしている日本人絵本作家きたむらさとしさんのセンス良い作品が並びます。中には絵封筒絵本(!)なんて壮大な続きものシリーズもあったりして。ますます目が釘付け。
「ヨーロッパには昔からこんな文化があるのかしら。」新たな疑問も。
更に更に日本人絵本作家の作品も並び「おぉー。」なんて思っていると、子供達の可愛い力作、全国から集まった作品、会場のワークショップで作られた作品までたくさん・・・どんどん続きます。
この流れる様な展示内容にも興味津々。どんどん広まっている雰囲気がそのまま伝わってきます。
「やっぱりきたむらさとしってセンスいいよねー。」なんて偉そうに語ろうしたその視線の片隅に手作り看板を制作している男の方が・・・あれ?もしかして御本人では!?
そうなんです、偶然にも会場にきたむらさとしさんと今展示の企画者でもある編集者松田素子さんがいらして沢山お話を伺うことができました!!
そもそものきっかけとしてはデビッド・マッキーが出版社の社長さん宛てに届く絵入りの手紙だったそうなのです。段々絵が封筒の方まで・・・それを面白がった社長が出版社のオフィスの壁に飾り、当然そこに出入りする画家達は刺激を受けて自分も描き始め・・・あっというまにコレクションが増えていったそうなのです。
そんな作家達の一人でもあったきたむらさとしさんもたくさんつくられたそうです。この面白い遊びを紹介しよう・・・そんなことがきっかけだったようです。
>>> きたむらさとしの絵本はこちら
>>> デビッド・マッキーの絵本はこちら
そしてこの様々なコレクションが集まったところで日本郵政交社から声がかかり展覧会が決まり、偶然話を聞いてらした学校の先生から「生徒に描かせたい」と声がかかり・・・会場も展示内容も流れるように決まっていったそうです。
展覧会が決まると、今度は日本人作家からの力作や一般募集の方達の作品が一ヶ月足らずであっという間にどんどん集まって。
この熱気、盛り上がり。日本における「絵封筒ブーム」のきっかけとなる現場に出会ってしまったのかも。ちなみに“efuto”というのは今回カタログとして世界に向けて販売する本の為につくられた言葉だそうで、でも何だかすぐ定着しそうな雰囲気ですよね。
松田さんは今回、改めて「日本人の想像力の豊かさ」に脱帽してしまったそうです。
確かに「手紙を送る時、切手と住所さえわかればどんな形でも届く」という一つのキーワードをもらった途端、様々な自由で驚きの発想で創られた作品がこんなにも届いてしまったんですもの!
私達日本人の思考って意外と自由なんだなぁ・・・と嬉しくなってしまいます。
更に会場でもどんどん作品が出来上がっていくことにも驚きです。
このちっちゃくとも完成度の高い作品達や絵封筒に対する熱気、子供達の可愛い力作は直接確かめにいく価値あり!です。展覧期間は残りわずかですが、週末にはきたむらさとしさんがいらっしゃる可能性が高いそうですよ。
展覧会情報はこちら→ていぱーく(逓信総合博物館)efuto=絵封筒展
「何だか手紙が書きたくなってきました・・・」→おてがみ絵本特集はこちら。
◆立ち読み機能について<絵本ナビ事務局より>
絵本ナビでは、出版社様からのご依頼により、立ち読みサービスの提供を始めました。
基本は数ページですが、特別にすべてのページがご覧いただくことができる作品もあります。
私たちが子どもに絵本を選ぶときに、中味を吟味せずに購入することがあるでしょうか?
昔からある名作や、特別な話題作を指名買いすることはありますが、オススメされているからといっていきなり購入することは稀です。(予算は限られているのですから!)
絵本ナビは、利用者の皆さんのエージェントとして、またナビゲーターとして、絵本選びが楽しくなる、最も詳しく役に立つ情報をお届けするべく努力を重ねています。立ち読みサービスは、何万という絵本の中で、お気に入りの作品を手にするためのきっかけ作りであり、あくまで実際に絵本を手にして、紙の質感、ページをめくる感じ、子どもと過ごす幸せな時間を楽しんでいただくことが本質であると考えています。
今後、出版社や作家さんのご依頼に基づき、数ページ程度(もちろん全ページなら最高ですが)の立ち読みサービスを行って行きたいと考えています。
絵本ナビでは、デジタルデータまたは現物絵本をもとに、立ち読みファイルを作成し、絵本ナビの利用者の皆さんにPRしてまいります。ぜひこのプログラムに参加し、子どもに絵本を選ぶために情報を求めている読者の皆さんに、御社作品を告知してください。
立ち読みファイルの掲載は無料です。
まずは下記までメールでお問い合わせください。詳しく説明させていただきます。
info@ehonnavi.net
絵本ナビ事務局長 カナガキ宛
皆さんは「3びきのくま」という絵本をご存知ですか?
大きな熊のぎょろりとした目がこちらに真っ直ぐ向いている、福音館書店版の緑の表紙を見て思い出す人も多いのではないでしょうか。
>>> ストーリーはこちら
私もくまの留守中に家に忍び込む女の子の行動にただただ、はらはらした覚えがあります。大中小の大きさのスープのお皿とスプーンもかなり気になりましたよね。
思い出の断片がある人は何となく思い浮かべながら以下のレポートを読んでみてください。
この「3びきのくま」という一冊の絵本を三鷹の森ジブリ美術館で企画展示するというのです。お話を聞いて私も内覧会に出席させてもらってきました。
ジブリと言えばもちろんアニメーション。今までの6回の企画展示の内容も当然アニメの映画や作家関連のものでした。それがどうして今回は一冊の絵本を取り上げた展示という企画が実現したのか・・・そこが一番気になるところですよね。
もともとこのお話は宮崎駿監督がファンだったそうで(特にこの福音館書店版のクマの怖さがお気に入り)、『子供たちが大好きで繰り返し読んでいるこの絵本を映画にすることはできないだろうか、そしてその制作過程も含めた展示をしたい。』という思いで「3びきのくま」の映像化の企画があたためられていたそうです。しかし宮崎監督が出した結論は・・・
「これは、映画にできないとっておきのお話だ!」
余計なものを削ぎ落としたシンプルな文章、その独特の世界を再現している絵。そこから感じとる不安感や好奇心、物語の面白さなど読み手によって受け取り方が変わってくる(更に女の子とくまの視点によっても変わってきます。)このお話を、映像化するという事は想像力の妨げになるのではないかと考えたそうです。そして絵本の世界をそのまま再現し、子供たちに体感してもらってしまうという驚きの発想に変わったのです。
聞けば聞くほどこんな贅沢な展示はない!と絵本好きの一人としては感激してしまうのです。
更に内覧会当日は、1962年出版当時に編集を担当した現福音館書店相談役の松居直さんが「3びきのくま」の魅力、ロシア絵本やトルストイの再話の素晴らしさなどをたっぷりとお話してくださいました。
>>> ロシア絵本特集はこちら
そして人の大きさ程もある巨大な絵本が制作され、これをめくってもらいながら、何とアニメ作家ユーリー・ノルイシュテインによるロシア語の語りが聞けるというスペシャルなおまけまで。(こちらは展覧会会場でも聞けるそうです。)
なぜこんなにこのお話は子供の心をとらえるのか。後は実際会場に踏み入れて確かめてみましょう。
入り口は物語の導入と同じで女の子が小屋を覗き込むつくりになっています。
最初の部屋にはくまの親子大中小のテーブルと椅子、そこにはスープのお皿とフォークも。
実際に椅子に座って大きなスプーンを手に取ることができます。いかに大きかったのか・・・。
窓には小屋へ戻ってくる途中のくまの親子、ベッドルームの再現なども。
展示物は全て頑丈に作られているそうでいくら触っても大丈夫。
そして第二の部屋には度肝を抜く大きさのくまが!!こちらをにらんでいます。大きな爪や牙にも負けず、勇気を出して触ってみると毛がふさふさ、そしてなんだか柔らかい。
果たして子供たちはこの大きさと迫力に興味をしめすのか、怖がるのか。
この部屋にはパネル展示にて高畠勲監督による解説も。論理的にも面白さの秘密にせまります。
更にはその他の「3びきのくま」の絵本やロシア語原本なども展示されています。グッズの販売も。
かつてこの物語の読者であった大人にとってはこの体験は感激しきり。そして子供たちにとってはどのような体験、発見となるのでしょう。そんな反応を全て含めたものが今回の展示と言っていいのでしょうね。
これは子供達と一緒に行く価値アリ、です!
最後に展示パネルより宮崎駿監督のメッセージです。
くまの家にしのびこむって、とてもこわいことだとわかりましたか。あの女の子は、とても勇敢ですが、とてもあぶなかったのです。
それにくま達がどんなに怒ったか、悲しかったのかも、よくわかりましたね。
トルストイは、ひとりの人間の仲に女の子の気持ちと、くまの気持ちが両方同時にあることを知っていました。
それが人間というものですよと、このおはなしで子供達をはげましたのだと思います。
トルストイが再話した「3びきのくま」は、深い深い心の奥へ通じる井戸のようなおはなしです。
人類の宝物のひとつではないでしょうか。
宮崎駿
三鷹の森ジブリ美術館
http://www.ghibli-museum.jp/
【三鷹の森ジブリ美術館の入場は日時指定の予約制です】
毎月10日(土・日・祝の場合は翌平日)より翌1ヶ月分を全国のローソンにて販売。
※web、モバイル、店頭Loppiにて予約、ローソン店頭で引き換え
【所在地】
〒181-0013 東京都三鷹市下連雀1-1-83
三鷹市南口から徒歩15分、有料コミュニティバスで5分
【お問い合わせ先】
一般窓口(ごあんないダイヤル)
Tel.0570-055777(10:00~18:00、休館日は休み)
4月26日(木)、楽しみにしていた堀内誠一絵本原画展(銀座教文館)を見に行って来ました!
この日は谷川俊太郎さん(詩人)と太田大八さん(絵本作家)による豪華なトークセッション「思い出の堀内誠一」も行われ、堀内さんの人となり(その軽快な画風やお顔の写真から想像する通りのかなりユニークで愛嬌のある方だったという事が存分に伝わってきましたよ。)をたっぷりと聞かせて頂いた上での鑑賞となりました。
まずはメインの「ぐるんぱのようちえん」の原画がずらり。画面に勢いよく走る堀内誠一さんの線と色の鮮やかさに興奮です。横たわるぐるんぱの絵には思わず涙ぐみそうになったりして・・・。この絵が何十年も子供達を喜ばせてきたのだなぁ、としみじみ。最初の絵本「くろうまブランキー」では繊細で優しい画風と色にうっとり。そしてマザーグースの迫力の大きな原画、「こすずめのぼうけん」「ふらいぱんじいさん」「雪渡り」などが続きます。どれも驚く程絵のタッチや表現が変わり、その才能の多彩さに驚かずにはいられません。この絵本は知っていたけど同じ画家だったとは・・・何て声が聞こえてきます。最後には雑誌「ポパイ」の表紙の絵などアートディレクターとしての仕事も展示されています。売り場の展示場にはパリからの手紙の原画もあり、また一味違ったテイストが楽しめます。
広い会場、という訳ではないけれどとても充実した展示。一枚一枚の絵から感じる「絵本の原画」という枠を超えたような迫力感。興奮覚めらやぬうちに教文館ナルニアの方に少し話を伺うと・・・それぞれの原画の絵の力を見てくださる方にみてもらいたい!とい想いでそれぞれの絵にあった額をプロのフレーマーさんに頼まれたり、堀内さんの多彩な仕事の全体像を少しでも伝えられるようビジュアル入り年譜パネルをつくられたり。なかなか見られる機会のない堀内誠一さんのこれだけの原画、その魅力をどうやったら一人でも多くの方に伝えられるかというスタッフの方々の熱く強い想いがあったようです。
東京近郊の方は是非この機会にご覧になってみてはいかがでしょうか、オススメです。この会場でしか見られないであろうぐるんぱグッズも要チェック。
堀内誠一さんの絵本作品はこちらです。
>>> 堀内誠一特集ページ