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精文館書店本店さんより原画展&読み聞かせ・サイン会のお知らせです。
◆「おんがくかいのよる」原画展&著者たしろちさとさん読み聞かせ・サイン会
原画展
■会期:
2008/9/19(金)-10/8(水)
■会場:
精文館書店本店 新2F児童書売り場 (JR・名鉄 ともに豊橋駅から徒歩3分)
■お問い合わせ:
精文館書店本店0532(54)2345(代表) 営業時間10:00-20:00
■協力:
ほるぷ出版
たしろちさとさん読み聞かせ&サイン会
■日時:
2008/10/5(日)午後2時から
■会場:
精文館書店本店 新2F児童書売り場内 キッズ広場
■参加無料:
すでに絵本をお持ちの方も当日持ってきてくださいね。
<著者紹介>
たしろちさとさんは、われらがモリゾーとキッコロの絵本「もりのこえ」を描かれ、さらに「この絵本が好き2008年度版」(平凡社)でも取り上げられている、今活躍中の絵本作家さんです!外国の絵本のような素敵な原画をご堪能ください。みなさまのご来場を心よりお待ち申しあげます。
□会場風景
紀伊國屋書店新宿本店さんから、絵本『くまとやまねこ』酒井駒子原画展のお知らせです。
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文=湯本香樹実、絵=酒井駒子の夢のコンビが実現した、絵本『くまとやまねこ』。
子供から大人まで多くの人々に涙と感動を与えた話題の絵本の原画展を、紀伊國屋画廊で開催いたします。最愛の友だち・ことりをなくしたくまが経験する、喪失と再生の大いなる時の流れ。
くまがやまねこと出会うまでの、深い闇と豊かな光をとらえた酒井駒子さんのすべての原画がそろうこの機会に、ぜひお越しくださいませ。
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■日時
9月25日(木)~30日(火)
10:00~18:30(最終日は18:00まで)
■会場
紀伊國屋書店新宿本店4階 紀伊國屋画廊
■料金
◎入場無料
■お問合せ
03-3354-7401
(紀伊國屋画廊/10:00~18:30)
紀伊國屋書店新宿本店4階 紀伊國屋画廊
■作者紹介
湯本香樹実(ゆもと かずみ)
1959年東京都生まれ。東京音楽大学音楽学部卒業。
小説『夏の庭 -The Friends-』で、日本児童文学者協会新人賞、児童文芸新人賞を受賞。同作品は十ヵ国以上で翻訳され、ボストン・グローブ=ホーン・ブック賞、ミルドレッド・バチェルダー賞などを受賞。
その他に、小説『ポプラの秋』(新潮社、税込420円)、『西日の町』(文藝春秋、税込450円)、絵本『魔女と森の友だち』(絵:ささめやゆき、理論社、税込1,260円)、童話『くまって、いいにおい』(徳間書店、税込1,680円)など。絵本の翻訳も手がける。
酒井駒子(さかい こまこ)
1966年兵庫県生まれ。東京芸術大学美術学部卒業。
絵本に『よるくま』(偕成社、税込1,050円)、『ゆきがやんだら』(学習研究社、税込1,260円)、『こうちゃん』(文:須賀敦子、河出書房新社、税込1,680円)など多数。
2004年『きつねのかみさま』(作:あまんきみこ、ポプラ社、税込1,155円)で日本絵本賞、2005年『金曜日の砂糖ちゃん』(偕成社、税込1,260円)でブラティスラヴァ世界絵本原画展金牌、2006年『ぼく おかあさんのこと…』(文渓堂、税込1,575円)でフランスでPITCHOU賞、オランダでZilveren Griffel賞(銀の石筆賞)を受賞。本の装画・挿絵でも活躍する。
中川ひろたかさん作、長谷川義史さん絵の新作「おこる」がいよいよ発売です。
絵本「おこる」が生まれたきっかけというのは、通常の絵本と比べてもちょっと変わっているようです。
どうして「おこる」というテーマが生まれたのか、
どうして長谷川義史さんが絵を描くことになったのか、
どのように完成を迎えたのか・・・等々、凄く興味ありませんか?
今回は、「おこる」「ないた」を担当された、金の星社編集の方が、
絵本ナビ読者の方々の為に、とっても分かり易く「おこる」誕生秘話を語ってくださいました!
この絵本に関わっている方々の、熱い想いがひしひしと伝わってきます。
必読です。
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◆◇絵本『おこる』が完成するまで・・・◇◆
―― 「これ、絵本にしてみよっか」
『おこる』が生まれたきっかけは、ちょっと変わっています。
昨年の3月、中川さんが「情熱大陸」というドキュメンタリー番組の取材を受けていた時のこと。
ディレクターの小山さんから、「中川さんはどんな子供だった?」と質問されました。
中川さんは即座に「ほめられて伸びるタイプだった」と。
それで、
「子供の頃は、怒られたら逃げるタイプだった。怒られるのはなんかイヤだなぁ。
なんであれはイヤなんだろうね? 怒られるってなんだろう? そもそも怒るってなんなんだろう?これ絵本にしてみよっか?」
そんなふうに絵本の文章を書くことが決まったのだそうです。
小山さんは、ある意味奇跡的に、絵本が生まれる瞬間に立ち会ってしまったのですね。
その小山さんが、番組で絵本が完成するまでを追いたいと熱烈なラブコールを中川さんに送りました。
――『ないた』と『おこる』
4月に入って、『おこる』の最初の原稿が出来上がりました。
中川さんからそれを見せてもらった小山さんは、あの時の会話がこうなるのか! と心躍らせ、
出版社との打ち合わせもカメラで撮りたいと中川さんに、またまたラブコール。
出版社を決めていなかった中川さんは、「情熱大陸」の取材を受けるきっかけになった『ないた』を出版している金の星社に、白羽の矢を立ててくださいました。
どうして『ないた』がきっかけになったのかというと、番組のカメラマンをしている桜田さんが、この絵本を読んでとても感動してくださって、中川ひろたかさんを取材したいと小山さんに申し出てくださったそうなのです。つまり、『ないた』がきっかけで『おこる』は生まれたわけです。
『ないた』は、中川さんにとって特別な思いのある絵本です。
ご自身のお母さんとの実体験を描いたものですし、尊敬する絵本作家の長新太さんが、入院を目前に控えているにもかかわらず、渾身の力で絵を間に合わせてくださったからです。
さらに絵本が出た後も、全国読書感想文コンクール課題図書に選定していただいたり、日本絵本大賞を受賞するなど嬉しいニュースが続きました。
長さんはそんなさなかに他界されてしまったのですが、中川さんは長さんが亡くなった数か月後に開かれた原画展「チョウナンセスな絵本たち 長新太の世界」のなかで、「長さんを語り歌う」といったトーク&ライブを行いました。私もイベントに参加させていただきましたが、偉大な絵本作家を失った悲しみと、長さんが残した作品は永遠だよねという思いが会場全体を包みこみ、たくさんの方々とすばらしい時間を共有できました。
そして、今度は「情熱大陸」の取材の話。
「『ないた』は本当にたくさんのお土産をくれるよね」
中川さんは番組への出演が決まった時だったと思いますが、こんなメールをくださいました。私もなんだか、長さんがごほうびをくださっているように思えて、切ないようなうれしいような気持ちがしていたのを覚えています。
――新たなキーワード
打ち合わせの撮影は、金の星社でと決まりました。
5月10日。
中川さんと番組スタッフの小山さん、桜田さんの三名が金の星社にやってきました。
応接室には『ないた』の日本絵本大賞受賞のトロフィーが飾ってありました。それをご覧になって「わざわざ今日のために?」と中川さん。「まさかまさか。ずっと置いてあります」。そんなやりとりで、少し緊張がほぐれたようなほぐれないような。
作者と編集者の打ち合わせは、いわば絵本の作戦会議。秘密ということもありませんが、ふつうはだれにも見せないものです。正直カメラを前にして、いったいなにを話せばいいのか……と、戸惑っていたはずだったのですが、いつのまにかカメラも気にせず1時間半か2時間はたっぷり話していました。
話しているうちに、新たなキーワードが浮かんできました。
それは「キレる」と「許し」。極端に許せる範囲が狭いのがキレるってことなんだろうね、といった話をして、「それを原稿に流しこんでみよっか」と中川さん。
最終的には「キレる」という言葉は「すぐおこる」に言い換えたのですが、「キレる」と「おこる」のちがいは十分にでたように思います。長く読まれてほしいから、あえて普遍性のある言葉で表現されたのだと思っています。
そんなやりとりを、番組スタッフのお二人は熱心に聞いていらっしゃいました。実際にこの場面が放送されたのはほんの2、3分でしたが、しっかり新たなキーワードが浮上した瞬間をとらえてオンエアしていたのはさすがだと思いました。番組にかける熱意は、私たちの絵本づくりと同じなのだなとひしひしと感じました。
――長谷川義史さん
『おこる』の画家さんは、長谷川義史さんにお願いしたいとひそかに決めていました。
中川さんにご相談すると、「うん、いいね」の一言。中川さんと長谷川さんは野球仲間でもあり、D-1(だじゃれグランプリ)メンバーでもあり、すでに何冊か絵本も組まれています。
長谷川さんは、今もっとも忙しい絵本作家さんのひとりですから、スケジュールが心配でしたが、子どもの生活感を描ける画家さんとして大好きな画家さんですし、ぜひお願いしたいと思いました。
さっそく長谷川さんに原稿をお送りすると、OKのお返事が。きっと素晴らしい絵をつけてくれるはず。期待がぐんぐんひろがりました。
「情熱大陸」の小山さんに画家さん決定を知らせると、長谷川さんに依頼にいくところを撮影したいとこと。放送日が決まっているので、取材の時間などあまりないはずですが、彼らの熱意におされて中川さんと私、そして番組スタッフ二人の計四名で長谷川さんの住む大阪へ向かいました。
長谷川さんは天満宮で待っていてくださって、ご自宅へ案内してくださいました。こちら側に中川さんと私が座り、向いに長谷川さん。少し離れて小山さん。これまでの経緯を話したりして、やがてだんだんと話は作品の内容へ。日帰りの強行軍で時間の余裕はほとんどなかったのですが、いろいろな話ができました。
絵本の中盤に、主人公の「ぼく」があまりに毎日怒られるので、怒られないところに行く! と、ボートで海にこぎ出す場面があるのですが、長谷川さんはそこをどんな風な絵にしようかなあと、早くも意欲をのぞかせていらっしゃいました。まさに私がもっとも楽しみにしている場面です。取り組みがいのある作品だと言ってくださって、うれしくなりました。
また、兄妹げんかしてお母さんに怒られる場面があり、具体的な設定は決められていなかったのですが、長谷川さんはちょうど三人の男の子の子育て中だから相談してみようと中川さんと話していました。
そしたら、長谷川さんが「最近けんかしてたのはあれ」、と天井を指差しました。
見上げると、木の梁や筋交いがむき出しになっているそのすき間に、丸めた新聞紙がはさまっています。なんでも新聞紙で作ったボールで野球をして遊んでいたら、あそこに打ち上げてしまったのだとか。
それがもとで、ずいぶん派手に兄弟げんかをしたらしいのです。天井を見渡すと、いくつも新聞紙のボールが。なければ作ってしまうのが子供。絵本の場面にこそなりませんでしたが、長谷川さんのお家らしい光景だなあと思ってしまいました。
短い滞在時間のなかで、とても強く印象に残っているのは、「誰も怒らなくていい世の中になるといいよね」と話したことです。
記憶の範囲ではありますが、こんな話だったと思います。
———怒るって感情はなくなるわけじゃない。怒らなければならない局面って必ずあるから、なくさなければならないものでもない。でも相手の気持ちを考えるとか、人の嫌がることをしないとか、みんながそれを実行できれば、誰も怒らずにすむはずなんだよね。———
そんなふうに話しはじめて、
———ただ、相手の気持ちがわかるには、人とのつながりを持たなきゃならない。一緒に過ごしたり、向き合わなければわかるわけがない。他のだれかとつながることでしか、許容範囲を知ることができない。だから、誰もが怒らないですむ世界は、究極の理想の世界なのかもね。だけど、そんな世界になったらいいよね。———
どんどん話が壮大なスケールになっていって、でも大人たちがこうしたことを真剣に語り合うのは悪くない気がします。自分が児童書の編集者で良かったと思う一瞬でもあります。
ただ、この大阪訪問には後日談があるのです。
「情熱大陸」の放送では、長谷川家での場面はすべてカットされてしまったのです。
膨大な時間のビデオテープを、番組では二十数分にまとめなければならないわけで、長谷川家でのやりとりはオールカットの憂き目に遇ってしまいました。家中を掃除して迎えてくれた、長谷川さんの奥様でやはり絵本作家のあおきひろえさんには本当に申し訳なく思っています。
でも打ち上げの席で、当時の番組プロデューサーの中野さんや小山さんから、中川さん本人に迫る番組のフォーカスがぶれてしまうくらいいい話をしていたから、カットせざるをえなかったというご説明がありました。
そんなわけなので、長谷川さん、あおきさん、どうかお許しください。
↑長谷川さんが描かれた、中川さん&長谷川さんの似顔絵です!
――2つのゴール
そしてついに8月5日。
「情熱大陸・中川ひろたか」の放送がありました。
放送という名のゴールの日です。
バレーボールの延長戦などがあって、いつもより30分遅れのスタート。小さなお子さんのいるお母さんたちには辛い時間となってしまいました。
マンホールに向かって叫ぶ中川さん、歌う中川さん、読み聞かせをする中川さんが映ります。そして定点カメラの前でパソコンに向かう中川さんも。絵本の企画が生まれた瞬間もありました。取材する側とされる側の濃密さが感じ取れる空気感。もちろんあれが中川さんのすべてではないのは当然としても、ある側面としては、とても現実に近い状態で画面に顕われていたように思う放送でした。
それから約1年。絵本のほうもようやくゴールをむかえました。
今年9月に絵本『おこる』が完成したのです。
絵本の最後の一文は最初「ひとは なんで おこるんだろう」でした。
「情熱大陸」のエンディングにもなりましたが、中川さんはその一文を書き変えました。
「なるべく おこらないひとに なりたいんだけどなぁ」。
疑問を投げかけていただけの気持ちが、「怒ること」についていろんな人と話して、考えて、この一文にたどりついたのだと思います。
自分がそうなれるかどうか自信がなくて中川さんは「なるべく」と入れたのでしょうか。でも、それがかえって、「みんながそうなれたらいいな」という前向きなメッセージになっているようにも思えます。大人にとっても子どもにとっても「怒らない」ということは、とても難しい宿題だと思いますから。
番組放送後、「あの絵本はどうなったんですか?」という問い合わせをいただいたりしましたが、果たして覚えてくださっているでしょうか。
待っていてくださった方も、そうでもない方も、ぜひ手にとってご覧になってみてください。
そして「なるべく怒らない人になりたいんだけどなぁ」と思ってくださったらうれしいです。
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国立国会図書館国際子ども図書館さんより、展示のお知らせです。
岡本帰一「ボクノオ室」(ぼくのおへや)
コドモノクニ 10巻6号(昭和6年5月 1931.5)
■展示会名称
童画の世界-絵雑誌とその画家たち
■会 期
平成20年9月20日(土)~平成21年2月15日(日)
■休 館 日
月曜日、国民の祝日・休日、年末年始、資料整理休館日(第三水曜日)
■開催時間
午前9時30 分~午後5時
■会 場
国立国会図書館国際子ども図書館3 階 本のミュージアム
(東京都台東区上野公園12-49 Tel:03-3827-2053)
■入 場 料
無 料
■展示内容
今回の展示会では、「コドモノクニ」、「子供之友」、「コドモアサヒ」などの昭和前期までの絵雑誌と、そこで活躍した、竹久夢二、岡本帰一、武井武雄、初山滋、村山知義などの代表的な童画家たちの作品を紹介しながら、絵雑誌の誕生から衰退までの流れをたどります。
岡本帰一「赤ちゃんの握手」
コドモノクニ 9巻11号(昭和5年11月 1930.11)
また、当時の児童雑誌の中で生まれ、現在も親しまれている「七つの子」、「かなりあ」などの童謡や童話、子どもたちのお楽しみの付録、童画家たちが描いた漫画などの特別コーナーも設け、国際子ども図書館所蔵資料を中心に、途中展示入替を行い、延べ約400点の資料を展示いたします。
古賀春江「四月の散歩」
コドモノクニ 11巻4号(昭和7年4月 1932.4)
■関連イベント
松居直氏に聞く - 絵雑誌・子ども・絵本
(平成20年9月27日(土)午後2時から)
※詳細は国立国会図書館国際子ども図書館のホームページをご覧ください。>>>
9月10日(水) 18時48分頃~19時04分頃
上記期間、システム障害のため、サイトが正常に利用できませんでしたが、 現在は復旧しております。
ご利用の皆さまには、ご不便とご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます。